340 / 805
本編
288
しおりを挟む
その後、部屋に戻ったリラは、レベッカに頼んで着飾らせて貰う。
レベッカとしては、今まで着飾る事に殆ど興味を示さなかったリラが、エドワルドの為とは言え、少しでも着飾りたいと思ってくれる事が嬉しくて堪らない。
今までは、リラを着飾らせたくて仕方なかったのに、着飾る意味が無いと言われていたからだ。
(やっと……やっと!!!リラお嬢様を着飾らせ、本領発揮出来るのです!!この為に日々、腕を磨いて来たんだもの!公爵様、有難う御座います~!!これで大好きなリラ様を、好きなだけ着飾る事が出来るのよ~♪)
レベッカは嬉々としてリラの要望に応えていく。
「出来ました♪」
「有難う、レベッカ。行ってくるわね」
そう言ってリラは部屋を出る。エドワルドと約束した場所に向かう為に。
リラが大樹の下に来ると、エドワルドは約束通り、待っていてくれた。
「お待たせ致しました!」
「それ程待っていないから大丈夫だよ。それに、リラを待つと言う時間も楽しいから、苦になら無いしね。朝食までの時間、私と庭の散策に付き合って頂けますか?」
エドワルドがリラに差し出す手を取り、リラは即答する。
「勿論ですわ」
嬉しいそうに微笑むリラを抱き締めたい衝動に駆られるも、何とか押し留め、ゆっくりと歩き出すエドワルド。
「先程の姿も可愛いけれど、私の為にと着飾ってくれるリラはとても可愛いし、愛しさが増すよ。いつも有難う」
「えっ、エドワルド様がそう思わせて下さるのです!お礼を言うのはわたくしの方ですわ!そのっ……大好きです!エドワルド様!!」
エドワルドは我慢出来ず、緑に囲まれた場所にリラを引き込み、その唇を掠め取るように奪う。
「私も大好きだ。リラ、愛しているよ」
甘く耳元で囁かれ、ギュッと強く抱き締められて、リラの胸は高鳴るばかりだ。
(ああ、もうっ、襲いたい襲いたいっ、愛で尽くしたい!!こんなに可愛い生き物が、魑魅魍魎の社交界で汚されず、捕獲されずにいた事自体が奇跡だ!リラが他の男を寄せ付けずにいてくれて良かった。中身がこれ程可愛いと知れていたならば、壮絶な争奪戦が起きていたかも知れない!私が捕らえたも同然だが、気を抜いてはいけない。結婚すれば存分に愛で尽くせるが、他人の物を欲しがる者とているのだから。絶対に、誰にも渡さない。彼女は私だけの者だ)
エドワルドはリラを抱き締めたまま、再度リラの唇を奪い、今度はじっくり、ゆっくりとその唇を貪り、リラの咥内を堪能した。
レベッカとしては、今まで着飾る事に殆ど興味を示さなかったリラが、エドワルドの為とは言え、少しでも着飾りたいと思ってくれる事が嬉しくて堪らない。
今までは、リラを着飾らせたくて仕方なかったのに、着飾る意味が無いと言われていたからだ。
(やっと……やっと!!!リラお嬢様を着飾らせ、本領発揮出来るのです!!この為に日々、腕を磨いて来たんだもの!公爵様、有難う御座います~!!これで大好きなリラ様を、好きなだけ着飾る事が出来るのよ~♪)
レベッカは嬉々としてリラの要望に応えていく。
「出来ました♪」
「有難う、レベッカ。行ってくるわね」
そう言ってリラは部屋を出る。エドワルドと約束した場所に向かう為に。
リラが大樹の下に来ると、エドワルドは約束通り、待っていてくれた。
「お待たせ致しました!」
「それ程待っていないから大丈夫だよ。それに、リラを待つと言う時間も楽しいから、苦になら無いしね。朝食までの時間、私と庭の散策に付き合って頂けますか?」
エドワルドがリラに差し出す手を取り、リラは即答する。
「勿論ですわ」
嬉しいそうに微笑むリラを抱き締めたい衝動に駆られるも、何とか押し留め、ゆっくりと歩き出すエドワルド。
「先程の姿も可愛いけれど、私の為にと着飾ってくれるリラはとても可愛いし、愛しさが増すよ。いつも有難う」
「えっ、エドワルド様がそう思わせて下さるのです!お礼を言うのはわたくしの方ですわ!そのっ……大好きです!エドワルド様!!」
エドワルドは我慢出来ず、緑に囲まれた場所にリラを引き込み、その唇を掠め取るように奪う。
「私も大好きだ。リラ、愛しているよ」
甘く耳元で囁かれ、ギュッと強く抱き締められて、リラの胸は高鳴るばかりだ。
(ああ、もうっ、襲いたい襲いたいっ、愛で尽くしたい!!こんなに可愛い生き物が、魑魅魍魎の社交界で汚されず、捕獲されずにいた事自体が奇跡だ!リラが他の男を寄せ付けずにいてくれて良かった。中身がこれ程可愛いと知れていたならば、壮絶な争奪戦が起きていたかも知れない!私が捕らえたも同然だが、気を抜いてはいけない。結婚すれば存分に愛で尽くせるが、他人の物を欲しがる者とているのだから。絶対に、誰にも渡さない。彼女は私だけの者だ)
エドワルドはリラを抱き締めたまま、再度リラの唇を奪い、今度はじっくり、ゆっくりとその唇を貪り、リラの咥内を堪能した。
36
あなたにおすすめの小説
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~
cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。
同棲はかれこれもう7年目。
お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。
合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。
焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。
何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。
美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。
私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな?
そしてわたしの30歳の誕生日。
「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」
「なに言ってるの?」
優しかったはずの隼人が豹変。
「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」
彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。
「絶対に逃がさないよ?」
もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
黒騎士団の娼婦
イシュタル
恋愛
夫を亡くし、義弟に家から追い出された元男爵夫人・ヨシノ。
異邦から迷い込んだ彼女に残されたのは、幼い息子への想いと、泥にまみれた誇りだけだった。
頼るあてもなく辿り着いたのは──「気味が悪い」と忌まれる黒騎士団の屯所。
煤けた鎧、無骨な団長、そして人との距離を忘れた男たち。
誰も寄りつかぬ彼らに、ヨシノは微笑み、こう言った。
「部屋が汚すぎて眠れませんでした。私を雇ってください」
※本作はAIとの共同制作作品です。
※史実・実在団体・宗教などとは一切関係ありません。戦闘シーンがあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる