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~デ・フォン領域~
聖騎士団特殊部隊の兄さん達と僕
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「レノ兄、いつも色々事後処理ありがとう!ウル兄は未だお仕置き中?」
ウル兄だけでなく、アルタ騒動やアーデン兄さんの件も含めてレノ兄にお礼を言う。
「ラルになら、いくらでも手を貸してやる。ウボールに関しては当然だ」
まぁね、ウル兄は当然お仕置き期間が長いよね。
今回の被害者は僕だったけど、本部に顔を出しに来たラファス兄を追い返したり、他の特部の兄さん達の仕事の邪魔したり、普通に物事が進む筈の状況でも事態を深刻化させたりと、トラブルを呼び込む名人だからね、ウル兄は。
あれで腕が悪けりゃとっくの昔に死んでるだろう。ただ、腕と悪運が良い分かなり質が悪いけど。
「ウル兄、ちょっとは学習すればいいのに……」
「無理だろありゃあ。あの馬鹿は調教するだけ無駄だ」
うわぁ~、レン兄機嫌は良いのに、相変わらずウル兄には特に手厳しいなぁ。けどまぁ、レン兄もウル兄の被害者だったりするからねぇ。レン兄の場合は、よくウル兄に休息時間や睡眠時間を妨害されてるらしいし。ウル兄は自分の思い付きや都合で行動する時が多く、即行動で周りの迷惑顧みずだから、被害者が後をたたないんだよね~。毎度ラファス兄に死なない程度に痛め付けられているっていうのに、懲りないんだから。
「ウル兄の見張りはいなくても大丈夫なの?」
僕の言葉にアル兄が教えてくれる。
「少しだけなら大丈夫です。周りに風の結界を張り巡らせて来ましたから。風の精霊に見張りを頼んでいるので、あの部屋は私が許可しない限りは出入り出来ませんよ」
結界だけだとウル兄脱走謀るもんなぁ。
「今回はよりにもよってラルを犯罪者に仕立て上げやがったからな。あの馬鹿、一度ラファスに殺されるといい」
「あれは死んでも治らないと思うぞ」
うん。ウィル兄ナイス突っ込み。レン兄、ラファス兄をウル兄殺害実行犯にしないでね?ラファス兄なら簡単にウル兄殺害出来るけど、ウル兄あれでも一応西大陸の領主だから。
まぁ、領主だろうが国王だろうが、僕達“赤の血族”に喧嘩売ったり、敵認定されるような事するなら話は別だけど?
ラファス兄が昔、軍国として名高かった南大陸に存在した国を、たった一人で壊滅させたのだって、数々の悪行を重ねた上に多くの精霊達を消滅させたからだし、どこぞの領主達にしろ、殺害した方がマシだと判断される程の悪行重ねてたんだから、殺されても文句は言えないだろう。
ただ、ウル兄の場合は、悪行とか悪意は一切ないから、本当に質が悪いんだよなぁ。
因みに、ウル兄が起こすトラブルと言う名の迷惑の皺寄せは、殆どアル兄が被る羽目になってる。アル兄は面倒見が良いし、情報収集も得意だし、知名度も高く腕も良いしで、殆どの人が憧れを抱く人だから、ウル兄のトラブルを最小限で抑えられるんだよねぇ。
序でにウル兄に制裁加えるのもアル兄が一番多い。ウル兄が余計な事仕出かして、アル兄の楽しみを奪うかららしい。
「ラルはデ・マームにどれくらいいるつもりだ?」
レノ兄が僕に聞いてくるけど、実はまだ決めてない。なので、ここは正直に答える。
「んー、まだ決めてない。連れには聖騎士団本部に知り合いがいるって言ってるから、多少は融通利かせられるよ?」
レノ兄はよく僕に、依頼と言う形で仕事をくれる。僕はそこそこ万能だし、子供という点でもカモフラージュになる事もあるし、特部の兄さん達のやる気も上がるらしい。
まぁ、何もしなくても、特部の兄さん達は僕に構ってくれるけどね。
「いつもお世話になってるし、僕で出来る事なら何でも手伝うよ。デ・マームにいる間なら、毎日通う事も出来るだろうし」
「よし、毎日来い」
「あっ、何ならボクが送り迎えするよ♪レヴァーノとアーヴェルは顔が知れ渡ってる有名人だし、レノンとウィオラルは王族だし、ここは平民のボクが送り迎えするべきだよね♪」
「一人で抜け駆けすんな。てめぇも充分目立つ形だろうが」
うん。皆個性的な服装してるもんね。
特部のメンバーに聖騎士団の制服はない。というか、作らない。
王族や王族を裁く事の出来る最神官、領主や特殊技能者、龍人や精霊人と幅広い。
そんな多種多様な相手に一般の騎士達と一緒の制服は差し支えある場合が多いからね。
なので特部の兄さん達は特部の証を持たされている。
因みに、ラファス兄が精霊人だと知ってるのは特部の兄さん達のみだし、ラファス兄が特部だという認識は一部を除いて他の団員にはないに等しい。
一部を除いた団員達の多くが抱くラファス兄の認識は、特部のお抱え遊吟詩人、若しくは特部の諜報員といった所か。
ラファス兄曰く、最初に本部へ連れて来られた時に、レノ兄が他の団員達の前で“赤のラルファンス”と呼び掛けたから、その場にいた奴等や話を聞いた奴等は知ってるだろうって事だ。あとウル兄がバラした人達だね。
