50 / 113
~トルク領域~
砂漠地帯の夜と衣装について
夜のバザーで色々と見て回って買い物をし、エコームを楽しむ。
砂漠の夜は気温がかなり下がるので、涼しくて気持ち良く、過ごし易くて心地良いと僕達は思うけど、若干一名はそう思わなかったらしい。
「何か、凄く寒くなってきてない?」
腕を擦りながら聞いてくる兄さん。
「そう?涼しくて気持ち良いぐらいだけど?」
「涼しい?いや、明らかに肌寒いよね?!」
僕の言葉が信じられないのか、アーヤとセスに聞く兄さん。
「私は丁度良い」
「俺も丁度良いと思うけど?」
二人の返答に兄さんは戸惑うが、僕達の住んでた村は冬だと豪雪地帯になるから、これぐらいの気温だと寒い内に入らない。夏でも涼しいぐらいだから、暑さはともかく寒さには慣れているのだ。
兄さんが村に来た時は雪が降り積もる前だったし、服も冬服だったから場所的に寒いと理解はしていたんだろうけど、中央大陸はというか、砂漠は昼夜暑いと思っていたのだろうな。
実際砂漠は昼夜の寒暖差が激しく、夜だと季節によっては雪も降る。今は秋でまだ雪が降る時期ではないけど、砂漠からの風は冷たく、夏服だと寒く感じるのだろう。
ただ、それでも空気が物凄く乾燥してる所為か、僕達の住んでた村と比べると、断然ここの方が過ごし易い。
まぁ、その分昼間は暑すぎるけどね。
「僕達からすればこれぐらいの気温なら、夏服でも充分過ごせるよ。僕達の村だと、初夏辺りの夜とそんなに変わらないんじゃないかな?」
僕が二人の方を見れば、アーヤは頷きセスは返答してくれる。
「ああ、うん。そんな感じ」
そもそも兄さんと僕達では、地方以前に大陸自体違うんだから、違って当然だと思うんだけどなぁ。
「寒いなら、僕達を気にせず上掛けでも羽織りなよ。体調崩してからじゃ遅いからね」
「うぅ~、そうするよ」
兄さんが荷物袋から、上掛けを取り出し羽織る。
「でもさ、君達は寒いのに強いって分かったけど、ここにいる売り手の人達は色んな場所から来てるんだよね?なのに薄着で平気なの?」
ここにいる売り手の人達は、昼間に見掛ける格好と大差ない。だからこその疑問なのだろう。
「生地が特殊なんだよ。砂漠地帯に生えてるある植物から作られてるらしいよ?その植物の糸みたいな繊維を使えば、昼間は熱を吸収し夜は熱を発散させる生地が出来るから、透けるような薄着でも普通の夏服と違って、今の気温ぐらいなら肌寒い事にはならないんだよね」
砂漠地帯でしか生えないから、砂漠地帯のみで安く手に入るんだよね。と言っても、普通の服と比べると割高にはなるし、使えるのも秋まででもう少ししたらさすがに今着てる薄着の生地では夜を過ごせなくなる。
地方や大陸によって服一つとっても素材が全然違うし、民族衣装または地域衣装は特別製な物が多いし正装として使う為、故郷を離れる時は皆持ち歩くのが基本だ。
因みに僕達の村にも民族衣装はあるけど、僕ん家の民族衣装は別物だったりする。ラファス兄がいつも着てるのが僕ん家の民族衣装だ。赤の血族の第一子に限り、常に着るという習わしがあるからだ。
「そんな便利な服なのに、何で流通してないの?商人とか飛び付きそうなのに……」
「大量生産出来ないからじゃない?後、暑くもないのに薄着とか、平地で着たら変な人だよ?」
踊り子とかならまだしも、普通の旅人や冒険者が普通の平地や街中を薄手の服を着通してたら、大丈夫かこいつ?ってなるよね、普通。まぁ、踊り子でも舞台や宣伝でもないのに着通してたらおかしいけどね。
こういった服は砂漠地帯だからこそ着れるのであって、他で着ると大いに浮くだけだ。
他の大陸でも砂漠地帯はあるから服を買っといても問題はないけど、僕達は成長期だから、次に使えるかは分からない。なので生地だけを購入して、生地持ち込みOKな服屋で調整出来る服を作ってもらう方が良かったりする。
普段着る物なら多少大きめの服を買えば良いけど、年に数回着るかどうかの物なら生地を買った方が良いんだよねぇ。
性能でいうと断然僕ん家の民族衣装が上なんだけど、僕としてはあの民族衣装は晴れ着で、ここぞという時に着る物と思ってるから、普段着扱いしたくないんだよねぇ。
