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閑話 (見習い一位通過の彼視点)
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支部ではあるが、念願の配達人になれて、更に武術大会出場の予選を突破し、本部のある憧れの街、ヴェネックの武術大会に出場する権利を得た俺は、意気揚々とやって来たのだが、そこで初めて目にした金と呼ばれる特級を目にして驚き、自分の目を疑った。
何故ならその中の一人が、どう見てもこんな場所にいること自体、間違っていると思えるぐらいに、隙だらけの一般人と大差ないような子供だったからだ。
(あれが金?!?どう見てもお飾りか何かだろ!あんな子供がなれるなんておかしいし、きっと見た目に騙され油断した奴等が多かったんだ!)
武術を習ってる俺が見ても、他の金の先輩は強いと感じるのに、あの子供は強いと感じない。一般人よりは強いのかなと思う程度だ。あんな金、認めない。こうなったら俺があの子供に挑戦してやる!
幸い見習いの中に、これといった強い奴はいなさそうだ。他の見習い達の試合を見ても、何とかなりそうだと思う事が出来る者達ばかりだ。
そして、漸く金に挑戦する権利を貰い、あの子供を指名した。
そして、俺以外の他の上位二名もあの子供を指名したが、あっさりやられた。
(何だ?あの動き……)
近くで見ていたのに、他の二人が何をされたのか、さっぱり分からなかった。
油断しないように注意して試合に挑んだが、気が付けば、何をされたのか分からないまま負けていた。
(何でだ?!どう見ても一般人そのものの強さとしか感じられないのに!)
負けた後、色んな人から声を掛けられたが、その中で気になる言葉を掛けられた。曰く、最終日に理由が解ると。
そして、最終日。あの子供、コーディエ=コーズの逆指名である目隠し試合と金同士のトーナメント戦を見せ付けられる。
(勝てる訳がない。次元が違う。まさか、あそこまで見事に実力を隠せる人がいたなんて……)
普通、強ければ強い程、普段からでもその実力を誇示するように、身体から強さが滲み出るというのに、あの子はそれが全くなかった。金同士のトーナメント戦で試合開始した直後に闘志を剥き出しにし、その時やっと、その強さが威圧となり会場内を緊迫させたのだ。
(見た目に騙されていたのは他でもない、俺自身だったんだ)
自身の未熟さを思い知る。だが、そのお陰で目が覚めた思いだ。大会が終了した後、先輩であるコーディエ=コーズを待ち伏せし、自分の思いの丈を話す。
すると彼は、俺の言葉を聞いて不快になる所か、次の再戦を待つとまで言ってくれた。その言葉に感動していると、彼が唐突に人の名を呼ぶ。
「クリス……」
その顔は、彼ではない。
「えっ……」
そして、子供でもない。
目の前で何かを喋られてるが、その言葉は全然頭に入ってこない。そして、彼女が俺の前から去っていく。
「ぅえぇえ~~~~~~~~っっ!?!」
「ああ、やっぱり気付かれちゃったか。流石に恋人であるクリス君効果は凄いなぁ。君も、見た目で判断すると後悔するって事を、ちゃんと理解し学んで、もっと見る目を養いなよ?叔父である僕が言うのも何だけど、彼女程良い女は中々いないからね」
トーナメント戦には参加してなかったもう一人の金が、彼女に手を振り俺の横を通り過ぎる。
俺の中の何かが、ガラガラと音を立てて崩れ去った気がした瞬間だった。
何故ならその中の一人が、どう見てもこんな場所にいること自体、間違っていると思えるぐらいに、隙だらけの一般人と大差ないような子供だったからだ。
(あれが金?!?どう見てもお飾りか何かだろ!あんな子供がなれるなんておかしいし、きっと見た目に騙され油断した奴等が多かったんだ!)
武術を習ってる俺が見ても、他の金の先輩は強いと感じるのに、あの子供は強いと感じない。一般人よりは強いのかなと思う程度だ。あんな金、認めない。こうなったら俺があの子供に挑戦してやる!
幸い見習いの中に、これといった強い奴はいなさそうだ。他の見習い達の試合を見ても、何とかなりそうだと思う事が出来る者達ばかりだ。
そして、漸く金に挑戦する権利を貰い、あの子供を指名した。
そして、俺以外の他の上位二名もあの子供を指名したが、あっさりやられた。
(何だ?あの動き……)
近くで見ていたのに、他の二人が何をされたのか、さっぱり分からなかった。
油断しないように注意して試合に挑んだが、気が付けば、何をされたのか分からないまま負けていた。
(何でだ?!どう見ても一般人そのものの強さとしか感じられないのに!)
負けた後、色んな人から声を掛けられたが、その中で気になる言葉を掛けられた。曰く、最終日に理由が解ると。
そして、最終日。あの子供、コーディエ=コーズの逆指名である目隠し試合と金同士のトーナメント戦を見せ付けられる。
(勝てる訳がない。次元が違う。まさか、あそこまで見事に実力を隠せる人がいたなんて……)
普通、強ければ強い程、普段からでもその実力を誇示するように、身体から強さが滲み出るというのに、あの子はそれが全くなかった。金同士のトーナメント戦で試合開始した直後に闘志を剥き出しにし、その時やっと、その強さが威圧となり会場内を緊迫させたのだ。
(見た目に騙されていたのは他でもない、俺自身だったんだ)
自身の未熟さを思い知る。だが、そのお陰で目が覚めた思いだ。大会が終了した後、先輩であるコーディエ=コーズを待ち伏せし、自分の思いの丈を話す。
すると彼は、俺の言葉を聞いて不快になる所か、次の再戦を待つとまで言ってくれた。その言葉に感動していると、彼が唐突に人の名を呼ぶ。
「クリス……」
その顔は、彼ではない。
「えっ……」
そして、子供でもない。
目の前で何かを喋られてるが、その言葉は全然頭に入ってこない。そして、彼女が俺の前から去っていく。
「ぅえぇえ~~~~~~~~っっ!?!」
「ああ、やっぱり気付かれちゃったか。流石に恋人であるクリス君効果は凄いなぁ。君も、見た目で判断すると後悔するって事を、ちゃんと理解し学んで、もっと見る目を養いなよ?叔父である僕が言うのも何だけど、彼女程良い女は中々いないからね」
トーナメント戦には参加してなかったもう一人の金が、彼女に手を振り俺の横を通り過ぎる。
俺の中の何かが、ガラガラと音を立てて崩れ去った気がした瞬間だった。
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