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第一章 なんだよ道具袋って
アミの道具袋
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ポチー!
俺は力の限り叫んだ
ワン!
えっ、ポチなのか…
ワン
消えたんじゃなかったのか
ワン
あ、イヌみたいな形になって
もしかして、お前もレベルアップしたのか
ワン
よかった。
ワン
その日の閉店時間になった。
「はい、今日もお疲れさん」
「店長、あの……」
「どうした?」
「このお金で、道具袋売ってください」
えっ!
「そうか。自分の稼いだお金で買うんだな」
「はい」
「一番上のはほこりが着いてるから、二枚目のヤツだな」
えっ……
俺の下から一枚抜き取られた。
そりゃあないだろ。順番守れよ!
「あっ、解れがあるな。やっぱり、一番上のやつだ。
多少ほこりがついてるけど払っておくから大丈夫」
パンパン
いてえよ、クソ店主!
「じゃあ、これな」
「ありがとうございます」
「礼を言うのはこっちだぜ、ありがとうございました」
こうして、俺は買われた。
買い主は、目の見えない店員アミちゃん
チャラリラリン♪
これは、期待して良いんだよな……
裏切られるのが怖い気もするが……
ステータス!
********************
名前:同情で買ってもらえたアミの道具袋
職業:道具袋
LV:5
材質:綿100%
HP:25
MP:10
スキル:物理的収納+
形状:ひも付き
魔法:サーチ
特技:思考
魔力の調教師
従魔力:ポチ+
********************
何だよ同情って。アミの道具袋でいいだろ!
おっ、魔法が使えるじゃん……って、魔法使うとポチ消えちゃうんじゃね?
怖くて使えねえって……
ポチ+って、形が変わったからかな。
収納+って、何がプラスされたの……
俺は紐で口を締められ、アミの腕に通された。
ハンドバックのようにぶら下がっている。
カッカッカッという音は杖かな。
「すみません、いつものお願いします」
「あいよ。
はい、パン6個で銅貨2枚ね」
俺の中にパンが6個紙袋に包まれて入ってきた。
まだ暖かい。
\・・・
カッカッカッ
「すみません、いつものお願いします」
「あ、アミちゃん、今日はまだ容器が戻ってないんだよ」
「えっ」
「しょうがないから、別の容器にいれてあげるけど、明日もってきとくれよ」
「はい、すみません。
じゃ、これで…」
俺の中に素焼きの容器が入ってきた。
コルクで栓をされている。
チャプチャプいってるけど牛乳かな?
「ただいま」
ダダダダダッ
「ご、ごめんなさい……」
「あー、やっぱり割っちゃったの……」
「「うん」」
「怪我はなかった?」
「うん……」
「次から気を付けてね。
はい、パンと牛乳。明日の分もあるんだからね……」
「「うん!いただきます」」
「ちょっと、お姉ちゃんはお店に行って来るから」
「「いってらっしゃい」」
兄弟か、声の感じからすると、5才前後くらいで男の子と女の子。
パン6個で二人の一日の食事、いやアミは店で食事をしていない……
パン6個で3人の一日分かよ…
あ、しゃがみ込んだ。
泣いてンじゃねえかよ。声を出さないようにして……
「お母さん……」
って、親いねえのかよ……
「もう……、ムリだよ……、瓶がないと牛乳も買えない……」
おい!そこまで厳しいのかよ。
「こないだ、袋が破けて瓶を割っちゃったから……、やっと袋買ったけど、また瓶が割れちゃうなんて……」
そっか、杖をついてるから、袋がないとパンと牛乳買えないもんな……
「大丈夫だ、私!二日くらい食べなくても我慢できる!」
おいおい、お前だって15才くらいだろ。
育ち盛りだろう!
「お店に行って、瓶代待ってもらわないと……」
どうやら、来た道を戻っていくみたいだ。
ドン
「バカヤロー、ボケッと歩いてンじゃねえ!」
バキッ
「あっ、杖が……」
おいおい、どうすんだよ……
俺は力の限り叫んだ
ワン!
