奇跡の確率

カザハナ

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101 (クリス視点 3)

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 私が一人で、納得していると、コーディーが奥から来る二人に手を振り、二人も振り返していた。


「コーディー、っと、お客さん?」


 深青の髪の男の問いにアンバーが答える。


「コーディーの恋人で見学者だよ。そうそうエル、自己紹介しろよ」

「ああ、ごめんごめん。オレはエルバ=アイトでっす!エルって呼んでね♪宜しく~!」


 先程私をそれ呼ばわりした男が名を名乗る。その後に、今来た男も名乗り出る。


「ラズライ=テランです。こっちはノゼ、ノゼアン=フォノライ。コーディーの恋人なら、略名で構わないよ」

「皆、姓まで名乗っちゃってるね。一応僕の姓はサンダーだけど、一気に言われて覚えるのが大変でしょ?他の金が呼んでる呼び名で良いと思うよ。反論は?……ほら、いない。まぁ僕は略名だと女名になるから、皆にも略さず呼んでもらってるけどね」


 アンバーだけ姓を名乗っていなかったが、そういう配慮か。


「ジル以外集まった事だし、ちょっとした余興でもする?」


 アンバーの提案にコーディーが問い返す。


「余興って何を?」

「二年前の組み手とか?一対複数の組み手は抜きにしてね。僕は参加してなかったけど、コーディーがメインならアドリブでいけるでしょ?僕は無理だけどね」

「まあ、できなくはないよ。皆の癖とか得意武術とか知ってるし。前の時も順番とかは決めても動きまでは決めてなかったから」


 その答えに、思わず眉が寄る。

 演武だと言っていたが、通常、演武とは、決められた動きで動く物では無いのか?


「決めなくて出来る物なのか?」


 私が呟くと、ラズが説明してくれる。


「演武って言っても試合形式だからね。打ち合わせ無しのぶっつけ本番。ルーはコーディーに合わせてたけど、コーディーとルーぐらいだよ。金相手に休憩無しで連続手合わせ出来るの。ジェイでも十五分ぐらいが限度じゃないかな?」

「ジェイは、自分から動く攻撃主体だから、体力消耗が激しいんだよ。僕はどっちかって言うと待ち伏せて相手の力を利用する攻撃が主体だから、体力温存できるし、持久力もあるからね」


 コーディーが、追加説明をしてくれる。


「コーディーの技、凄い。以前女性配達人に指導したけど、その時の技使ったら、大男、簡単に伸〈の〉せた」


 ……凄いのは理解し〈わかっ〉たが、伸して良い相手なのか?

 そんな事を思っていると、エルが女性配達人に指導したいと言い出し、却下された上、タラシ認定されていた。
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