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第一章
第19話 娘に先を越される訳にはいかない父親の意地
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「父上、今のは?」
「俺にとって初めての求婚だったが……振られた。」
「ええーっ!」
「いや、確かに年齢的にもおかしくはありませんし、魅力的な女性だとは思いますが……」
「初めはアリステアとナターシャからの要望だった。」
「アリスとナターシャが?」
「次に母を迎えるならローズマリーしか考えられないとな。」
「そ、それで?」
「俺は面識がなかったのだが、ロビンを通じて申し込んで断られた。」
「こ、皇妃の座を袖にする女性が存在するとは……」
「私としては、特に反対はしませんが……」
「今日初めて対面したのだが、あの美貌に立ち居振る舞い。これだけのメイドを統率し、指導する能力。このカツ丼を作り上げる感性。これほどの女性は見たことがない。」
「いや、私はリズさんの素晴らしさに……」
「言っておきますが、リズもマリーもここの王族に渡せる訳がないでしょ。思い出してください。二人ともベントの出身です。トラブルの原因となるのは目に見えています。」
「くっ、まずはベントとの和睦が先か……」
「えっと、私はカツ丼を作ってくれるなら、誰でも良いので嫁に迎えたい……」
「まあ、そこは希望アリですね。次期侯爵の嫁ならば、可能性はあるんじゃないですかね。」
それは多くの貴族が考えていた事で、メイドとしての引き抜きや子息の嫁としての下調べが盛んに行われるようになった。
特に貴族の娘である5人には注目が集まり、中でも厨房に入る2人の男爵家の娘エリアールとステシアに注目が集まる。
南都と帝都は次の駅に向けて工事を進めていくのだが、彼にとってこの路線は既に終わっていた。
当然、次の3路線に向けて下見をして、中間駅にできる場所を区画し、アンドロイドを投入して整備。
周辺に果樹園を作って、そこからもフルーツや作物を収穫していくのだ。
各所の収穫物は、全部彼のマジックバッグに収納されてくる。
時間経過がない空間なので、それらは酸化しない。
北都側の畑では、ジャガイモとサトウダイコンも育っている。
南都の最初の駅には、大規模な砂糖の精製工場も作ってあり、一般的なグラニュー糖の他に上白糖も作り始めていた。
そして、帝都の店には、味噌や醤油を分けてほしいとの要望があり、仕方ないので味噌蔵と醤油蔵が作られた。
当然、そのためには大豆の増産も必要であり、大豆があれば豆腐ができる。
彼は、こういった産業を帝都の商業ギルドと組んで展開していった、
皇女二人は、あの日以来度々城を抜け出して遊びに来ていた。
最初のうちは侍女が馬車で連れてきたのだが、そのうちに本当に抜け出して来るようになった。
城から店まで1km程で、大人なら徒歩で15分程の距離だ。
皇帝によると、どうやら二人はスイーツを習いたいらしい。
確かに、店に来た二人はリズにべったりで、プリンの作り方を聞いたりしている。
「せめて侍女と護衛を同行させて欲しいのだが……兵士の護衛を嫌がるのだ。」
「スイーツ作りはいいんですか?」
「自作の茶菓子を茶会でふるまうのは、貴族の中でも一般的になっているのだ。そこは問題ない。」
「城の中で教えるのはダメなんですか?」
「お前のところのコンロとかいうのがないとダメだと言っている。」
「そんな事言ってたら、うちでしか作らないって事じゃないですか……」
「まあ、貴族の菓子作りというのは、使用人に準備させて、仕上げだけやる程度だからな。同世代でありながら、素材から作り上げるリズに憧れてしまったらしい。まあ、あの子は貴族の下地が出来ているから話しやすいのだろうが……」
「そういえば、リズがお客さんと色々話して、状況を理解してきたようなんですよ。」
「何を?」
「そもそも、ベント国側が南都と西都の中間にある金鉱を狙って進軍していた事。」
「まあな。」
「ベント制圧後も、内政には関与せずに支援を続けている事。」
