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~王都への道中と王都エルム~
遊びと言う名の訓練
※ごめんなさい。途中から四人が三人になっていたので四人に訂正しました。申し訳ないです。
この遊びは、各々得意な武器や魔法を使用しても構わない、という事になっている。最初にそれを聞いた騎士達は僕の身をすっごく案じたみたいだけど、僕の動きや遊び相手となる騎士の苦戦状況を見て考えが改められ、どう攻略するかを真剣に考える。
この勝負は僕を10ジゼルム(※10秒間)身動き出来ないようにするか、意識を奪うか。因みに僕は未だ誰にも負けた事はないし手を抜いて負けてやる気もない。僕が逆の立場なら、手を抜かれて勝っても嬉しくないからね。
「今の良い動き♪でも、脇が甘い!あと斜め後ろのお兄さん、暗器丸見えだよ。暗器の意味ない」
僕が気になる事を次々指摘。僕の言葉を聞いて、自身の隊の騎士が克服するべき問題点を各々の隊長が頭に入れる。
「本っ当、楽だよなこれ」
「的確過ぎるし無駄がない」
「同等では出てこない動きや癖が分かりやすい」
「あれが騎士団に入れば言うことないんだがなぁ」
時々、隊長の話が僕の耳にも届くが、僕は騎士になる気は全くないからね。
そもそも僕達赤の血族は人に仕える事はない。僕達が仕えるのは精霊王唯一人なのだから。
ラファス兄は組織の聖騎士団に入らされたけど、もし聖騎士団が誰かに仕える組織だったら、ラファス兄は絶対に入らなかっただろう。それこそ、一番上に当たる王や騎士を殺してでもね。
ウィルヴァルおじさんが一度戻って来たけど、その後呼び出し掛かって訓練場を抜けた。最初の遊び時間が終わりに近付く頃、ウィルヴァルおじさんが大勢を連れて戻って来る。
その中に見知った四人を見付けて声を掛ける。
「ユーファン兄、ガンガル兄、ヴァルス兄、ゼルツ兄!もうちょっと待っててねぇ~!あと5ガグル(※5分)程で終わるから~!」
僕が四人に分かりやすいよう、立ち止まり大きく手を振る。
それを見てチャンスと思ったのだろう。遊び相手の騎士達が僕に攻撃を仕掛ける。が、それをひょいっと避けて指摘する。
「突っ込んで来るのはいいけど、避けられる可能性も頭に入れなきゃ。ディールなら、必ず反撃してくるよ。仲間がいるからって油断禁止!ディールは常に一匹じゃないし、人間の犯罪者だって一人とは限らないからね」
皆、息も切れ切れだけど、もう直ぐで終了だからそれまでは頑張ってね?この遊びは終了の合図が掛かるまではきっちり動いて貰うからね。サボり?そんなの僕が許す訳ないよ。いたらちゃんとその人の傍らに行って挑発するから。そんなんじゃ外の演習持たないよ?って。そもそもサボるなら、僕の遊び相手にはならないからね。
「終了ーーーっっ!!!そこまでだ!武器を下ろせ!!」
ウィルヴァルおじさんの声が聞こえたと同時に僕の遊び相手の騎士達は一斉に膝を付く。
「もう……限界……」
「はぁ~。……相変わらず、キッツいなぁ……。だが、次こそは!」
「……1ゼティルムでこれか……」
「相変わらず、息切れすらしてないな……」
「ちくしょう……次こそは!」
何か、目的変わってきてないか?まぁ、僕に息切れさせようなんて、まだまだ甘いけどね。
取り敢えず、今回の優秀者の元へと向かう。
「今回はこの騎士が優秀者だよ♪皆、拍手!」
何故優秀者なのか、僕からは言わない。分かる人には分かるし、分からない人はこの後の飲み会で意見交換すればいい。隊長格はちゃんと理由が分かるから、答えが出たら、褒めて伸ばすのが隊長の役目なのさ。
僕は拍手が鳴り止む頃を見計らい、ウィルヴァルおじさんの場所に駆け寄り四人に話し掛ける。
「四人共、昨日ぶり~♪今ね、他の騎士の兄さん達に、僕の遊び相手になってて貰ってたんだよ。次の1ゼティルムは見学だけど、その次からは参加出来るから、混じりたかったらウィルヴァルおじさんに言うといいよ。ルールは簡単!僕を10ジゼルム身動き出来なくさせるか、意識を奪うかで、各々武器や魔法も使用可能。仲間と組むも良し、各々挑戦するも良し。ただし、参加した場合、途中リタイアは出来ないから。倒れたら即回復魔法掛けられて時間終了まで強制参加だし、僕からのヤジも飛びまくるから」
「それ、遊びじゃなくて訓練だよな?しかも滅茶苦茶ハードルの高い……」
四人の中でも比較的お喋りなゼルツ兄が聞いてくるから、僕は勿論頷くよ。
「僕からしたら遊びだけど、他の騎士達からしたらハードな訓練だろうねぇ。まぁ気晴らしにもなるし、僕が来た時だけの遊びだから、騎士としての腕を上げたければ参加した方が為になるかな?」
「まぁ、時間はまだまだあるからな。夕方になる迄ならラファールもいるから、参加したけりゃ言ってこい。今回はお前等優先的に入れてやらぁ♪あとラファール、次の奴等の準備が出来たみたいだぞ?早く行ってやれ」
ウィルヴァルおじさんの言葉に僕が返事をする。
「はぁい!じゃあ行ってくる~♪」
「えっ……休憩は?」
「続けてすんのか?!」
「……マジか……」
「どんだけ……」
