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~フィルゼン領域~
修理条件は内密に!
納得出来ないような顔をしてるけど、そんな事はスルーしてやる。
取り敢えず僕からの条件は、からくり屋敷の中の見学と、書庫もしくは資料室にも案内する事。但し、僕がこの懐中時計を直そうとしてる事は内緒という方向で。もし、街長や他の人達にバレた時は懐中時計を直さないからねと、忠告しといた。
ここまで言っとけば、誰にも喋らないだろう。サプライズは多ければ多い程、仕掛けた側が楽しいからね♪
「本当にそれだけでいいのか?」
「ん~……後は、僕が修理する時は、家の人を外に連れ出してくれると助かるかな。無理なら全員を一室に集めてくれるだけでいい。屋敷の中の仕掛けも見てみたいだけだから」
ドワーフ製品でも、コツさえ解ってれば魔石交換に時間は掛からない。とはいっても、どれだけの物があるか分からないから、先に下調べしなきゃスピーディーには出来ないからね。
それに、僕はドワーフのおじいちゃんの技術を他の人達に教える気はない。船を一緒に修理したジムじいちゃんみたく、一緒に共同作業する時だって、見せはしたけど教えてない。ドワーフの技術は見るだけでは絶対真似出来ない事が多々あるから、誰もドワーフの技術を盗む事が出来ないのだ。
「ああ、一応街長達に僕を紹介する時はちゃんと恩人って言っておいてね?僕これでも国公認の魔物キラーだから」
「……はあ?!?」
「言ったよね、闘うメカエンジニアだって。僕の場合、剣士が本業メカエンジニアが副業って所かな?って言っても、師匠が師匠だから、そこら辺の腕とは訳が違うけどね♪」
ポカーンとした顔で立ち尽くす三人。
嘘は言ってない。あの破落戸擬きのおじさん達から彼等を守ったし、中央のではないけど国公認だし、僕の師匠はラファス兄にしろドワーフのおじいちゃんにしろ、超一流の腕前だし。そもそも、どっちも種族自体が人間じゃないからね。
「今日の所は僕がちゃんと送ってあげるけど、家の人達に内緒で宿屋近辺を彷徨いてた事はしっかり叱られなよ。あのおじさん達、大分前から君達の後を付けてたからね。僕が宿屋を出た時はもう既にいたし、次は大丈夫なんて保障はないからね」
「「おっ、怒られる?」」
「多分ね。だってどこに行くかとか言ってないんでしょ?言わなかったのは何でかな?」
「「言ったら、ダメって怒られるから……」」
「じゃあ尚更仕方ないね。怒られる事したんだから」
「でも、こうでもしなきゃ見付けられなかっただろ?それに、今日が初めてじゃなかったし、あの近辺だって子供はいるし……」
ふてくされた顔をしてるけど、殺されても文句は言えないからね。ああいった連中は金さえ手に入るなら何でもするよ。今日が初めてじゃないって事は、身元が知れてるって事だと思う。
「あの近辺の子供達と二人を一緒にすんなよ。服装からして違うから。もし親に許可なく出歩くなら、ある程度自衛出来るようになってからだ。でなきゃ、さっきみたいな奴等のいいカモだ」
僕だって最初はラファス兄がいなきゃ村の外に出ちゃ駄目だって言われてたんだから。僕の場合は外の魔物が強すぎる所為だけど、東の場合、人間より魔物が脅威だから余所者は極端に少ないし、一般人でも東では比較的弱い部類の魔物と闘う事があるから、他の大陸の人達に負ける程弱くないしなぁ。
「僕程強くなれとは言わないけど、二人を守る気なら守れるだけの技量を身に付けろ。ああ、僕に教えろってのは無しだから」
殺してもいいなら未だしも、僕は素人を教えるのなんて向いてない。加減が分からないからね。そもそもそこまでする義理はない。
「そんな事よりそろそろ行こう。また変なのに絡まれる前に」
彼等の家に着くと、家の人達が丁度彼等を捜してて、彼等はしこたま叱られた。
どうやら聖騎士団の人達が街長に知らせてたっぽい。事情を聞いてたからか、僕は疑われず感謝されたから、家の中を見せてもらえて、後日じっくり見学したいとの申し入れもあっさり許可を貰えた。
ざっと見ただけで、色んな仕掛けが施されてて、僕にとっては楽しい充実した時間だった。
保存状態も良くてピカピカ。動かなくてもとても大切にされてる事が分かるぐらい、綺麗に磨かれている。万一雑に扱われてたら、買い取れる分は全て買い取ってたけどね。まぁ懐中時計の状態からして大丈夫だろうと思ってたけど。
(さすがドワーフ製。パッと見どんな仕掛けか分からないような出来だね。これが時報の機械かな?で、こっちは曲が流れる楽器に応答するドワーフ人形。うん。こっちはおじいちゃん家にもあるや。製作室らしき場所が無さそうだから、どっかに隠し部屋があるとみた!さすがに部屋には何も残ってないだろうけど、その場を借りてもいいよね♪)
