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~王都への道中と王都エルム~
夜の鍛練
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夜、護衛の騎士達と共に、馬車を離れて馬車の魔除けと焚き火に焼べた魔除けの効果が届くか届かないかの場所まで来て、効果の無い場所へと立っていれば、涌き出るかの如くディールが現れる。
先ず僕が一人で、騎士の兄さん達の癖を再現しながら相手する事にした。
勿論手出し無用と言ってからね。でないとせっかく癖を再現する意味ないし、指導にならん。
「――で、ゼルツ兄はこんな癖がある。分かる?こういう癖の場合、複数で魔物を攻めてる分には目立たないけど、ここら辺に大きな隙が出来るから……ほら、これを見てた他のディールがここに来たでしょ?」
僕がわざとゼルツ兄の真似して、出来た隙に魔物を誘き寄せ、来た魔物に対し回し蹴りを打ち込む。
僕は体術も仕込まれてるから余裕で対処出来る。当然蹴り込んだ魔物は消滅したけど、夜という事もありディールは次々寄って来るが、この際好都合だ。
「ゼルツ兄はこの癖を直すよう努力するか、今さっき見せたようにこの癖をカバーもしくは反撃出来る技を身に付けるかだね。ただし、新たな技を身に付ける気なら、癖を直すより大変になるし、時間も掛かる。あと、何でカバーするかも決めなくちゃならないけどね。まぁ取り敢えず、数パターン見せるから考えといて。その次はヴァルス兄ね。呆気に取られてる所悪いけど、時間は限られてるからサクサク行くよ」
僕はそう言って、ゼルツ兄に剣だけでのパターンと他の武器を使ったパターンを数通り見せて、他の兄さん達の癖を真似て見せる、の繰返しをしてから一先ず終了。今回はウィルヴァルおじさんが馬車を見るって言ってたから四人の兄さん達だけだ。
鍛練の最中そこそこの大物が来たけど、兄さん達四人では今の所厳しそうだから、僕が邪魔とばかりに一撃で斬り伏せる。その時の兄さん達の顔は見物だったよ♪
それと、鍛練終えた後はディールの核とたまに出たドロップアイテムを回収!置いてくなんて勿体無い事はしない。ちゃんと五等分したよ。
その時兄さん達は僕に全部持ってって良いって言ったけど、騎士職も結構お金掛かるんだから遠慮しない!兄さん達は交代制で馬車見だけど、その間も僕はこっちに参加するんだから僕が一番貰う事になるし、あの兄さんの面倒見させるんだからこれぐらいは受け取ってね!と押し付けた♪
事実あの兄さんの子守りは大変だと思う。勿論精神的な意味で。
二日間程掛けて、デ・フェーム領域を抜け、国領のファデラ領域へ入り、幾つかの村や街へと立ち寄りラクアナと呼ばれる領主のいる街へと到着。ここから更に南下してファーヴァス領域にある王都、エルムを目指す。チェリクから王都エルムまでは馬車で大体15ディフェルム(※15日間)掛かる距離にある。
勿論これは護衛付き定期便馬車での話で他の馬車だともっと時間が掛かる事もあるし、魔物に襲われる確率も高い。安全確実を取るなら多少値段が高くても護衛付き定期便をお奨めするね。僕の場合は歩きでも問題ないけど、一般の人は魔物退治その物が、かなりな難易度になるからね。
一応ラクアナの領主とも面識はあるけど、今回はウィルヴァルおじさんの依頼もあるからスルーさせてもらう。
あと、ラクアナから南は冬だろうと暖かい。僕達は冬服着てるけど、ラクアナに近付く度に薄着になってる。セスは村から出た事がないからこの暖かさに驚いてるけどね。
ああ、勿論セスを服屋に連れて行ったよ。僕とアーヤはちゃんと持ってきてるけど、セスの旅は予定外だからね。時間もなかったし、あの村の夏服を持ってきてたとしてもここら辺で使うにしては生地がまだ分厚い。
ライトフォーマーは夏でも涼しいけど、ここら辺の夏は暑いからね。そもそもあの村周辺と同じ気候は北大陸ぐらいだから。他は殆どタンクトップやシャツ一枚とかでも充分過ごせるからね。
あと、僕特製収納ボックスをセスにも渡した。
セスは何もかも初めてで、色んな事に吃驚してたけど。勿論アーヤには前から渡してるからね。
ファーヴァス領域に入り王都エルムに着くまで、夜はずっと鍛練に付き合い、騎士の兄さん達も大分腕を上げ、ウィルヴァルおじさんはご満悦。
宿代や食事代は一応僕が払って夕食後、兄さんが部屋に引っ込んだ後にウィルヴァルおじさんが支払うという、ちょっとまどろっこしいけどあの兄さんが余計な口出しをしない為の支払い方法を取った。
まぁ纏めて最後に払って貰っても良かったんだけど、ウィルヴァルおじさんが借金気分も嫌だし、支払いのどっかが抜けて騎士の信用失うのは勘弁したいって言ったから、その日その日になった。
