点検口をあけるとそこは異世界だった

モモん

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ランのアプリ

基地毎いただいちゃいます

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 そんなこんなで、俺達は基地へ向かう事にした。
『変身アプリ』でメタルドールに。
これが素のランちゃんに一番近いらしい。


『絶対に守ってほしいんだけど、必ずゲートを経由して出動する事。
今現在で、あなた達の個人情報は私しか知らないわ。
ゲートを出たら結界を展開してレーダー波を吸収。
音速を超えないように注意してT半島基地へ向かうわ。
まあ、探知されても問題ないんだけど、なんかそれっぽいでしょ』

「問題ないって……ミサイルとかで狙われるのはイヤですよ」

『あら、この結界なら、核でも大丈夫よ』

「結界は大丈夫でも、海が汚染されちゃうよ」

『そんな時に便利なのがスライム君。
トリプルタップで実体化するから、簡単に指示しておけば爆発前に倉庫へ収納してくれるわよ』

「スライム君が実体化……、ずっと出しっぱなしでいいんですか?」

『10時間が限界よ。
それ以上は魔力切れを起こして消滅しちゃうわ。
家へ帰りたいって言ったら、すぐに戻してあげてね。
あっ、ほら戦闘機のお出迎えよ』

「えっ、あわ……どうすれば……早い!」

『大丈夫よ。
スライム君に任せておけば……
捕獲して……収納して……ポイよ』

「ポイって…」

『生身の人が、亜音速で空気の壁にぶつかるのよ。
真っ赤な花が咲いちゃうけど……どうする?』

「でも、この高さから海面に……」

『それとも、裸のおじさんを捕虜で連れてく?』

「「……ポイの方向で……」」

『でしょ!
それにね、操縦不能にして撃墜(落とす)こともできるけど、航空機は一機100万円で引き取ってくれるわよ』

「い……今ので……」 「300万……」

「ラ……ランちゃん、それって基地においてあるのも同じ……なの?」

『当然ですよ』

「さあ、早く基地に行きましょう!
置いてあるのをポチるだけの……簡単な……いえ、重要なお仕事ですから!」

「モモ……、せめてそのキラキラした目を何とかしろ。
1ポチ = \1,000,000 $_$ ってなってんぞ……」

.
 そう言いながらも、俺たちは基地に降りてタップしまくった。
最初は怖かったよ。小型ミサイルとか自動小銃とかグレネードランチャーとか、基地の中だっていうのにバシバシ撃ってくるんだもん。
で、そういう武器もポチってたら、三本指タップで範囲指定して一括収納とかできるんだって。
敵の司令部のある建物で実演してくれた……上空から基地全体を範囲指定することもできたんだって……早く言ってほしかった。

 基地司令官とか3軍のトップとかを『マユマユ君』っていうアプリで拘束して、基地の残りも範囲指定して収納。
軍艦とか潜水艦とかもいただきました。
後に残ったのは、建物と裸に剥かれた軍人さん。

 捕虜を連れて一旦帰国。
成果品も引き渡して細菌の基地へ。
結局、両方で5億円いただきました。

 ランちゃんにお礼を言って、そのままお別れ。
その後、侵略行為はピタリとなくなりました。

 俺たちは、災害救助活動が中心となり、手の空いた時は金鉱を探したり沈没船を曳き上げたりと…お金に不自由はしていません。
適度現れるゴッジーラ退治なんて億単位で依頼がくるし、未使用のアプリもまだまだたくさんあります。
それに、時々アップロードとかいって新しいアプリがインストールされてきます。

 結局のところ、俺たちは間接的な抑止力でいくことにしました。
いずれは4人も家庭を持ち、正体を隠すために就職とかするんでしょうが、まだ深く考えないようにしています。

 そうそう、『ランちゃんアップリーズ』は俺達が引き継いで運営しています。
見込みのありそうな奴がヒットしたら、劣化版の端末をプレゼントして様子をみています。
もし、あなたがサイトにたどり着けたら、ぜひ7つ目のアプリに挑戦してみてくださいね。
お待ちしています。
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