僕は日を改めて修理する事を子供達と約束した。
取り敢えず僕からの条件は、からくり屋敷の中の見学と、書庫もしくは資料室にも案内する事。但し、僕がこの懐中時計を直そうとしてる事は内緒という方向で。もし、街長や他の人達にバレた時は懐中時計を直さないからねと、忠告しといた。
ここまで言っとけば、誰にも喋らないだろう。サプライズは多ければ多い程、仕掛けた側が楽しいからね♪
「本当にそれだけでいいのか?」
「ん~……後は、僕が修理する時は、家の人を外に連れ出してくれると助かるかな。無理なら全員を一室に集めてくれるだけでいい。屋敷の中の仕掛けも見てみたいだけだから」
ドワーフ製品でも、コツさえ解ってれば魔石交換に時間は掛からない。とはいっても、どれだけの物があるか分からないから、先に下調べしなきゃスピーディーには出来ないからね。
それに、僕はドワーフのおじいちゃんの技術を他の人達に教える気はない。船を一緒に修理したジムじいちゃんみたく、一緒に共同作業する時だって、見せはしたけど教えてない。ドワーフの技術は見るだけでは絶対真似出来ない事が多々あるから、誰もドワーフの技術を盗む事が出来ないのだ。
「ああ、一応街長達に僕を紹介する時はちゃんと恩人って言っておいてね?僕これでも国公認の魔物キラーだから」
「……はあ?!?」
「言ったよね、闘うメカエンジニアだって。僕の場合、剣士が本業メカエンジニアが副業って所かな?って言っても、師匠が師匠だから、そこら辺の腕とは訳が違うけどね♪」
ポカーンとした顔で立ち尽くす三人。
嘘は言ってない。あの破落戸擬きのおじさん達から彼等を守ったし、中央のではないけど国公認だし、僕の師匠はラファス兄にしろドワーフのおじいちゃんにしろ、超一流の腕前だし。そもそも、どっちも種族自体が人間じゃないからね。
「今日の所は僕がちゃんと送ってあげるけど、家の人達に内緒で宿屋近辺を彷徨いてた事はしっかり叱られなよ。あのおじさん達、大分前から君達の後を付けてたからね。僕が宿屋を出た時はもう既にいたし、次は大丈夫なんて保障はないからね」
「「おっ、怒られる?」」
「多分ね。だってどこに行くかとか言ってないんでしょ?言わなかったのは何でかな?」
「「言ったら、ダメって怒られるから……」」
「じゃあ尚更仕方ないね。怒られる事したんだから」
「でも、こうでもしなきゃ見付けられなかっただろ?それに、今日が初めてじゃなかったし、あの近辺だって子供はいるし……」
ふてくされた顔をしてるけど、殺されても文句は言えないからね。ああいった連中は金さえ手に入るなら何でもするよ。今日が初めてじゃないって事は、身元が知れてるって事だと思う。
「あの近辺の子供達と二人を一緒にすんなよ。服装からして違うから。もし親に許可なく出歩くなら、ある程度自衛出来るようになってからだ。でなきゃ、さっきみたいな奴等のいいカモだ」
僕だって最初はラファス兄がいなきゃ村の外に出ちゃ駄目だって言われてたんだから。僕の場合は外の魔物が強すぎる所為だけど、東の場合、人間より魔物が脅威だから余所者は極端に少ないし、一般人でも東では比較的弱い部類の魔物と闘う事があるから、他の大陸の人達に負ける程弱くないしなぁ。
「僕程強くなれとは言わないけど、二人を守る気なら守れるだけの技量を身に付けろ。ああ、僕に教えろってのは無しだから」
殺してもいいなら未だしも、僕は素人を教えるのなんて向いてない。加減が分からないからね。そもそもそこまでする義理はない。
「そんな事よりそろそろ行こう。また変なのに絡まれる前に」
彼等の家に着くと、家の人達が丁度彼等を捜してて、彼等はしこたま叱られた。
どうやら聖騎士団の人達が街長に知らせてたっぽい。事情を聞いてたからか、僕は疑われず感謝されたから、家の中を見せてもらえて、後日じっくり見学したいとの申し入れもあっさり許可を貰えた。
ざっと見ただけで、色んな仕掛けが施されてて、僕にとっては楽しい充実した時間だった。
保存状態も良くてピカピカ。動かなくてもとても大切にされてる事が分かるぐらい、綺麗に磨かれている。万一雑に扱われてたら、買い取れる分は全て買い取ってたけどね。まぁ懐中時計の状態からして大丈夫だろうと思ってたけど。
(さすがドワーフ製。パッと見どんな仕掛けか分からないような出来だね。これが時報の機械かな?で、こっちは曲が流れる楽器に応答するドワーフ人形。うん。こっちはおじいちゃん家にもあるや。製作室らしき場所が無さそうだから、どっかに隠し部屋があるとみた!さすがに部屋には何も残ってないだろうけど、その場を借りてもいいよね♪)
僕は日を改めて修理する事を子供達と約束した。
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