「王族を壊滅させた以上、国として存続する事は出来んかったからな。」
「国として吸収してしまうと、火種は残りますからね。」
「そうは言っても、あの娘には辛い想いをさせた……」
「かと言って、今のままだと、周辺国から狙われてしまう。」
「だから、支援を続けざるを得ないんだよ。」
「……ベントを自律させつつ、ドルトの影響下にあって手を出させない保証か……」
「今の南都くらいに盛り上がってくれればいいんだけどな……」
「盛り上げて活性化させるだけなら、南都と鉄道で結べばいいんだが……その気にさせるにはどうしたらいいか……」
「確かに、鉄道で結ばれれば我が国との関係性は明確にできるが……」
「しょうがない、行ってみるか……」
「おいおい、ロビンが行ってどうにかできる問題ではあるまい。」
「だが、リズの生まれ故郷だ。放って置くわけにもいかねえよ・」
「……ちょっと待ってろ。」
皇帝は紙に何か書いて印を押して持ってきた。
「爵位を拒否するから、これでも持っていけ。」
「何だ?……ロビリアム・ドルトマン、上記の者にドルト国、特別相談役を命ず。ドルト帝国皇帝ラークリファス・ドルトライン。誰だロビリアムって?」
「お前だ。これからはロビリアム・ドルトマンを名乗ってくれ。ロビンだけじゃ公式の場で恰好がつかん。」
「ロビリアムねえ、まあ、これなら皇帝の名代って事で何でも出来そうだな。」
「ああ、頼む。」
皇女の方は、正式に護衛をつけて、週に3時間通いが許されることになった。
移動方法として、浮遊式のキックボードが作られる。
スタートボタンで起動すると、地上15cmに浮き上がると同時に、結界を張って体をガードできるようになっている。
地上を蹴るのは人力なので、せいぜい時速15km程度だろう。
ボディーガードはミケとポチが交代で対応することになった。
「えーっ、でももう少しでAランクだから、忙しいんだよね。」
「それに、報酬がこのオモチャみたいなキックボードっていうのもね。」
結局、二人が手にしたキックボードは、高度を調整出来て、加速もできるものに改造された。
イメージはバイクのようにスロットル式だ。
そして、彼は焦った。
娘に先にAランクに昇格されたら立場がない……
焦った彼は冒険者ギルドを訪れ、カウンターに冒険者証を提示した。
「すみません。Aランクになるには、何件依頼を達成すればいいですか?」
周りがギョッとして見てくる。
そんなのは大した問題じゃない。
「えっと、ロビンさんだと、高難易度のBランク依頼を29回ですね。」
彼は依頼掲示板にあった10枚くらいの依頼を全部剥がしてカウンターに差し出した。
「これ全部受注します。」
「えっ、期限内に達成できないとペナルティーが発生しますよ。」
「大丈夫です。他にBランクの依頼はありませんか?」
「Bランクの常設依頼だと、ランドドラゴンの討伐採取がありますけど、これは本体を持ってきてもらわないといけません。」
「承知しました。ちなみに、ランドドラゴンだと、一度に何匹受け取ってくれますか?」
「2匹が限度だと思います。」
1箇所で2匹なら、5箇所に納品すれば10匹だ。
ランドドラゴンは地球でいえばトリケラトプスのような見た目のドラゴンで、体長は8m以上あり、体重は10トンを超える。
頭に2本の角があり、狂暴そうに見えるが草食のドラゴンだ。
こんなのが、その辺をウロウロしていたら大騒ぎになる。
だから、奥深い山とか人里から離れた場所に生息している。
「ありがとうございます。」
彼はギルドを出て、瞬間移動で依頼書の場所に移動した。
彼の瞬間移動には制約がない。
集中すれば現地の様子がアタマに浮かんでくるので、そこへ移動するだけだ。
そして、変に戦うのも無駄なので、脳と心臓の動きを止める即死魔法を創造した。
これで片っ端から獲物を始末してマジックバッグに収納して、依頼者の確認をもらう。
依頼書11枚を1時間ちょっとで処理して、次にランドドラゴンをサーチする。
依頼元への納品分は全部済ませ、冒険者ギルドの倉庫で獲物を出しながら検品してもらう。
「あと、ランドドラゴンがあるんですけど。」
