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~デ・フォン領域~
喧嘩は相手を選んで売りましょう!
トゥー兄とは門前で待ち合わせをして、暫く歩いて人が近くにいない場所へと移動をしながら、僕はトゥー兄にアーヤ達を紹介して、アーヤ達にもトゥー兄を紹介する。
アーヤとセスは歩きながらも丁寧に頭を下げてるけど、あの兄さんはトゥー兄に、タメ口で話し掛ける。
「僕はリノアーノ=ホバー、よろしく!でも君かなり若いけど、案内とか本当に大丈夫なの?砂漠って強い魔物が出る場所だよ?危ないと思ったらちゃんと逃げてよね?」
ーーって、いきなり特部に喧嘩売ってやがるよ……。だからお馬鹿と言われるんだこのお馬鹿!
「あはは、本っ当ラルが言ってた通り、物を知らないお馬鹿だね。人を見掛けで判断するなってラルから教わらなかったの?ふざけた事言ってると、その首落とすよ?」
トゥー兄が足を止め、笑顔で殺気をあの兄さんに放ち、兄さんはその場で腰を抜かして顔色を蒼白に変え、ガタガタ震え出す。意識が飛び掛けてると見た。
きっと、首を落とすと言われた瞬間、首を落とされた錯覚でも見たのだろう。
「言っとくけど、この人僕より強いからね。そもそも、何いきなり喧嘩売ってんの?相手の実力も分からない癖に、下に見るからそういう目に合うんだよ……。トゥー兄ごめんね?まさかいきなり喧嘩売るとは、さすがに僕も思わなかったよ」
「ラルの所為じゃないよ。ボクもいきなり喧嘩売ってくるとは思わなかったからね。砂漠の民に大丈夫かだなんて、馬鹿にするのも大概にしろって感じだよね。服装見て分からないなんて、どれだけ世間に疎いのさ。別大陸の人間なら未だしも、中央出身でそれはないんじゃない?しかも、ラルの保護者気取りだって?ボクですらなれないってのに、良い度胸だよね?殺されたいの?」
うん、言いたい事は理解したけど、意識飛び掛けてるから、殆ど聞いてないと思うよ?僕もこれに保護者面されたくないし、トゥー兄の言葉は正しいから、出来ればちゃんと意識のある時が良いなぁ。
あ、失神したや。
「うわぁ、情けないなぁ。あの程度の殺気で意識飛ばすなんて、よく東に行って帰って来れたよね」
「トゥー兄の殺気は尋常じゃないけどね。この兄さんが失神した所で、改めて紹介するよ。トゥー兄は聖騎士団の特殊部隊、通称特部の団員だから」
「えっ……特部って、あのエリート部隊?!」
「アーヤは最初から気付いてたよね?」
「うん。ラルからもラファスお兄さんからも聞いてたから、東砂漠に詳しい人って聞いてそうじゃないかなって思ってたし、初見で分かったわ。このお兄さんが話に聞いてた特部のお兄さんの一人だって」
トゥー兄達は、何度か僕を宿まで送ってくれてるけど、僕の連れとは会ってない。
とはいえ、まぁ、気付くよね~。特部の皆も民族衣装とかを着てるけど、各々特徴的な民族、職業柄な衣装だから。
トゥー兄の場合、紐の束を頭と首に巻いてる。それとは別にもう一つ持ってるけど、その束の中には自身の髪の毛を交ぜ混み、魔力を通し易くしているらしい。見た目は単なる飾りと思われがちだけど、これは紐使いの武器として使う物で、常に身に付け魔力を巡らせてる物だ。
後、砂漠地帯に多く見られる服装として、長袖長ズボンか、袖無し長ズボンが多いけど、トゥー兄は前者。それに中央の東の砂漠の民特有の肩掛けを羽織ってる。この肩掛けは、後ろがマントみたいで、前は肩からストンと左右に落ち、布が腰の辺りでそのまま左右に括られ、後ろと同じ膝辺りまである物だ。