因みにあの民族衣装は第一子は必ず赤目赤髪だから赤の衣装だけど、第二子以降は僕みたいに赤以外の色合いが多い為、赤以外の色を持つ事が出来る。だけど、赤の血族である事に変わりはないから赤の衣装もちゃんとあるので、民族衣装は二色持ちになるんだよ。
僕の場合は赤と青。男女兼用だけど、中のシャツを多少アレンジする事も出来たりするから、女性はそこを変えたりするんだろうけど、今の所変える気は起きないんだよね。
性能は、ありとあらゆる攻撃魔法の無効に刃物等による貫通不可、衝撃緩和に一定の温度保持、持ち主の身体と成長に合わせて変化するサイズ等々、至れり尽くせりな衣装だ。
元々、精霊王が着ている服の素材と同じで、王の血族でもある僕達にも同じ物をと僕達が産まれた段階で精霊達が作り上げるらしい。
村人も僕達の民という認識だから、性能は低いけど精霊達が作り上げた物だったりするんだよね。
砂漠の夜は気温がかなり下がるので、涼しくて気持ち良く、過ごし易くて心地良いと僕達は思うけど、若干一名はそう思わなかったらしい。
「何か、凄く寒くなってきてない?」
腕を擦りながら聞いてくる兄さん。
「そう?涼しくて気持ち良いぐらいだけど?」
「涼しい?いや、明らかに肌寒いよね?!」
僕の言葉が信じられないのか、アーヤとセスに聞く兄さん。
「私は丁度良い」
「俺も丁度良いと思うけど?」
二人の返答に兄さんは戸惑うが、僕達の住んでた村は冬だと豪雪地帯になるから、これぐらいの気温だと寒い内に入らない。夏でも涼しいぐらいだから、暑さはともかく寒さには慣れているのだ。
兄さんが村に来た時は雪が降り積もる前だったし、服も冬服だったから場所的に寒いと理解はしていたんだろうけど、中央大陸はというか、砂漠は昼夜暑いと思っていたのだろうな。
実際砂漠は昼夜の寒暖差が激しく、夜だと季節によっては雪も降る。今は秋でまだ雪が降る時期ではないけど、砂漠からの風は冷たく、夏服だと寒く感じるのだろう。
ただ、それでも空気が物凄く乾燥してる所為か、僕達の住んでた村と比べると、断然ここの方が過ごし易い。
まぁ、その分昼間は暑すぎるけどね。
「僕達からすればこれぐらいの気温なら、夏服でも充分過ごせるよ。僕達の村だと、初夏辺りの夜とそんなに変わらないんじゃないかな?」
僕が二人の方を見れば、アーヤは頷きセスは返答してくれる。
「ああ、うん。そんな感じ」
そもそも兄さんと僕達では、地方以前に大陸自体違うんだから、違って当然だと思うんだけどなぁ。
「寒いなら、僕達を気にせず上掛けでも羽織りなよ。体調崩してからじゃ遅いからね」
「うぅ~、そうするよ」
兄さんが荷物袋から、上掛けを取り出し羽織る。
「でもさ、君達は寒いのに強いって分かったけど、ここにいる売り手の人達は色んな場所から来てるんだよね?なのに薄着で平気なの?」
ここにいる売り手の人達は、昼間に見掛ける格好と大差ない。だからこその疑問なのだろう。
「生地が特殊なんだよ。砂漠地帯に生えてるある植物から作られてるらしいよ?その植物の糸みたいな繊維を使えば、昼間は熱を吸収し夜は熱を発散させる生地が出来るから、透けるような薄着でも普通の夏服と違って、今の気温ぐらいなら肌寒い事にはならないんだよね」
砂漠地帯でしか生えないから、砂漠地帯のみで安く手に入るんだよね。と言っても、普通の服と比べると割高にはなるし、使えるのも秋まででもう少ししたらさすがに今着てる薄着の生地では夜を過ごせなくなる。
地方や大陸によって服一つとっても素材が全然違うし、民族衣装または地域衣装は特別製な物が多いし正装として使う為、故郷を離れる時は皆持ち歩くのが基本だ。
因みに僕達の村にも民族衣装はあるけど、僕ん家の民族衣装は別物だったりする。ラファス兄がいつも着てるのが僕ん家の民族衣装だ。赤の血族の第一子に限り、常に着るという習わしがあるからだ。
「そんな便利な服なのに、何で流通してないの?商人とか飛び付きそうなのに……」
「大量生産出来ないからじゃない?後、暑くもないのに薄着とか、平地で着たら変な人だよ?」
踊り子とかならまだしも、普通の旅人や冒険者が普通の平地や街中を薄手の服を着通してたら、大丈夫かこいつ?ってなるよね、普通。まぁ、踊り子でも舞台や宣伝でもないのに着通してたらおかしいけどね。
