【改題】高校生達の異世界生活‼ 男女4人の魔物語

モモん

文字の大きさ
32 / 40
第三章 冒険者

薬局部門創設

しおりを挟む
爺さんとの酒は楽しかった。
キノコ鍋も旨かったし、爺さんの出してくれた酒もいけた。

「物は相談なんじゃが……」

「なんだい」

「仁の店で、薬を置かせてもらえんかのう」

「うちは大歓迎だが、症状を聞いて薬を出すなんて、売り子には無理だぞ」

「そこは、カエデを行かせるつもりじゃ」

「この店はどうするつもりなんだ」

「わしが細々と続けていくつもりじゃよ」

「うーん、だったら、爺さんはうちの支店で店を出したらどうだ」

「わしがか」

「一番売れるのは、解熱剤と腹痛だろう」

「まあ、そうじゃな」

「それ位なら、爺さんが不在でもうちの店員が売れるさ。
爺さんは時々顔を出せばいい。
あとはここで薬を作ってればいいだろう」

「そんな事が……」

「ああ、問題ない」

こうして、雑貨店の本店と支店で薬を扱うようになった。
実は、貴族街にも店を開いてほしいというのは、貴族からの要望なんだそうだ。
薬屋に馬車で乗りつけたりすると噂になるらしい。
もっと、気軽に薬を買えるように……というのが要望で出ていたところ、雑貨屋に薬を置けば、ついでに薬を買っていくという感じになる。
うちとしても、集客が見込めるのだから、三者にとってメリットのある話なのだ。

俺は、爺さんに提案して、常備薬セットを作ってもらった。
木箱入りで、解熱剤・傷薬(軟膏)・下痢止め・痛み止め・消毒薬をワンセットにした救急箱だ。
これもヒット商品となった。
特に小さい子供のいる家庭では、必需品となっていった。
子供は、ちょっとした事で熱を出すのだ。

「仁さんはすごいですね。
この年まで薬を扱っておきながら、常備薬なんて考えもしませんでした」

「俺たちの世界では、当たり前のことだったんだ。それだけの事さ」

「子供さんが夜中に熱を出してしまい、うちへ駆け込んでくる人も多いんですよ。
だったら、家に薬を置いておくって、なんで思い浮かばなかったんだろう」

「はははっ、そういうもんですよ。
当事者は気づかなくて、第三者から言われる事ってよくありますから」

常備薬は、貴族街でも支店でもよく売れた。
もちろん、補充用のものを単品でも買えるようにしてある。
逆に、お客さんの方でもこれくださいって、指定して買えるようになってくる。

この5種類ならば、うちの店員でも販売できる。
店の忙しい時には、カエデさんにも手伝ってもらっている。
結局、カエデさんは通うのが大変ということで、住み込みとなった。
その代わり、支店で爺さんの面倒を見てもらう。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

巻き込まれ異世界召喚、なぜか俺だけ竜皇女の推しになった

ノラクラ
ファンタジー
俺、霧島悠斗は筋金入りの陰キャ高校生。 学校が終わったら即帰宅して、ゲームライフを満喫するのが至福の時間――のはずだった。 だがある日の帰り道、玄関前で学園トップスターたちの修羅場に遭遇してしまう。 暴君・赤城獅童、王子様系イケメン・天条院義孝、清楚系美少女・柊奏、その親友・羽里友莉。 よりによって学園の顔ぶれが勢ぞろいして大口論!? ……陰キャ代表の俺に混ざる理由なんて一ミリもない。見なかったことにしてゲームしに帰りたい! そう願った矢先――空気が変わり、街に巨大な魔法陣が出現。 赤城たちは光に呑まれ、異世界へと召喚されてしまった。 「お~、異世界召喚ね。ラノベあるあるだな」 そう、他人事のように見送った俺だったが……。 直後、俺の足元にも魔法陣が浮かび上がる。 「ちょ、待て待て待て! 俺は陰キャだぞ!? 勇者じゃないんだぞ!?」 ――かくして、ゲームライフを愛する陰キャ高校生の異世界行きが始まる。

異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。 その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。 異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。 定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。

処理中です...