「これから行く、砂漠の民が着る民族衣装を着てる人に、『砂漠の案内大丈夫?』って聞く事自体間違ってるんだけどね。トゥー兄にとったら庭のような場所を、危ないと思ったら逃げろって、どんだけ下に見てるんだって話だよね。普通殺されたって文句は言えないと思うよ、僕」
中央出身なら、同じ中央ぐらいの民族衣装は覚えとけって言いたいね。何も全大陸のを覚えろって言ってんじゃないんだからさ。
「まぁ、ボクは特部って言ったって、普通の一般人だから、気軽に質問とかして良いよ。ボクの知る限り答えるからさ♪」
軽い口調でアーヤ達に言うトゥー兄。普通の一般人は、紐で鉄鋼石を貫通する技は持ち合わせてないけどね。
さて、このお荷物どうしよう?置いて行きたいのは山々だけど、あんな感じで他の人に喧嘩を売らないとも限らないし、やっぱある程度教育しないと問題大有りだからね。万一ラファス兄と遭遇して、喧嘩売ったら事だし。
仕方ない、起こすか。でも気付け薬は使わない。この兄さんには勿体ないからね。
「いい加減起きろ」
僕はゲシッと兄さんを蹴る。勿論手加減は加えてるし、場所も死なない所、足を狙って蹴ってる。まぁ、骨折しないとは思うけど、骨折した所で治療院なら骨折程度は治ると思うよ。
治療院は治癒魔法を使える者が数名いて、骨折や怪我等を治療する場所だ。病院と比べると小さく、入院施設のない場所を言う。
因みに、治癒魔法使いと治癒魔法を使える者とは別の括りになる。治癒魔法使いと呼べる者は、治癒魔法を極めた状態の人、一方治癒魔法を使える者は極めたとは言えない状態の人、つまりは癒しの魔法が使える者になる。前者がレン兄で後者はサス兄だね。
その為治癒魔法使いは少ないが、治癒を使える者なら一定数いるので、そういった治癒魔法を使える者が治療院に多い。場所によっては医者もいるけど、殆どの医者は病院勤務で、治療院にいる人は少ない。治療院で治せない怪我や毒、病は病院に運ばれるけど、この兄さんは病院で頭を診て貰った方が良いと思うなぁ。
アーヤとセスは歩きながらも丁寧に頭を下げてるけど、あの兄さんはトゥー兄に、タメ口で話し掛ける。
「僕はリノアーノ=ホバー、よろしく!でも君かなり若いけど、案内とか本当に大丈夫なの?砂漠って強い魔物が出る場所だよ?危ないと思ったらちゃんと逃げてよね?」
ーーって、いきなり特部に喧嘩売ってやがるよ……。だからお馬鹿と言われるんだこのお馬鹿!
「あはは、本っ当ラルが言ってた通り、物を知らないお馬鹿だね。人を見掛けで判断するなってラルから教わらなかったの?ふざけた事言ってると、その首落とすよ?」
トゥー兄が足を止め、笑顔で殺気をあの兄さんに放ち、兄さんはその場で腰を抜かして顔色を蒼白に変え、ガタガタ震え出す。意識が飛び掛けてると見た。
きっと、首を落とすと言われた瞬間、首を落とされた錯覚でも見たのだろう。
「言っとくけど、この人僕より強いからね。そもそも、何いきなり喧嘩売ってんの?相手の実力も分からない癖に、下に見るからそういう目に合うんだよ……。トゥー兄ごめんね?まさかいきなり喧嘩売るとは、さすがに僕も思わなかったよ」
「ラルの所為じゃないよ。ボクもいきなり喧嘩売ってくるとは思わなかったからね。砂漠の民に大丈夫かだなんて、馬鹿にするのも大概にしろって感じだよね。服装見て分からないなんて、どれだけ世間に疎いのさ。別大陸の人間なら未だしも、中央出身でそれはないんじゃない?しかも、ラルの保護者気取りだって?ボクですらなれないってのに、良い度胸だよね?殺されたいの?」
うん、言いたい事は理解したけど、意識飛び掛けてるから、殆ど聞いてないと思うよ?僕もこれに保護者面されたくないし、トゥー兄の言葉は正しいから、出来ればちゃんと意識のある時が良いなぁ。
