氷結の毒華は王弟公爵に囲われる

カザハナ

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本編

59

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 リラの胸に手を置けば、その身体がビクッ揺れ、エドワルドの手に反応した事を示す。

(ああ、本当に可愛い。この胸も、ドレス越しでは無く、直に、生で愛撫をしなければ。その先端にある飾りにも触れて、舐めて、味わって……。ああ、考えただけでゾクゾクする!)

 リラの唇に口付けて、リラを怖がらせないようにゆっくり、じっくり、その咥内へと舌を差し入れる。

 唾液を啜り、飲み込み、舌であちこち擦りながら、胸に置いた左手で、リラの胸をドレス越しに愛撫する。


「……ん、んぅ……ん」

「リラ。リラ。可愛い。好きだ。私のリラ。もっと感じて。もっと。もっと応えて」


(やっ……駄目、熱い!ゾワゾワしますぅ~!)

 エドワルドの右手がリラのドレスの背中の上を彷徨さまよい、ボタンをいくつか外していく。

(これで、直にさわれる)

 咥内をじっくり貪りながら、リラの舌に自身の舌を絡めて、エドワルドが左手を、布地の無い鎖骨付近に移動させ、その素肌を堪能しながら、肩に掛かるドレスをゆっくり下ろし、撫で回しながらドレスの胸元へと、指を忍ばせる。


「!!!」


 リラの身体がビクッと大きく揺れて、エドワルドから離れようと腕を突っ張ろうとするが、勿論エドワルドはリラの身体を離さない。指の動きを止めて唇を離し、甘く囁く。


「大丈夫。怖い事なんて無いし、気持ち良くなるだけだから。私も気持ち良いよ、リラの胸。だから、もっと触らせて」

「……えっ、えどわるどさま、なんか、てなれてますぅ~。ズルい、ひどい……そんなのいやぁ~!」

「手慣れて無いよ。もしそうだとするなら、可愛過ぎるリラが悪い」

「わっ、わた、くし?」

「リラを見掛けてこの二年、ずっとリラに想いを馳せて、その間私は、何度リラの妄想をいだいたと思う?初めてリラに声を掛け、ダンスを踊ったあの夜も、その次の日も。リラと再会してからもずっと、私は妄想か夢のリラとだけ、ずっとこういった事をしていたけれど、やっぱり本物のリラが一番良い。想像以上に可愛過ぎる。ずっと本物の貴女とこうしたかった」


 そう言って、エドワルドは止めていた指の動きを再開させる。

「あっ?!」

「リラ、私達はこの先夫婦になるんだ。だから、少しでも私に慣れていかないと駄目だよ。大丈夫。私がどれだけリラを愛しているか、その身体で沢山感じて。私はリラ以外とこんな事をする気は無いし、出来ないよ。リラ以外は絶対に嫌だ。だから、リラが私を受け入れて」
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