氷結の毒華は王弟公爵に囲われる

カザハナ

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累計15000000ポイント突破記念♪︎ ~測量士~

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 これは、アシュリーがまだエヴァンス家に来る前の話。

 エヴァンス家のサロンにて、ジーンとエヴァンス家に呼ばれたクルルフォーン公爵夫妻、そして、その場に呼ばれた者がもう一人居た。


「リラお嬢様、お久し振りです!長旅からただいま帰還致しました。あと、ご結婚おめでとうございます!!お土産話も沢山有りますよ~!」


 座る三人に対し、一人だけ立ったままリラに挨拶するのは、髪の短い小柄で少年のような出で立ちの、中性的な人物だ。


「お帰りなさい、アウル!お話、とっても楽しみだわ」


 リラが満面の笑顔で、はしゃいだ声を上げるので、エドワルドとしては内心面白く無いが、エヴァンス家の関係者なので顔には一切出さない。


「君は?」

「ああ、申し遅れましたクルルフォーン公爵。わたしはアウル……アウローラと言います」


 アウローラは笑顔のままで、エドワルドに挨拶をする。

 その時、アウローラの瞳に光が当たり、その瞳が無色透明に近い青、アイスブルーの色がはっきりと見えた。

 エヴァンス家のアイスブルーの色は、銀青色が多く、色味も青色の強弱の違いが多いが、血が薄い為か、光が当たらないと気付けなかっただろう。


「エヴァンス家の血縁者か?」

「あ~、血縁者と言っても、かなり遠い親戚で、遠いご先祖様が一緒だったって言えるぐらいの薄~い血縁関係ですね~。子供の頃は領主様と関わりがあるなんて、夢にも思わなかったので。あ、因みにわたしは女です!こんなナリしてますが、愛する旦那と子供も居るので、そう警戒しないで下さいね~。実はわたしの旦那の名前もアウルなんです。ややこしいので旦那が居る時はアウローラでお願いします!」


 今日は旦那のアウルはこの場に居ないが、普段は一緒に居る事が多い。


「重要性の有る土地の地図が知りたい場合は、エヴァンス家経由でお声掛け頂ければ、既存の物以外でも優先的に作成作業に入るので、遠慮なくお声掛け下さいね~」

「……作成作業?」

「ええ。わたし、測量士なので!リラ様の旦那様なら、国外でも受付ます!まぁ、時間と費用は少~し掛かるかもですが」


 そんな言葉を発するアウローラに対して、ジーンが胡散臭……元い、輝く笑顔で言葉を紡ぐ。


「通常と比べると、とんでもない速さで出来上がるけどね。彼女は目測が正確で、地図作りには欠かせないんだ。今まで見せた詳細な地図は、彼女とエマが作ったと言っても過言じゃないね。家に有る地図は最新と言っても、月日が経てば建物が増減したりするし、多少は変わる所も出てくるから、直近のが欲しければ頼むと良いよ。例えば、交渉相手にその土地にしか無い店の名とか特徴の有る建物を話題に出せば、割りと有利に話が進むから」

「若様ったら楽しそうですね~。秘密付きの屋敷とかに潜入させてもらえるなら、地下は無理でも、隠し部屋や通路ぐらいなら追加で足せると思いますよ~♪︎そのような場所は、大抵外観と内装……部屋の大きさとかで誤差が生じますから。ああ、因みに中を調べたい場合は、エヴァンス家の別動隊に頼んで下さいね~。目測は出来ても、仕掛けとかの解除や鍵開けとかは、わたしには無理なので」


 まるで天気の話をしているかのような、朗らかな笑顔で宣うアウローラ。

 エドワルドは頼もしいと思うと同時に、エヴァンス家を敵に回さなくて本当に良かったと、心の中で呟いた。




*****

 ※久し振りに更新しました♪︎いつも有難う御座います!
 未だにお気に入りとポイントが凄い数で、物凄く嬉しいです!!
 今回エヴァンス家の図書室に居るエマの相棒を書かせて頂きました。
 アウローラは幼馴染みのエマ大好き、行動力高めの女性で、普段は男装と言うか、少年のような格好で、一人称も僕で通して旅してます。
 そして旦那は旅の最中に出会った、強面寡黙な人です!
 本日はバレンタインデーと言う事で、チョコを贈る事は出来ませんが、この作品で皆様が少しでも喜んで頂けたなら幸いです。
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