あ、失神したや。
「うわぁ、情けないなぁ。あの程度の殺気で意識飛ばすなんて、よく東に行って帰って来れたよね」
「トゥー兄の殺気は尋常じゃないけどね。この兄さんが失神した所で、改めて紹介するよ。トゥー兄は聖騎士団の特殊部隊、通称特部の団員だから」
「えっ……特部って、あのエリート部隊?!」
「アーヤは最初から気付いてたよね?」
「うん。ラルからもラファスお兄さんからも聞いてたから、東砂漠に詳しい人って聞いてそうじゃないかなって思ってたし、初見で分かったわ。このお兄さんが話に聞いてた特部のお兄さんの一人だって」
トゥー兄達は、何度か僕を宿まで送ってくれてるけど、僕の連れとは会ってない。
とはいえ、まぁ、気付くよね~。特部の皆も民族衣装とかを着てるけど、各々特徴的な民族、職業柄な衣装だから。
トゥー兄の場合、紐の束を頭と首に巻いてる。それとは別にもう一つ持ってるけど、その束の中には自身の髪の毛を交ぜ混み、魔力を通し易くしているらしい。見た目は単なる飾りと思われがちだけど、これは紐使いの武器として使う物で、常に身に付け魔力を巡らせてる物だ。
後、砂漠地帯に多く見られる服装として、長袖長ズボンか、袖無し長ズボンが多いけど、トゥー兄は前者。それに中央の東の砂漠の民特有の肩掛けを羽織ってる。この肩掛けは、後ろがマントみたいで、前は肩からストンと左右に落ち、布が腰の辺りでそのまま左右に括られ、後ろと同じ膝辺りまである物だ。
「これから行く、砂漠の民が着る民族衣装を着てる人に、『砂漠の案内大丈夫?』って聞く事自体間違ってるんだけどね。トゥー兄にとったら庭のような場所を、危ないと思ったら逃げろって、どんだけ下に見てるんだって話だよね。普通殺されたって文句は言えないと思うよ、僕」
中央出身なら、同じ中央ぐらいの民族衣装は覚えとけって言いたいね。何も全大陸のを覚えろって言ってんじゃないんだからさ。
「まぁ、ボクは特部って言ったって、普通の一般人だから、気軽に質問とかして良いよ。ボクの知る限り答えるからさ♪」
軽い口調でアーヤ達に言うトゥー兄。普通の一般人は、紐で鉄鋼石を貫通する技は持ち合わせてないけどね。
さて、このお荷物どうしよう?置いて行きたいのは山々だけど、あんな感じで他の人に喧嘩を売らないとも限らないし、やっぱある程度教育しないと問題大有りだからね。万一ラファス兄と遭遇して、喧嘩売ったら事だし。
仕方ない、起こすか。でも気付け薬は使わない。この兄さんには勿体ないからね。
「いい加減起きろ」
僕はゲシッと兄さんを蹴る。勿論手加減は加えてるし、場所も死なない所、足を狙って蹴ってる。まぁ、骨折しないとは思うけど、骨折した所で治療院なら骨折程度は治ると思うよ。
治療院は治癒魔法を使える者が数名いて、骨折や怪我等を治療する場所だ。病院と比べると小さく、入院施設のない場所を言う。
因みに、治癒魔法使いと治癒魔法を使える者とは別の括りになる。治癒魔法使いと呼べる者は、治癒魔法を極めた状態の人、一方治癒魔法を使える者は極めたとは言えない状態の人、つまりは癒しの魔法が使える者になる。前者がレン兄で後者はサス兄だね。
その為治癒魔法使いは少ないが、治癒を使える者なら一定数いるので、そういった治癒魔法を使える者が治療院に多い。場所によっては医者もいるけど、殆どの医者は病院勤務で、治療院にいる人は少ない。治療院で治せない怪我や毒、病は病院に運ばれるけど、この兄さんは病院で頭を診て貰った方が良いと思うなぁ。
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