転生したら道具袋だった……おい、責任者出てこい!

モモん

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第二章 新しい町

アサシン

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『アミ!』

「私が……殺す……」

『どうしたアミ』

アミは走り出した。

やむを得ず、俺はアミの体を覆う。

『アミ、しっかりしろ、俺の声が聞こえるか!』

返事はない。

『誰かに見られるとまずい、闇に潜れ』

俺の指示通り、アミは闇に潜った。

指定された空き家はギルドで管理しており、掃除に来たことのある場所だった。

アキトとアリアは倒れていた。意識を失っているようだ。

『闇から出るなよ。闇の中から仕留めるんだ』

アミは指示通り、その場にいた3人を仕込みづえで刺し殺した。

『まだだ、2階に人がいないか確認しろ』

2階にいた二人もアミは躊躇なく刺し殺した。
全部心臓を一突きだ。

『よし、二人を抱いて闇に潜って家まで帰るんだ』

家に入る前に身体強化をかけてあったので、二人を軽々と抱き上げ家に帰る。

二人を横にしてから、アミ自身も意識を失い倒れこんだ。

三人は朝まで目を覚まさなかった。

「あれっ、こんなところで寝たっけ?」

「いてて、変な格好で寝たみたい……」

「昨日、誰かが来て、急に眠くなって……どうしたんだろう」

『アミ、テーブルの上にある紙を燃やせ』

『なんで?』

『いいから、弟たちに見られないように燃やすんだ。急げ』

『う、うん分かった』

アミに夕べの記憶はないようだ。
やばいな、二重人格か錯乱状態だったのか……
唯一の救いは、俺の指示に従った事だが、次も同じようになるとは限らない。
防犯対策をしておかないと……

『アミ、昨日弟たちが帰る前に泥棒が入ったようだ。
金目のものは置いてないから、被害はなかったが、対策できないかアキラさんに相談するんだ』

『分かった』

どうする。様子を見るしかないのか……

その夜から、アミは寝た後で起きるようになった。
暗い空間を凝視し、何か集中しているようだ。

『アミ、どうしたんだ』

「なんでもない」

そして、再び眠りにつく。

ある夜、集中していたアミはカっと目を見開いた。

『どうした』

「悪い奴見つけた。殺しに行く……」

アミはそのまま影に潜り移動していく。

夜盗だった。
数は5人。
家人を縛り上げ、金のありかを聞いている。

アミは影の中から5人を刺し殺し、そのまま帰っていく。

『アミ、どうしたんだ』

「悪い奴、殺すだけ」

『……』

翌日、アミにスキルを確認させた。
スキルに悪意感知が追加され、特技に暗殺が備わっていた。


********************
名前:アミ
職業:商業ギルド職員
LV:11
HP:75
MP:150
スキル:気配察知
     闇制御
     飛行
     悪意感知
装備:道具袋
    布の服
    仕込み杖
魔法:氷魔法 LV.1
    闇魔法 LV.2
    身体強化 LV.2
    クリーン LV.6
特技:杖術
    闇の目
    暗転
    影移動
    念話
    暗殺

********************
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