ただ、ラファス兄は噂と本人のギャップが激しいから、同名の別人だと判断される事が非常に多いけどね。
ウル兄だけでなく、アルタ騒動やアーデン兄さんの件も含めてレノ兄にお礼を言う。
「ラルになら、いくらでも手を貸してやる。ウボールに関しては当然だ」
まぁね、ウル兄は当然お仕置き期間が長いよね。
今回の被害者は僕だったけど、本部に顔を出しに来たラファス兄を追い返したり、他の特部の兄さん達の仕事の邪魔したり、普通に物事が進む筈の状況でも事態を深刻化させたりと、トラブルを呼び込む名人だからね、ウル兄は。
あれで腕が悪けりゃとっくの昔に死んでるだろう。ただ、腕と悪運が良い分かなり質が悪いけど。
「ウル兄、ちょっとは学習すればいいのに……」
「無理だろありゃあ。あの馬鹿は調教するだけ無駄だ」
うわぁ~、レン兄機嫌は良いのに、相変わらずウル兄には特に手厳しいなぁ。けどまぁ、レン兄もウル兄の被害者だったりするからねぇ。レン兄の場合は、よくウル兄に休息時間や睡眠時間を妨害されてるらしいし。ウル兄は自分の思い付きや都合で行動する時が多く、即行動で周りの迷惑顧みずだから、被害者が後をたたないんだよね~。毎度ラファス兄に死なない程度に痛め付けられているっていうのに、懲りないんだから。
「ウル兄の見張りはいなくても大丈夫なの?」
僕の言葉にアル兄が教えてくれる。
「少しだけなら大丈夫です。周りに風の結界を張り巡らせて来ましたから。風の精霊に見張りを頼んでいるので、あの部屋は私が許可しない限りは出入り出来ませんよ」
結界だけだとウル兄脱走謀るもんなぁ。
「今回はよりにもよってラルを犯罪者に仕立て上げやがったからな。あの馬鹿、一度ラファスに殺されるといい」
「あれは死んでも治らないと思うぞ」
うん。ウィル兄ナイス突っ込み。レン兄、ラファス兄をウル兄殺害実行犯にしないでね?ラファス兄なら簡単にウル兄殺害出来るけど、ウル兄あれでも一応西大陸の領主だから。
まぁ、領主だろうが国王だろうが、僕達“赤の血族”に喧嘩売ったり、敵認定されるような事するなら話は別だけど?
ラファス兄が昔、軍国として名高かった南大陸に存在した国を、たった一人で壊滅させたのだって、数々の悪行を重ねた上に多くの精霊達を消滅させたからだし、どこぞの領主達にしろ、殺害した方がマシだと判断される程の悪行重ねてたんだから、殺されても文句は言えないだろう。
ただ、ウル兄の場合は、悪行とか悪意は一切ないから、本当に質が悪いんだよなぁ。
因みに、ウル兄が起こすトラブルと言う名の迷惑の皺寄せは、殆どアル兄が被る羽目になってる。アル兄は面倒見が良いし、情報収集も得意だし、知名度も高く腕も良いしで、殆どの人が憧れを抱く人だから、ウル兄のトラブルを最小限で抑えられるんだよねぇ。
序でにウル兄に制裁加えるのもアル兄が一番多い。ウル兄が余計な事仕出かして、アル兄の楽しみを奪うかららしい。
「ラルはデ・マームにどれくらいいるつもりだ?」
レノ兄が僕に聞いてくるけど、実はまだ決めてない。なので、ここは正直に答える。
「んー、まだ決めてない。連れには聖騎士団本部に知り合いがいるって言ってるから、多少は融通利かせられるよ?」
レノ兄はよく僕に、依頼と言う形で仕事をくれる。僕はそこそこ万能だし、子供という点でもカモフラージュになる事もあるし、特部の兄さん達のやる気も上がるらしい。
まぁ、何もしなくても、特部の兄さん達は僕に構ってくれるけどね。
「いつもお世話になってるし、僕で出来る事なら何でも手伝うよ。デ・マームにいる間なら、毎日通う事も出来るだろうし」
「よし、毎日来い」
「あっ、何ならボクが送り迎えするよ♪レヴァーノとアーヴェルは顔が知れ渡ってる有名人だし、レノンとウィオラルは王族だし、ここは平民のボクが送り迎えするべきだよね♪」
「一人で抜け駆けすんな。てめぇも充分目立つ形だろうが」
うん。皆個性的な服装してるもんね。
特部のメンバーに聖騎士団の制服はない。というか、作らない。
王族や王族を裁く事の出来る最神官、領主や特殊技能者、龍人や精霊人と幅広い。
そんな多種多様な相手に一般の騎士達と一緒の制服は差し支えある場合が多いからね。
なので特部の兄さん達は特部の証を持たされている。
因みに、ラファス兄が精霊人だと知ってるのは特部の兄さん達のみだし、ラファス兄が特部だという認識は一部を除いて他の団員にはないに等しい。
一部を除いた団員達の多くが抱くラファス兄の認識は、特部のお抱え遊吟詩人、若しくは特部の諜報員といった所か。
ラファス兄曰く、最初に本部へ連れて来られた時に、レノ兄が他の団員達の前で“赤のラルファンス”と呼び掛けたから、その場にいた奴等や話を聞いた奴等は知ってるだろうって事だ。あとウル兄がバラした人達だね。
ただ、ラファス兄は噂と本人のギャップが激しいから、同名の別人だと判断される事が非常に多いけどね。
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