四人の言葉にウィルヴァルおじさんが答えてくれる。
「あいつはいつもあんなんだ」
この遊びは、各々得意な武器や魔法を使用しても構わない、という事になっている。最初にそれを聞いた騎士達は僕の身をすっごく案じたみたいだけど、僕の動きや遊び相手となる騎士の苦戦状況を見て考えが改められ、どう攻略するかを真剣に考える。
この勝負は僕を10ジゼルム(※10秒間)身動き出来ないようにするか、意識を奪うか。因みに僕は未だ誰にも負けた事はないし手を抜いて負けてやる気もない。僕が逆の立場なら、手を抜かれて勝っても嬉しくないからね。
「今の良い動き♪でも、脇が甘い!あと斜め後ろのお兄さん、暗器丸見えだよ。暗器の意味ない」
僕が気になる事を次々指摘。僕の言葉を聞いて、自身の隊の騎士が克服するべき問題点を各々の隊長が頭に入れる。
「本っ当、楽だよなこれ」
「的確過ぎるし無駄がない」
「同等では出てこない動きや癖が分かりやすい」
「あれが騎士団に入れば言うことないんだがなぁ」
時々、隊長の話が僕の耳にも届くが、僕は騎士になる気は全くないからね。
そもそも僕達赤の血族は人に仕える事はない。僕達が仕えるのは精霊王唯一人なのだから。
ラファス兄は組織の聖騎士団に入らされたけど、もし聖騎士団が誰かに仕える組織だったら、ラファス兄は絶対に入らなかっただろう。それこそ、一番上に当たる王や騎士を殺してでもね。
ウィルヴァルおじさんが一度戻って来たけど、その後呼び出し掛かって訓練場を抜けた。最初の遊び時間が終わりに近付く頃、ウィルヴァルおじさんが大勢を連れて戻って来る。
その中に見知った四人を見付けて声を掛ける。
「ユーファン兄、ガンガル兄、ヴァルス兄、ゼルツ兄!もうちょっと待っててねぇ~!あと5ガグル(※5分)程で終わるから~!」
僕が四人に分かりやすいよう、立ち止まり大きく手を振る。
それを見てチャンスと思ったのだろう。遊び相手の騎士達が僕に攻撃を仕掛ける。が、それをひょいっと避けて指摘する。
「突っ込んで来るのはいいけど、避けられる可能性も頭に入れなきゃ。ディールなら、必ず反撃してくるよ。仲間がいるからって油断禁止!ディールは常に一匹じゃないし、人間の犯罪者だって一人とは限らないからね」
皆、息も切れ切れだけど、もう直ぐで終了だからそれまでは頑張ってね?この遊びは終了の合図が掛かるまではきっちり動いて貰うからね。サボり?そんなの僕が許す訳ないよ。いたらちゃんとその人の傍らに行って挑発するから。そんなんじゃ外の演習持たないよ?って。そもそもサボるなら、僕の遊び相手にはならないからね。
「終了ーーーっっ!!!そこまでだ!武器を下ろせ!!」
ウィルヴァルおじさんの声が聞こえたと同時に僕の遊び相手の騎士達は一斉に膝を付く。
「もう……限界……」
「はぁ~。……相変わらず、キッツいなぁ……。だが、次こそは!」
「……1ゼティルムでこれか……」
「相変わらず、息切れすらしてないな……」
「ちくしょう……次こそは!」
何か、目的変わってきてないか?まぁ、僕に息切れさせようなんて、まだまだ甘いけどね。
取り敢えず、今回の優秀者の元へと向かう。
「今回はこの騎士が優秀者だよ♪皆、拍手!」
何故優秀者なのか、僕からは言わない。分かる人には分かるし、分からない人はこの後の飲み会で意見交換すればいい。隊長格はちゃんと理由が分かるから、答えが出たら、褒めて伸ばすのが隊長の役目なのさ。
僕は拍手が鳴り止む頃を見計らい、ウィルヴァルおじさんの場所に駆け寄り四人に話し掛ける。
「四人共、昨日ぶり~♪今ね、他の騎士の兄さん達に、僕の遊び相手になってて貰ってたんだよ。次の1ゼティルムは見学だけど、その次からは参加出来るから、混じりたかったらウィルヴァルおじさんに言うといいよ。ルールは簡単!僕を10ジゼルム身動き出来なくさせるか、意識を奪うかで、各々武器や魔法も使用可能。仲間と組むも良し、各々挑戦するも良し。ただし、参加した場合、途中リタイアは出来ないから。倒れたら即回復魔法掛けられて時間終了まで強制参加だし、僕からのヤジも飛びまくるから」
「それ、遊びじゃなくて訓練だよな?しかも滅茶苦茶ハードルの高い……」
四人の中でも比較的お喋りなゼルツ兄が聞いてくるから、僕は勿論頷くよ。
「僕からしたら遊びだけど、他の騎士達からしたらハードな訓練だろうねぇ。まぁ気晴らしにもなるし、僕が来た時だけの遊びだから、騎士としての腕を上げたければ参加した方が為になるかな?」
「まぁ、時間はまだまだあるからな。夕方になる迄ならラファールもいるから、参加したけりゃ言ってこい。今回はお前等優先的に入れてやらぁ♪あとラファール、次の奴等の準備が出来たみたいだぞ?早く行ってやれ」
ウィルヴァルおじさんの言葉に僕が返事をする。
「はぁい!じゃあ行ってくる~♪」
「えっ……休憩は?」
「続けてすんのか?!」
「……マジか……」
「どんだけ……」
四人の言葉にウィルヴァルおじさんが答えてくれる。
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