奇跡の確率

カザハナ

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 一日目が終わったので、僕とルー兄はクリスやジジ様達と合流する。


「相変わらず、見事な手際であったなコーディー」

「えへへ、ありがとうジジ様♪」

「他の金とは何の話をしていたんだ?やけに楽しそうだったが」


 クリスが僕達に聞いてくる。


「大概、試合の批評だよ。僕達金は、将来金になれそうな人材を見付けて、気が合いそうならペアを組むこともあるから。ただ、ペアを組んだからといって、その人が金になれる保証はない。あと、ペアになってなくても銀から金になることもあるけど、ケイド様が承認しない限りは無理だからね」

「クリス君が心配する事はないよ。金同士は他の等級と比べると人数が極端に少ないから、仲間意識が強いってだけだし。そもそも、コーディーに手を出そうという金はいないよ。叔父の僕が近くにいるし、ケイド様もコーディーを気に入っているからね。もし手を出す気なら、とっくに付き合っているよ」


 ルー兄が笑顔で他の金の説明をしてくれる。うん。誤解は早めに解いた方が良いからね。


「今日は見習いがメインだけど、明日以降は段々腕の立つ等級へと上がって行くから、武術も見応えが出てくるよ。最終日は今回、僕達金によるトーナメント戦だから、僕、負けないように力一杯頑張るからね!」

「僕は審判をするから試合には出ないけれどね。コーディーの実力なら、一位を狙えるよ」

「では、コーディーが一位になれば、祝いに何かを贈ろうではないか」


 ジジ様が姉様に話を振り、姉様も頷き僕に問う。


「そうじゃのう。コーディー、妾達が出せる物で、何か欲しい物はないか?」


 姉様達が出せる物って、出せない物の方が少ないよね?僕はあまり興味ないけど、金銀宝石はもちろん、貴重な薬草や珍しい動物まで入手可能だから。


「欲しい物……、う~ん、僕、ジジ様や姉様が会いに来てくれるだけで嬉しいから、欲しい物なんて……あっ!」

「ん?欲しい物が見付かったか?遠慮せず言うが良い」

「じゃあじゃあ、僕が一位になったら、ジジ様には笛で演奏してもらって、姉様には踊りを見せてほしい!昔は良く見せてもらってたから、久しぶりに見たい!」


 ジジ様の演奏はプロの楽団よりも上手くて、姉様の踊りもプロの踊り子よりも更に上手い。

 二人は何億という時の流れで、暇潰しとして覚えたそうだが、年月が年月だけに、人間が敵〈かな〉う相手じゃないからね。
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