奇跡の確率

カザハナ

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 ジジ様達と別れて、ルー兄と共に参加する他の金の同僚達とも合流する。


「コーディー、相変わらずちっこいなぁ。元気だったか?」

「ちっこい言うな!……って珍しいね、ジルが参加するって。いつもは面倒臭いって配達に回るくせに」


 ジルはジルコン=スモークといって、濃い茶髪に黄色の瞳をしてる。


「いやぁ~、だって今回コーディーの逆指名があるんだろ?そんな間抜けな奴の面〈ツラ〉は拝んどかなきゃ駄目だよな?しっかし本当アホだよなぁ、我等が紅一点の実力者を、本人の前で笑い者にしてたなんて。コーディーとルーは別格だって金の俺等が認めてんのに、その実力を疑う時点でどんだけ金の等級嘗〈な〉めてんだって話だよ」


 ジルの後ろ側から一人、ハチミツのような金髪とオレンジ色の瞳を持つアンバー=サンダーが近付いて来る。


「アンバー久しぶり~♪」


 僕が片手を挙げるとアンバーも同じ動作を返してくれた。

 因みにアンバーは名を略されることを嫌う。女みたいで好きになれないんだって。だから略さずいてと言われたから、皆もアンバーはそのままで呼んでいる。


「やあコーディー。ジルそれ、カーネル=リアーの話?」

「アンバー。そそ、金の俺等まで嘗めてるアホの話だ。お陰で今回、金の出場率が上がったがな」

「ああ、今回仕事上出れない奴等がカーネル=リアーの顔をしっかり見とけって言ってたよ。そもそも本部前で話してたんだって?自宅や余所の村ならともかく、ケイドファン様の前でって、良い度胸してるよね」

「本当にな。金はケイドファン様に認められた者だってのに。いくら気に入った所で命張ってんだから、飾りに金を渡すかっての」

「それすらも分かんないなんて、ルーが教育的指導した方が良かったんじゃない?」


 僕同様他の金もルー兄をルーと呼ぶけど、これは僕が金に入ってからだそうだ。僕が同じ金同士、愛称呼びしない?と言った所為でもあるけどね。

 アンバーがルー兄をチラ見するとルー兄が苦笑する。


「僕もそう思ったんですけれどね、逆指名は先にコーディーがしていたので最終日に実力の差に気付くと思いますよ?それで分からないなら一生金は無理だし、特級どころか、下がった等級から上がる事はないでしょう」

「あー……特級は確実に無理だね。朝から変わった毛色の猫見て、魔物連呼してたから。しかも僕まで魔物認定してたから、ルー兄の笑顔が消えた……」


 僕があの時のことを思い出し、遠い目をする。


「「うわっ、恐っっ!!」」

「あはは、自業自得だよね?僕の可愛い姪に暴言吐いているし、コーディーを魔物呼ばわりするからだよ」


 ルー兄が本気で怒ることは滅多にない。それを知り、なおかつ一度ルー兄が笑顔を消した怒りを知る金は、ルー兄を怒らせないことが暗黙のルールとなっていたりするのだ。
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