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後日談
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「「虫?リラ様群がる虫と、別物?」」
虫の意味合いは理解してるが、自分達に群がるのか?と首を傾げる双子。
男女の差異は出てきているが、仕草や動きは全く同じで微笑ましい。
「クルルフォーン家と縁を結びたい虫は、優秀な使用人にも群がるんだよ。それに加えて権力に興味の無い騎士達も、騎士団長が尊敬するダンさん目当てに、ダンさんの愛弟子で有る君達を囲い込みたがっているからね。ただ、それをするには君達と直接会話をしないといけないし、その前の強固な壁で有る、エドワルド様やダンさんの、隙を窺う事になるんだけど、一介の騎士や貴族が攻略出来るような隙は、最初から潰している方達だから、どうにも出来ずに手を拱いているのが現状かな?」
双子の側で、庭仕事をしているダンへと視線を向けるルークスに、ダンは当然だと言わんばかりに頷く。
「双子は腕は良いが、貴族の常識や狡猾さを、理解出来て無いのでね。外に行く時や客が来る時は、騙されないように、俺か公爵夫妻の傍か、そのどちらかが許可を出した相手の傍にしか、行かせないようにしてますねぇ。まぁもっとも、警戒すべき客は、ウチの公爵様が完全にシャットアウトしてるから、この邸に入って来れる客は限られてますけどね」
何せエドワルドの父親とは言え、前国王陛下のマーウィンでさえ、門前払いをする強者達だ。アポの取れない他の貴族が入って来れる訳が無い。
アナスタシアが訪ねて来る場合も、騎士団長を含め、近衛騎士や侍女達お付きの者達は、公爵のプライベートな場所までは入って来れない。
玄関付近の応接間に待機させるからだ。
その場合、騎士団長や近衛騎士達が、ダンとの面会を乞い、訓練を熱望するので、双子達は同行出来ず、ダンとの訓練時間が減るので、騎士達に依るダンのお呼び出しは、ダンを取られる双子にとって、面白く無い。
今回ルークスが訪問の際には、人妻に興味は無い事、そもそも、自身の好みは貴族令嬢の殆どが当て嵌まらない事、それに当て嵌まりそうなルナに興味が有る事、それを抜きにしても、最近一方的に婚約を破棄されて家に籠りがちな従妹に、損得勘定無しで話せる同年代の友人が出来れば良いなと思っている事を伝えていたのだ。
エドワルドは双子へのサプライズとして、双子には知らせずダンには話を通していた。
無体な事を言い出す人物では無いし、ダンが居れば大丈夫だろうと見越した上で。
そうしてルークスはエドワルドの居るサロンに案内され、リラにドレファン遠征の際の差し入れのお礼として、花と有名店のお茶菓子……ただし、『夫人の手作りの方が美味しかったので、どうしても味は劣っていると感じてしまいますが』との言葉を添えてリラを喜ばせ、リラからちゃっかりエドワルド経由で後日差し入れをするとの言葉を取り付け、双子と一緒にリラの手作り菓子が多数並ぶティータイムにもご一緒にと誘われ、ホクホク顔で快諾してから双子達の所へと案内されて来ている。
そんな策士(?)な彼が、エドワルドの敵に回るようなヘマはしないだろう。
虫の意味合いは理解してるが、自分達に群がるのか?と首を傾げる双子。
男女の差異は出てきているが、仕草や動きは全く同じで微笑ましい。
「クルルフォーン家と縁を結びたい虫は、優秀な使用人にも群がるんだよ。それに加えて権力に興味の無い騎士達も、騎士団長が尊敬するダンさん目当てに、ダンさんの愛弟子で有る君達を囲い込みたがっているからね。ただ、それをするには君達と直接会話をしないといけないし、その前の強固な壁で有る、エドワルド様やダンさんの、隙を窺う事になるんだけど、一介の騎士や貴族が攻略出来るような隙は、最初から潰している方達だから、どうにも出来ずに手を拱いているのが現状かな?」
双子の側で、庭仕事をしているダンへと視線を向けるルークスに、ダンは当然だと言わんばかりに頷く。
「双子は腕は良いが、貴族の常識や狡猾さを、理解出来て無いのでね。外に行く時や客が来る時は、騙されないように、俺か公爵夫妻の傍か、そのどちらかが許可を出した相手の傍にしか、行かせないようにしてますねぇ。まぁもっとも、警戒すべき客は、ウチの公爵様が完全にシャットアウトしてるから、この邸に入って来れる客は限られてますけどね」
何せエドワルドの父親とは言え、前国王陛下のマーウィンでさえ、門前払いをする強者達だ。アポの取れない他の貴族が入って来れる訳が無い。
アナスタシアが訪ねて来る場合も、騎士団長を含め、近衛騎士や侍女達お付きの者達は、公爵のプライベートな場所までは入って来れない。
玄関付近の応接間に待機させるからだ。
その場合、騎士団長や近衛騎士達が、ダンとの面会を乞い、訓練を熱望するので、双子達は同行出来ず、ダンとの訓練時間が減るので、騎士達に依るダンのお呼び出しは、ダンを取られる双子にとって、面白く無い。
今回ルークスが訪問の際には、人妻に興味は無い事、そもそも、自身の好みは貴族令嬢の殆どが当て嵌まらない事、それに当て嵌まりそうなルナに興味が有る事、それを抜きにしても、最近一方的に婚約を破棄されて家に籠りがちな従妹に、損得勘定無しで話せる同年代の友人が出来れば良いなと思っている事を伝えていたのだ。
エドワルドは双子へのサプライズとして、双子には知らせずダンには話を通していた。
無体な事を言い出す人物では無いし、ダンが居れば大丈夫だろうと見越した上で。
そうしてルークスはエドワルドの居るサロンに案内され、リラにドレファン遠征の際の差し入れのお礼として、花と有名店のお茶菓子……ただし、『夫人の手作りの方が美味しかったので、どうしても味は劣っていると感じてしまいますが』との言葉を添えてリラを喜ばせ、リラからちゃっかりエドワルド経由で後日差し入れをするとの言葉を取り付け、双子と一緒にリラの手作り菓子が多数並ぶティータイムにもご一緒にと誘われ、ホクホク顔で快諾してから双子達の所へと案内されて来ている。
そんな策士(?)な彼が、エドワルドの敵に回るようなヘマはしないだろう。
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