「今日はもうムリだ、明日にしてくれ。」
【あとがき】
ロビリアム・ドルトマン誕生
「俺にとって初めての求婚だったが……振られた。」
「ええーっ!」
「いや、確かに年齢的にもおかしくはありませんし、魅力的な女性だとは思いますが……」
「初めはアリステアとナターシャからの要望だった。」
「アリスとナターシャが?」
「次に母を迎えるならローズマリーしか考えられないとな。」
「そ、それで?」
「俺は面識がなかったのだが、ロビンを通じて申し込んで断られた。」
「こ、皇妃の座を袖にする女性が存在するとは……」
「私としては、特に反対はしませんが……」
「今日初めて対面したのだが、あの美貌に立ち居振る舞い。これだけのメイドを統率し、指導する能力。このカツ丼を作り上げる感性。これほどの女性は見たことがない。」
「いや、私はリズさんの素晴らしさに……」
「言っておきますが、リズもマリーもここの王族に渡せる訳がないでしょ。思い出してください。二人ともベントの出身です。トラブルの原因となるのは目に見えています。」
「くっ、まずはベントとの和睦が先か……」
「えっと、私はカツ丼を作ってくれるなら、誰でも良いので嫁に迎えたい……」
「まあ、そこは希望アリですね。次期侯爵の嫁ならば、可能性はあるんじゃないですかね。」
それは多くの貴族が考えていた事で、メイドとしての引き抜きや子息の嫁としての下調べが盛んに行われるようになった。
特に貴族の娘である5人には注目が集まり、中でも厨房に入る2人の男爵家の娘エリアールとステシアに注目が集まる。
南都と帝都は次の駅に向けて工事を進めていくのだが、彼にとってこの路線は既に終わっていた。
当然、次の3路線に向けて下見をして、中間駅にできる場所を区画し、アンドロイドを投入して整備。
周辺に果樹園を作って、そこからもフルーツや作物を収穫していくのだ。
各所の収穫物は、全部彼のマジックバッグに収納されてくる。
時間経過がない空間なので、それらは酸化しない。
北都側の畑では、ジャガイモとサトウダイコンも育っている。
南都の最初の駅には、大規模な砂糖の精製工場も作ってあり、一般的なグラニュー糖の他に上白糖も作り始めていた。
そして、帝都の店には、味噌や醤油を分けてほしいとの要望があり、仕方ないので味噌蔵と醤油蔵が作られた。
当然、そのためには大豆の増産も必要であり、大豆があれば豆腐ができる。
彼は、こういった産業を帝都の商業ギルドと組んで展開していった、
皇女二人は、あの日以来度々城を抜け出して遊びに来ていた。
最初のうちは侍女が馬車で連れてきたのだが、そのうちに本当に抜け出して来るようになった。
城から店まで1km程で、大人なら徒歩で15分程の距離だ。
皇帝によると、どうやら二人はスイーツを習いたいらしい。
確かに、店に来た二人はリズにべったりで、プリンの作り方を聞いたりしている。
「せめて侍女と護衛を同行させて欲しいのだが……兵士の護衛を嫌がるのだ。」
「スイーツ作りはいいんですか?」
「自作の茶菓子を茶会でふるまうのは、貴族の中でも一般的になっているのだ。そこは問題ない。」
「城の中で教えるのはダメなんですか?」
「お前のところのコンロとかいうのがないとダメだと言っている。」
「そんな事言ってたら、うちでしか作らないって事じゃないですか……」
「まあ、貴族の菓子作りというのは、使用人に準備させて、仕上げだけやる程度だからな。同世代でありながら、素材から作り上げるリズに憧れてしまったらしい。まあ、あの子は貴族の下地が出来ているから話しやすいのだろうが……」
「そういえば、リズがお客さんと色々話して、状況を理解してきたようなんですよ。」
「何を?」
「そもそも、ベント国側が南都と西都の中間にある金鉱を狙って進軍していた事。」
「まあな。」
「ベント制圧後も、内政には関与せずに支援を続けている事。」
「王族を壊滅させた以上、国として存続する事は出来んかったからな。」
「国として吸収してしまうと、火種は残りますからね。」
「そうは言っても、あの娘には辛い想いをさせた……」