こういった服は砂漠地帯だからこそ着れるのであって、他で着ると大いに浮くだけだ。
他の大陸でも砂漠地帯はあるから服を買っといても問題はないけど、僕達は成長期だから、次に使えるかは分からない。なので生地だけを購入して、生地持ち込みOKな服屋で調整出来る服を作ってもらう方が良かったりする。
普段着る物なら多少大きめの服を買えば良いけど、年に数回着るかどうかの物なら生地を買った方が良いんだよねぇ。
性能でいうと断然僕ん家の民族衣装が上なんだけど、僕としてはあの民族衣装は晴れ着で、ここぞという時に着る物と思ってるから、普段着扱いしたくないんだよねぇ。
因みにあの民族衣装は第一子は必ず赤目赤髪だから赤の衣装だけど、第二子以降は僕みたいに赤以外の色合いが多い為、赤以外の色を持つ事が出来る。だけど、赤の血族である事に変わりはないから赤の衣装もちゃんとあるので、民族衣装は二色持ちになるんだよ。
僕の場合は赤と青。男女兼用だけど、中のシャツを多少アレンジする事も出来たりするから、女性はそこを変えたりするんだろうけど、今の所変える気は起きないんだよね。
性能は、ありとあらゆる攻撃魔法の無効に刃物等による貫通不可、衝撃緩和に一定の温度保持、持ち主の身体と成長に合わせて変化するサイズ等々、至れり尽くせりな衣装だ。
元々、精霊王が着ている服の素材と同じで、王の血族でもある僕達にも同じ物をと僕達が産まれた段階で精霊達が作り上げるらしい。
村人も僕達の民という認識だから、性能は低いけど精霊達が作り上げた物だったりするんだよね。
あなたにおすすめの小説
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
弱小スキル【翻訳】が実は神スキルでした。追放されたが最強王国作ります
綾取
ファンタジー
万物の声を聴くスキル【翻訳】が実は【世界干渉】の神スキルでした~追放された俺が辺境を浄化して聖域を作ったら、加護を失った帝国が滅びかけてますがもう遅い。喋る野菜や聖獣たちと最強の王国を築きます
転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜
まさき
ファンタジー
異世界転生した最強の金持ち嫡男、
専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活
現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。
しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。
彼は大陸一の富を誇る名門貴族――
ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。
カイルに与えられたのは
・世界一とも言える圧倒的な財力
・財力に比例して増大する規格外の魔力
そして何より彼を驚かせたのは――
彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。
献身的なエルフのメイド長リリア。
護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。
さらに個性豊かな巨乳メイドたち。
カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。
すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――
「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」
領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、
時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、
最強の御曹司カイルは
世界一幸せなハーレムを築いていく。
最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。
氷河期世代のおじさん異世界に降り立つ!
