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後日談

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「だっ……駄目よぉライちゃん……。あたしはライちゃんみたいな格好良い男になんて、相応しく無いわぁ……。あたしは、屑男達を、仕事として、犯す方が性に合ってるものぉ……」

「?……相応しいかどうかなんて、ボクが決める。マッドさんは、男を犯す事も仕事の内なの?誰だって良いの?」

 ライラはキスを止めて、マッドに問う。


「おっ……女を犯そうとする、屑男達だけよぉ!女の子達を、絶望のドン底に落として、のうのうとしてるなんて、許せないもの!!同じ目に有って、絶望のドン底に落ちれば良いのよぉ!でも、普通の女の子じゃあ、無理矢理になんて出来ないじゃないぃ!屑共が、喜ぶだけだわ!!でも、あたしなら、そんな屑男共を、絶望のドン底に叩き落とせるものぉ!だから、止めるなんて事はしたくないのよぉ!!」


(……もしかして、ダンさんが言ってた、他の男と寝ててもって……これの事か)

 内心思わず一人で納得するライラ。

 そして、無いとは思うが、一応確認だけはする。


「マッドさんは、その屑男達に情が湧く?」

「1㎜たりとて湧く訳が無いわよぉ!だって、大好きなリラちゃんや、リラちゃんの大切な人達を犯そうとした、屑連中よぉ?!そのままのあたしを受け入れて、その上、女友達扱いをしてくれる、貴重で稀少な天使のような娘なんだからぁ!!」

「?……ああ。あのクルルフォーン夫人の事か。1㎜も湧かない、か。それなら良いよ。その仕事を引き受けても」

「……?ライちゃん?」

「その代わり、その屑連中を抱いた後は、絶対にボクと、それ以上の時間と濃密な時間を作って。そいつ等よりも多く、ボクと寝て。ボクが、そいつ等との痕跡を消してあげる。癒してあげる。だから、その心はボクだけに頂戴」


 ライラはマッドの額に自分の額を押し当て、至近距離で見詰め合う。


「マッドさんが好きだ。誰にも渡したくない程に。マッドさんが他の男達を抱くなんて、本当は嫌だよ。でも、心が無いなら我慢出来る。その代わり、心が有っての浮気は駄目。心を伴っての行為はボクとだけ。……マッドさんは女だから、ボクのような、女の身体でなんて、満足出来ないかも知れないけれど、そこは妥協して欲しいなぁ。その代わりボクは、他の男と違って、マッドさんを、親にする事が出来るよ?マッドさんはその腕に抱きたくない?ボクとマッドさんの子供。他の男だとマッドさんは結婚出来ないけど、ボクとなら、結婚出来て、子供まで作れる。だからマッドさん、ボクだけの物になって?マッドさんだけを愛してるんだ。ボクは他の男に欲情なんて出来ないけど、マッドさんが相手なら、いくらでも欲情出来るよ。だって、マッドさんは格好良くて、可愛い女の人だから。だからマッドさん、ボクに抱かれて、沢山愛されて?」


 ライラの男前な発言に、マッドの心は今までに無い程陥落した。
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