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僕達は姉様の教えてくれた道を進み、港町を一望できる高台に辿り着いた。
「うわぁ!これが海だよね?!大きいっ!!あっ、帆船が見える!ここからだと小さく見えるけど、近くで見ると、どれぐらいの大きさなんだろう?」
「あれは中型船かな?取り敢えず、あの港に行ってみようか」
「うん!」
ルー兄の言葉に、僕は満面の笑みで返事を返す。
僕が今まで見た船は、荷物を運んだり、人を運んだりする、いわゆる渡し舟と呼ばれる小さなものばかりだ。
当然船の中で生活するような船では無いので、高さも幅も必要ない。
だから、昔お父さんが話していた“船の中での生活”に、ちょっとした憧れを持っていた僕が大きな船に興味津々なのは仕方ないと思うんだよね。
まあ、僕は泳げないから余計なのかも知れないけど。
いつか、あんな船に乗って、船旅もしてみたいなぁ。
因みに、銀以上の配達人の場合、仕事で船を使う時はタダになる。
その代わり、賊や魔物が出た場合、積極的に討伐協力をする義務が生じる。
そして、銅以下の配達人の場合は割引と言う形になり、討伐協力とまではいかないけど、追い払う、もしくは逃げる為の協力をすることになっている。
金は勿論、銀も本部での昇格試験に受かった者で、銅までは支部でも昇格が可能だからだ。
ノルマを熟せば昇格出来る銅までとは違い、銀からは武術の腕前や生存術と言ったものも含まれるから、銀以上は段違いの実力者になるんだよ。
港町に入ると、お父さん以外で初めて見る黒髪の人をちらほら見掛けた。
でも、ここはまだ、内陸で見掛ける色合いの人の方が多いみたい。
猫姿のクリスを連れて歩いてるからかな?視線が痛い。まあ、でも、クリスがこの場にいなくても、あんな小さい子も居るんだ的な視線を向けられてたから、あんま変わらないか……。うわ~、自分で思ってて悲しくなってきた……。考えるの止め止め!
**少し離れた場所にて**
一人の男が、手に持っていた酒瓶を落としていた。
「おいおい、大丈夫かよ船長。もう酔っ払ったのか~?」
船長と呼ばれた男は、未だに呆然と、ある方向を見詰めている。
「……なぁ。今の配達人の顔、見たか?」
「すんごい整った顔してたな~」
「ここらじゃお目に掛からねぇような別嬪〈べっぴん〉さんだったなぁ」
そんな事を言う連れの男達に向かって、船長と呼ばれた男は首を振る。
「違う。子供〈ガキ〉の方だ」
「子供?変わった毛色の猫を肩に乗せてた方か?猫に気を取られて見てねぇなぁ。それがどうしたんだ?」
「……あいつの子供の頃にそっくりだった」
「あいつ?」
「コーラルだ」
「えっ……。コーラルって……あのコーラル?!」
「ああ。あのコーラルだ」
男達はコーディーが去った方向を、思わず凝視していたのだった。
「うわぁ!これが海だよね?!大きいっ!!あっ、帆船が見える!ここからだと小さく見えるけど、近くで見ると、どれぐらいの大きさなんだろう?」
「あれは中型船かな?取り敢えず、あの港に行ってみようか」
「うん!」
ルー兄の言葉に、僕は満面の笑みで返事を返す。
僕が今まで見た船は、荷物を運んだり、人を運んだりする、いわゆる渡し舟と呼ばれる小さなものばかりだ。
当然船の中で生活するような船では無いので、高さも幅も必要ない。
だから、昔お父さんが話していた“船の中での生活”に、ちょっとした憧れを持っていた僕が大きな船に興味津々なのは仕方ないと思うんだよね。
まあ、僕は泳げないから余計なのかも知れないけど。
いつか、あんな船に乗って、船旅もしてみたいなぁ。
因みに、銀以上の配達人の場合、仕事で船を使う時はタダになる。
その代わり、賊や魔物が出た場合、積極的に討伐協力をする義務が生じる。
そして、銅以下の配達人の場合は割引と言う形になり、討伐協力とまではいかないけど、追い払う、もしくは逃げる為の協力をすることになっている。
金は勿論、銀も本部での昇格試験に受かった者で、銅までは支部でも昇格が可能だからだ。
ノルマを熟せば昇格出来る銅までとは違い、銀からは武術の腕前や生存術と言ったものも含まれるから、銀以上は段違いの実力者になるんだよ。
港町に入ると、お父さん以外で初めて見る黒髪の人をちらほら見掛けた。
でも、ここはまだ、内陸で見掛ける色合いの人の方が多いみたい。
猫姿のクリスを連れて歩いてるからかな?視線が痛い。まあ、でも、クリスがこの場にいなくても、あんな小さい子も居るんだ的な視線を向けられてたから、あんま変わらないか……。うわ~、自分で思ってて悲しくなってきた……。考えるの止め止め!
**少し離れた場所にて**
一人の男が、手に持っていた酒瓶を落としていた。
「おいおい、大丈夫かよ船長。もう酔っ払ったのか~?」
船長と呼ばれた男は、未だに呆然と、ある方向を見詰めている。
「……なぁ。今の配達人の顔、見たか?」
「すんごい整った顔してたな~」
「ここらじゃお目に掛からねぇような別嬪〈べっぴん〉さんだったなぁ」
そんな事を言う連れの男達に向かって、船長と呼ばれた男は首を振る。
「違う。子供〈ガキ〉の方だ」
「子供?変わった毛色の猫を肩に乗せてた方か?猫に気を取られて見てねぇなぁ。それがどうしたんだ?」
「……あいつの子供の頃にそっくりだった」
「あいつ?」
「コーラルだ」
「えっ……。コーラルって……あのコーラル?!」
「ああ。あのコーラルだ」
男達はコーディーが去った方向を、思わず凝視していたのだった。
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昨日から読んでます。
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