本条蒼依
ファンタジー
氷河期世代の大野将臣(おおのまさおみ)は昭和から令和の時代を細々と生きていた。しかし、工場でいつも一人残業を頑張っていたがとうとう過労死でこの世を去る。
死んだ大野将臣は、真っ白な空間を彷徨い神様と会い、その神様の世界に誘われ色々なチート能力を貰い異世界に降り立つ。
大野将臣は異世界シンアースで将臣の将の字を取りショウと名乗る。そして、その能力の錬金術を使い今度の人生は組織や権力者の言いなりにならず、ある時は権力者に立ち向かい、又ある時は闇ギルド五竜(ウーロン)に立ち向かい、そして、神様が護衛としてつけてくれたホムンクルスを最強の戦士に成長させ、昭和の堅物オジサンが自分の人生を楽しむ物語。
異世界で貧乏神を守護神に選ぶのは間違っているのだろうか?
石のやっさん
ファンタジー
異世界への転移、僕にはもう祝福を受けた女神様が居ます!
主人公の黒木翼はクラスでは浮いた存在だった。
黒木はある理由から人との関りを最小限に押さえ生活していた。
そんなある日の事、クラス全員が異世界召喚に巻き込まれる。
全員が女神からジョブやチートを貰うなか、黒木はあえて断り、何も貰わずに異世界に行く事にした。
その理由は、彼にはもう『貧乏神』の守護神が居たからだ。
この物語は、貧乏神に恋する少年と少年を愛する貧乏神が異世界で暮す物語。
貧乏神の解釈が独自解釈ですので、その辺りはお許し下さい。
不要とされた私が、拾われた先で人生を立て直すまで
藤原遊
ファンタジー
精霊魔法を使えない――
その理由だけで「不要」と判断され、家を追われた貴族令嬢セシリア・ローディン。
彼女が送られたのは、魔境に近く、精霊の気配がほとんどない開拓地だった。
形式上は人間の領域だが、住んでいるのは魔族との混血が多く、
これまで領主が実際に住み着いたことはない土地。
「領主が、本当に来たの?」
そんな温度の低い反応の中、
セシリアは使われていなかった屋敷を掃除するところから生活を始める。
精霊に頼らず、自前の魔力と工夫で畑を整え、
少しずつ“ここで生きられる形”を作っていく日々。
やがて、精霊王の機嫌を損ねたことで人間の世界に大飢饉が訪れる。
しかし、精霊に依存しない魔境近くの土地では、作物が普通に育っていた。
「ここは、普通にご飯が食べられるんだね」
行商人の一言で知る、外の世界との温度差。
そして――作物を求めて訪れる、かつてセシリアを不要とした人々。
これは、
精霊に選ばれなかった少女が、
選ばれなかった土地で居場所を築き、
静かに“必要な存在”になっていく物語。
勇者の付属品(おまけ)〜Hero's accessories〜爆速成長で神々の領域へ 〜創造神の孫は破壊神と三日三晩戦って親友になった〜
優陽 yûhi
ファンタジー
16歳にして日本最高峰の剣道の大会の優勝者である高校1年の颯斗(りくと)は、
3年生の生徒会長,副会長の佐伯と近藤の勇者召喚に巻き込まれて、
異世界に転移する。
何故か2人とは少しずれた場所と時間に転移した颯斗は、
魔物や魔族との戦いの中で、
人の限界を遥かに越える力を驚く程の速さで付けていく。
自分は勇者の付属品だと言う颯斗だが、
何故これ程までの能力を持っているのか?
勇者のもとに向かう冒険の中で謎が解けていく。