えっ、ポチなのか…
ワン
消えたんじゃなかったのか
ワン
あ、イヌみたいな形になって
もしかして、お前もレベルアップしたのか
ワン
よかった。
ワン
その日の閉店時間になった。
「はい、今日もお疲れさん」
「店長、あの……」
「どうした?」
「このお金で、道具袋売ってください」
えっ!
「そうか。自分の稼いだお金で買うんだな」
「はい」
「一番上のはほこりが着いてるから、二枚目のヤツだな」
えっ……
俺の下から一枚抜き取られた。
そりゃあないだろ。順番守れよ!
「あっ、解れがあるな。やっぱり、一番上のやつだ。
多少ほこりがついてるけど払っておくから大丈夫」
パンパン
いてえよ、クソ店主!
「じゃあ、これな」
「ありがとうございます」
「礼を言うのはこっちだぜ、ありがとうございました」
こうして、俺は買われた。
買い主は、目の見えない店員アミちゃん
チャラリラリン♪
これは、期待して良いんだよな……
裏切られるのが怖い気もするが……
ステータス!
********************
名前:同情で買ってもらえたアミの道具袋
職業:道具袋
LV:5
材質:綿100%
HP:25
MP:10
スキル:物理的収納+
形状:ひも付き
魔法:サーチ
特技:思考
魔力の調教師
従魔力:ポチ+
********************
何だよ同情って。アミの道具袋でいいだろ!
おっ、魔法が使えるじゃん……って、魔法使うとポチ消えちゃうんじゃね?
怖くて使えねえって……
ポチ+って、形が変わったからかな。
収納+って、何がプラスされたの……
俺は紐で口を締められ、アミの腕に通された。
ハンドバックのようにぶら下がっている。
カッカッカッという音は杖かな。
「すみません、いつものお願いします」
「あいよ。
はい、パン6個で銅貨2枚ね」
俺の中にパンが6個紙袋に包まれて入ってきた。
まだ暖かい。
\・・・
カッカッカッ
「すみません、いつものお願いします」
「あ、アミちゃん、今日はまだ容器が戻ってないんだよ」
「えっ」
「しょうがないから、別の容器にいれてあげるけど、明日もってきとくれよ」
「はい、すみません。
じゃ、これで…」
俺の中に素焼きの容器が入ってきた。
コルクで栓をされている。
チャプチャプいってるけど牛乳かな?
「ただいま」
ダダダダダッ
「ご、ごめんなさい……」
「あー、やっぱり割っちゃったの……」
「「うん」」
「怪我はなかった?」
「うん……」
「次から気を付けてね。
はい、パンと牛乳。明日の分もあるんだからね……」
「「うん!いただきます」」
「ちょっと、お姉ちゃんはお店に行って来るから」
「「いってらっしゃい」」
兄弟か、声の感じからすると、5才前後くらいで男の子と女の子。
パン6個で二人の一日の食事、いやアミは店で食事をしていない……
パン6個で3人の一日分かよ…
あ、しゃがみ込んだ。
泣いてンじゃねえかよ。声を出さないようにして……
「お母さん……」
って、親いねえのかよ……
「もう……、ムリだよ……、瓶がないと牛乳も買えない……」
おい!そこまで厳しいのかよ。
「こないだ、袋が破けて瓶を割っちゃったから……、やっと袋買ったけど、また瓶が割れちゃうなんて……」
そっか、杖をついてるから、袋がないとパンと牛乳買えないもんな……
「大丈夫だ、私!二日くらい食べなくても我慢できる!」
おいおい、お前だって15才くらいだろ。
育ち盛りだろう!
「お店に行って、瓶代待ってもらわないと……」
どうやら、来た道を戻っていくみたいだ。
ドン
「バカヤロー、ボケッと歩いてンじゃねえ!」
バキッ
「あっ、杖が……」
おいおい、どうすんだよ……
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