氷結の毒華は王弟公爵に囲われる

カザハナ

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本編

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 レオンが顔を赤くしたと聞き、エドワルドは思わず声を低くする。


「リラ、レオンの顔が赤くなる前に、何かあったりした?」

「あの、エドワルド様?どうかしましたか?」


 リラがオロオロとしたその時、横からダンが話し掛けてきた。


「どっちも落ち着けや。王太子様はウチの嬢ちゃんが笑う姿を見て、吃驚してたんだろうよ。ありゃあ一種の熱病だが、悪化する前に公爵様が対処してたから大丈夫さ」


 恋と言う名の熱病だが、希望はことごとくエドワルドが打ち砕いたような物だから、問題は無いだろうと、ダンはエドワルドに伝える。


「熱病……。だから顔が赤くなっていったのね。悪化したら大変ですもの、さすがエドワルド様ですわ!ですが、わたくしが側にいながら気付かなくて、申し訳ありませんでした……」


 リラがキラキラした眼差しをエドワルドに向けた後、しょんぼりと落ち込む。

 リラは、レオンがリラに恋心を抱いた事を、少しも気付いていないようだ。


「リラは初対面だし、気付かなくても大丈夫だ。それにあの後、私がちゃんと熱に浮かされないよう対処したから問題は無いよ。拗らせる前に気付けたのだからね」

「熱病……ねぇ。今度会う時は、私からも再発防止を心掛けておくよ。拗らせると何をやらかすか、解らない病気だからねぇ」


 ジルギリスは熱病と聞いて、直ぐに理解したようだ。


「そんなに酷い病気なのですか?!」

「人によるかなぁ。まぁ、レオン君は大丈夫だよ。エドワルド君もいるからね」

「そうですか。それなら良かったです。わたくしもお見舞いに行った方が良いのでしょうか?」

「止めた方が良い。移る病気では無いけれど、そんな事をして、リラがレオンに好意を持っているなんて勘違いする連中が出たら、ややこしくなるからね。噂だろうと、私のリラがそんな風に言われるのは嫌だ」


 若干リラと、話が嚙み合っていない事を知りつつも、ジルギリスとエドワルドは訂正せずに、話を進める。

 態となので、問題は無いからだ。

 リラはエドワルドの言葉に、それもそうかと頷き、納得する。


「いくら子供でも、変な勘繰りをする者はいますものね。わたくしも、エドワルド様以外に好意を持っているとは思われたく有りませんので、お見舞いは止めておきますね」


 リラがにっこりと、エドワルドに微笑みかける。

 エドワルドは、リラがお見舞いと言ってレオンの所に顔を出せば、レオンを確実に喜ばせるだけなので、阻止したかっただけだが、リラの言葉にすっかり気を良くしたのだった。
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