「かと言って、今のままだと、周辺国から狙われてしまう。」
「だから、支援を続けざるを得ないんだよ。」
「……ベントを自律させつつ、ドルトの影響下にあって手を出させない保証か……」
「今の南都くらいに盛り上がってくれればいいんだけどな……」
「盛り上げて活性化させるだけなら、南都と鉄道で結べばいいんだが……その気にさせるにはどうしたらいいか……」
「確かに、鉄道で結ばれれば我が国との関係性は明確にできるが……」
「しょうがない、行ってみるか……」
「おいおい、ロビンが行ってどうにかできる問題ではあるまい。」
「だが、リズの生まれ故郷だ。放って置くわけにもいかねえよ・」
「……ちょっと待ってろ。」
皇帝は紙に何か書いて印を押して持ってきた。
「爵位を拒否するから、これでも持っていけ。」
「何だ?……ロビリアム・ドルトマン、上記の者にドルト国、特別相談役を命ず。ドルト帝国皇帝ラークリファス・ドルトライン。誰だロビリアムって?」
「お前だ。これからはロビリアム・ドルトマンを名乗ってくれ。ロビンだけじゃ公式の場で恰好がつかん。」
「ロビリアムねえ、まあ、これなら皇帝の名代って事で何でも出来そうだな。」
「ああ、頼む。」
皇女の方は、正式に護衛をつけて、週に3時間通いが許されることになった。
移動方法として、浮遊式のキックボードが作られる。
スタートボタンで起動すると、地上15cmに浮き上がると同時に、結界を張って体をガードできるようになっている。
地上を蹴るのは人力なので、せいぜい時速15km程度だろう。
ボディーガードはミケとポチが交代で対応することになった。
「えーっ、でももう少しでAランクだから、忙しいんだよね。」
「それに、報酬がこのオモチャみたいなキックボードっていうのもね。」
結局、二人が手にしたキックボードは、高度を調整出来て、加速もできるものに改造された。
イメージはバイクのようにスロットル式だ。
そして、彼は焦った。
娘に先にAランクに昇格されたら立場がない……
焦った彼は冒険者ギルドを訪れ、カウンターに冒険者証を提示した。
「すみません。Aランクになるには、何件依頼を達成すればいいですか?」
周りがギョッとして見てくる。
そんなのは大した問題じゃない。
「えっと、ロビンさんだと、高難易度のBランク依頼を29回ですね。」
彼は依頼掲示板にあった10枚くらいの依頼を全部剥がしてカウンターに差し出した。
「これ全部受注します。」
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「Bランクの常設依頼だと、ランドドラゴンの討伐採取がありますけど、これは本体を持ってきてもらわないといけません。」
「承知しました。ちなみに、ランドドラゴンだと、一度に何匹受け取ってくれますか?」
「2匹が限度だと思います。」
1箇所で2匹なら、5箇所に納品すれば10匹だ。
ランドドラゴンは地球でいえばトリケラトプスのような見た目のドラゴンで、体長は8m以上あり、体重は10トンを超える。
頭に2本の角があり、狂暴そうに見えるが草食のドラゴンだ。
こんなのが、その辺をウロウロしていたら大騒ぎになる。
だから、奥深い山とか人里から離れた場所に生息している。
「ありがとうございます。」
彼はギルドを出て、瞬間移動で依頼書の場所に移動した。
彼の瞬間移動には制約がない。
集中すれば現地の様子がアタマに浮かんでくるので、そこへ移動するだけだ。
そして、変に戦うのも無駄なので、脳と心臓の動きを止める即死魔法を創造した。
これで片っ端から獲物を始末してマジックバッグに収納して、依頼者の確認をもらう。
依頼書11枚を1時間ちょっとで処理して、次にランドドラゴンをサーチする。
依頼元への納品分は全部済ませ、冒険者ギルドの倉庫で獲物を出しながら検品してもらう。
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【あとがき】
ロビリアム・ドルトマン誕生
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