奇跡の確率

カザハナ

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「ジジ様~、久しぶり~~♪」


 僕がジジ様に駆け寄りそのままジジ様の腕の中に飛び込むと、ジジ様は揺らぐことなく僕を受け止めてくれる。


「ああ、久しぶりだなコーディー。元気そうで何よりだ」


 僕がジジ様の腕の中で顔を上げ、満面の笑顔で喋る。


「ジジ様、僕ジジ様に紹介したい人がいるんだ。僕の恋人でね、クリスって言って僕には勿体ないぐらい、すっごく格好良い人だよ♪」

「ほぉう。儂の可愛いコーディーに恋人、か。それは是非とも会わねばな。しかし、もうそんな歳になるんだな。月日が経つのは早いものだ」


 ジジ様が優しく僕の頭を撫でて、これまた優しい笑みを浮かべる。

 地霊族からしたら、僕達よりも早くに感じるのかなぁ?


「リック様、お久し振りです」

「ルーフェンス、久しいな。相変わらずコーディーと共に居おって……。儂に対する当て付けでは有るまいな?」


 ジジ様が笑顔でルー兄に言ってるけど、これは……?


「あはは。僕がコーディーと仲が良いからって、妬かないで下さい。僕はアス兄さんに頼まれただけですから」

「その割りにはコーディーを溺愛しておる癖に。まあ良い。コーディー、ルーフェンスの隣に居る男がコーディーの恋人か?」


 僕はジジ様の腕の中から抜け出し、クリスの方へ行く。


「うん!この人がクリスで僕の大切な恋人だよ♥」

「そうか、儂はリックジィー=ジードと言う」


 ジジ様がクリスをなぜか値踏みするかのように見る。これはもしかして、ジジ様クリスの正体に気付いてる?ケイド様が言ったのかな?


「クリス=アズラルだ」


 な、何か火花が散ってるように見えるのは、僕の気のせいだよね?!


「ふむ。良い瞳〈め〉だ。儂はコーディーが選んだのなら文句は言わん。だが、一つ聞く。本当にコーディーで良いのか?」

「私の片……伴侶には、コーディー以外考えられない。コーディーで良い、ではなくコーディーしかいない、だ」


 ジジ様にさらっと返すクリスだけど、明らかに目付きが悪い!

 ちょっ、クリス?!喧嘩、駄目!絶対!!その人地霊族の中でもトップクラスの長だから!

 僕が一人アワアワしてると、ルー兄がフォローに入ってくれた。


「クリス君、僕達一族にとってもコーディーはたった一人の大切な宝だからね?」


 ……って、ルー兄フォローはどこいったの~?!ちょっと誰か止~め~て~!


「……全く、仕方のない連中じゃ。こんな輩〈やから〉は放って置いて、ゆくぞ。コーディー」


 僕の背後から、しっとりと艶やかな美声が僕を呼んだ。
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