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受け渡し所で、今後の予定を決めた後、ヴェネックを出発。
受け渡し所内で、クリスを肩に乗せ、配達人の等級を説明しながらそれに伴う取り決めを話した。例えば、見習いは指導者とペアを組んで行動するから、一人だけだと国境すら越えられないとか、下級だと国境を越えるのに一般人と同じような手続きが必要だとか、危険区域だと上級なら入れるけど、銀でもそれなりの手続きが必要だとか、特級に限りどこだろうと手続きなしのフリーパスだとか。
「それだと、腕輪を奪われたら大変じゃないか。悪用されたらどうする気だ?」
「銀以下なら奪われ使われる可能性があるけど、金のだとすぐバレちゃうよ。何せ金は繋ぎ目がないし、抜くことができないから。繋ぎ目がある。もしくはユルユル=無理矢理奪ったためだから、即捕まって重罪。それに下級ならともかく、中級より上はある程度場数を踏んでるし、腕輪は常に服や手袋の中にあるから特定されにくいんだ。腕輪を見せる機会って国境越えるとかしない限り、ほぼないと言っていいからね」
僕の説明にルー兄が補足する。
「国境越える時でも、多くの人に見られないよう配慮されているしね」
取り外しができる銀以下は、仕事中以外のプライベートは外しておく決まりがある。犯罪者と見分けるためだ。外し忘れて取っ捕まっても文句は言えない。
「あと、どの腕輪も内側に持ち主の名前が彫られてあるし、金以外は腕輪と一緒に配達人にカードが配られてて、名前や等級、身体的特徴にプライベート情報まで書いてあるから配達人の制服着てないと取っ捕まるんだ。そのカード見せるか、他の銀以上の配達人に保証してもらうかしないと罪人になるから。その取り決めを知らない一般人も多いけど、だからこそ、強奪って難しいんだよねぇ」
僕がしみじみ言うと、クリスが納得する。
「それなら確かに難しいな」
僕とルー兄は最短距離を突っ走る。もちろんクリスを振り落とさないよう気を付けながら。
「これ程のスピードを出して大丈夫なのか?」
「今は僕もコーディーも荷物があるし、本気で走っている訳じゃないからそれ程スピードは出てない筈だよ。本当は歩いて移動しても構わないんだけど、それだと身体が鈍〈なま〉るからね。まぁ暫くはコーディーと一緒に行動するから、空き時間は鍛練できるけどね。そういえばコーディー、逆指名のハンデは決めた?」
「う~ん。目隠し辺りでいいかなぁとは思ってるんだけど……」
それか片腕使用のみとか攻撃は足のみだとか……。
「どういうことだ?」
クリスが僕に問い掛ける。
受け渡し所内で、クリスを肩に乗せ、配達人の等級を説明しながらそれに伴う取り決めを話した。例えば、見習いは指導者とペアを組んで行動するから、一人だけだと国境すら越えられないとか、下級だと国境を越えるのに一般人と同じような手続きが必要だとか、危険区域だと上級なら入れるけど、銀でもそれなりの手続きが必要だとか、特級に限りどこだろうと手続きなしのフリーパスだとか。
「それだと、腕輪を奪われたら大変じゃないか。悪用されたらどうする気だ?」
「銀以下なら奪われ使われる可能性があるけど、金のだとすぐバレちゃうよ。何せ金は繋ぎ目がないし、抜くことができないから。繋ぎ目がある。もしくはユルユル=無理矢理奪ったためだから、即捕まって重罪。それに下級ならともかく、中級より上はある程度場数を踏んでるし、腕輪は常に服や手袋の中にあるから特定されにくいんだ。腕輪を見せる機会って国境越えるとかしない限り、ほぼないと言っていいからね」
僕の説明にルー兄が補足する。
「国境越える時でも、多くの人に見られないよう配慮されているしね」
取り外しができる銀以下は、仕事中以外のプライベートは外しておく決まりがある。犯罪者と見分けるためだ。外し忘れて取っ捕まっても文句は言えない。
「あと、どの腕輪も内側に持ち主の名前が彫られてあるし、金以外は腕輪と一緒に配達人にカードが配られてて、名前や等級、身体的特徴にプライベート情報まで書いてあるから配達人の制服着てないと取っ捕まるんだ。そのカード見せるか、他の銀以上の配達人に保証してもらうかしないと罪人になるから。その取り決めを知らない一般人も多いけど、だからこそ、強奪って難しいんだよねぇ」
僕がしみじみ言うと、クリスが納得する。
「それなら確かに難しいな」
僕とルー兄は最短距離を突っ走る。もちろんクリスを振り落とさないよう気を付けながら。
「これ程のスピードを出して大丈夫なのか?」
「今は僕もコーディーも荷物があるし、本気で走っている訳じゃないからそれ程スピードは出てない筈だよ。本当は歩いて移動しても構わないんだけど、それだと身体が鈍〈なま〉るからね。まぁ暫くはコーディーと一緒に行動するから、空き時間は鍛練できるけどね。そういえばコーディー、逆指名のハンデは決めた?」
「う~ん。目隠し辺りでいいかなぁとは思ってるんだけど……」
それか片腕使用のみとか攻撃は足のみだとか……。
「どういうことだ?」
クリスが僕に問い掛ける。
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