騎士の兄さん達も腕を上げてきた事だし、約束通り、陛下に一筆書いておこうっと♪
先ず僕が一人で、騎士の兄さん達の癖を再現しながら相手する事にした。
勿論手出し無用と言ってからね。でないとせっかく癖を再現する意味ないし、指導にならん。
「――で、ゼルツ兄はこんな癖がある。分かる?こういう癖の場合、複数で魔物を攻めてる分には目立たないけど、ここら辺に大きな隙が出来るから……ほら、これを見てた他のディールがここに来たでしょ?」
僕がわざとゼルツ兄の真似して、出来た隙に魔物を誘き寄せ、来た魔物に対し回し蹴りを打ち込む。
僕は体術も仕込まれてるから余裕で対処出来る。当然蹴り込んだ魔物は消滅したけど、夜という事もありディールは次々寄って来るが、この際好都合だ。
「ゼルツ兄はこの癖を直すよう努力するか、今さっき見せたようにこの癖をカバーもしくは反撃出来る技を身に付けるかだね。ただし、新たな技を身に付ける気なら、癖を直すより大変になるし、時間も掛かる。あと、何でカバーするかも決めなくちゃならないけどね。まぁ取り敢えず、数パターン見せるから考えといて。その次はヴァルス兄ね。呆気に取られてる所悪いけど、時間は限られてるからサクサク行くよ」
僕はそう言って、ゼルツ兄に剣だけでのパターンと他の武器を使ったパターンを数通り見せて、他の兄さん達の癖を真似て見せる、の繰返しをしてから一先ず終了。今回はウィルヴァルおじさんが馬車を見るって言ってたから四人の兄さん達だけだ。
鍛練の最中そこそこの大物が来たけど、兄さん達四人では今の所厳しそうだから、僕が邪魔とばかりに一撃で斬り伏せる。その時の兄さん達の顔は見物だったよ♪
それと、鍛練終えた後はディールの核とたまに出たドロップアイテムを回収!置いてくなんて勿体無い事はしない。ちゃんと五等分したよ。
その時兄さん達は僕に全部持ってって良いって言ったけど、騎士職も結構お金掛かるんだから遠慮しない!兄さん達は交代制で馬車見だけど、その間も僕はこっちに参加するんだから僕が一番貰う事になるし、あの兄さんの面倒見させるんだからこれぐらいは受け取ってね!と押し付けた♪
事実あの兄さんの子守りは大変だと思う。勿論精神的な意味で。
二日間程掛けて、デ・フェーム領域を抜け、国領のファデラ領域へ入り、幾つかの村や街へと立ち寄りラクアナと呼ばれる領主のいる街へと到着。ここから更に南下してファーヴァス領域にある王都、エルムを目指す。チェリクから王都エルムまでは馬車で大体15ディフェルム(※15日間)掛かる距離にある。
勿論これは護衛付き定期便馬車での話で他の馬車だともっと時間が掛かる事もあるし、魔物に襲われる確率も高い。安全確実を取るなら多少値段が高くても護衛付き定期便をお奨めするね。僕の場合は歩きでも問題ないけど、一般の人は魔物退治その物が、かなりな難易度になるからね。
一応ラクアナの領主とも面識はあるけど、今回はウィルヴァルおじさんの依頼もあるからスルーさせてもらう。
あと、ラクアナから南は冬だろうと暖かい。僕達は冬服着てるけど、ラクアナに近付く度に薄着になってる。セスは村から出た事がないからこの暖かさに驚いてるけどね。
ああ、勿論セスを服屋に連れて行ったよ。僕とアーヤはちゃんと持ってきてるけど、セスの旅は予定外だからね。時間もなかったし、あの村の夏服を持ってきてたとしてもここら辺で使うにしては生地がまだ分厚い。
ライトフォーマーは夏でも涼しいけど、ここら辺の夏は暑いからね。そもそもあの村周辺と同じ気候は北大陸ぐらいだから。他は殆どタンクトップやシャツ一枚とかでも充分過ごせるからね。
あと、僕特製収納ボックスをセスにも渡した。
セスは何もかも初めてで、色んな事に吃驚してたけど。勿論アーヤには前から渡してるからね。
ファーヴァス領域に入り王都エルムに着くまで、夜はずっと鍛練に付き合い、騎士の兄さん達も大分腕を上げ、ウィルヴァルおじさんはご満悦。
宿代や食事代は一応僕が払って夕食後、兄さんが部屋に引っ込んだ後にウィルヴァルおじさんが支払うという、ちょっとまどろっこしいけどあの兄さんが余計な口出しをしない為の支払い方法を取った。
まぁ纏めて最後に払って貰っても良かったんだけど、ウィルヴァルおじさんが借金気分も嫌だし、支払いのどっかが抜けて騎士の信用失うのは勘弁したいって言ったから、その日その日になった。
騎士の兄さん達も腕を上げてきた事だし、約束通り、陛下に一筆書いておこうっと♪
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