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第一章
皇帝?
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俺は闇に潜った。
どうする。
公になればミシティーへの締め付けは、更に厳しくなるだろう。
ならば……
ガンダルカン帝国の皇帝を倒せばいい。
俺はマリアの姿のままガンダルカン帝国城に向かって飛んだ。
一方、こちらはミシティー城。
「モウジュ様、いかがなさいますか」
「死体は埋めてしまえ。
ボンクラの変わりはわしが務める」
「そ、それはいくらモウジュ様でも……」
「まあ、見ておれ、マリアに教わったとっておきの術じゃ」
モウジュは体内時計を戻した。
「どうじゃ、血筋的には近い故、遠目にはわからんじゃろう」
「そうすると、モウジュ様の方は体調が優れず臥せっておられるとでも……」
「おお、老いぼれじゃからそれで良いぞ」
「しかし、そのような事ができるとは……」
「飛行術といい、収納といい、まったくマリアには驚かされるわい」
「収納は、いまだに違和感がありますが」
「わしもそうじゃったよ。
じゃが、じきに慣れるさ」
「飛行に収納に全属性習得。
わが魔法師団は全世界でも最強といえるのではないでしょうか」
「ああ、だからこそマリアだけは何としても助けるぞ」
「承知いたしました」
シンジは闇に潜ったまま、ガンダルカン城を探っていた。
ふいに”ザン”と切り付けられた。
咄嗟に地下へ逃れる。
「ネズミか……」
皇帝ジャン・ガンダルカンその人である。
「まさか、闇を切り裂く能力があるとは思わなかった……
うん?地下牢か」
「だ、だれか……いるのか……」
鎖につながれた老人が一人。
「なぜ、囚われているのですか?」
「わしは、皇帝じゃ……」
そういって老人は意識を失った。
「皇帝?……どういうこと?」
老人の鎖を外し、闇の中に連れ込んだ俺は、考えた挙句にミシティー城へ向かった。
「モウジュ様ですか?」
「マリアか、安心しろ追手はかかっていない」
「王子に似ていらっしゃるのですね」
「ああ、皇帝の母方の血筋じゃからな。
うん?誰だそいつは」
「本人は皇帝だと言って意識を失いました。
城の地下牢に幽閉されていたようです」
「なに……うーん、確かにジャンのようにも見えるが……」
「とにかく、静養させて本人の口から聞かなければと思い、ここに連れてきました」
「ああ、誰かに面倒を見させよう」
「もし、皇帝本人だとすると……」
「不審な点は多かったのじゃ。
妃もおらんのに、突然子供を3人も連れてくるし、ミシティー攻撃にしても、元々は王同士仲は良かったのじゃ。
それが、ある日突然ミシティー攻撃を指示しおった……」
「すると、今の皇帝は偽物だと……」
「そう考えると合点がいくということじゃ」
どうする。
公になればミシティーへの締め付けは、更に厳しくなるだろう。
ならば……
ガンダルカン帝国の皇帝を倒せばいい。
俺はマリアの姿のままガンダルカン帝国城に向かって飛んだ。
一方、こちらはミシティー城。
「モウジュ様、いかがなさいますか」
「死体は埋めてしまえ。
ボンクラの変わりはわしが務める」
「そ、それはいくらモウジュ様でも……」
「まあ、見ておれ、マリアに教わったとっておきの術じゃ」
モウジュは体内時計を戻した。
「どうじゃ、血筋的には近い故、遠目にはわからんじゃろう」
「そうすると、モウジュ様の方は体調が優れず臥せっておられるとでも……」
「おお、老いぼれじゃからそれで良いぞ」
「しかし、そのような事ができるとは……」
「飛行術といい、収納といい、まったくマリアには驚かされるわい」
「収納は、いまだに違和感がありますが」
「わしもそうじゃったよ。
じゃが、じきに慣れるさ」
「飛行に収納に全属性習得。
わが魔法師団は全世界でも最強といえるのではないでしょうか」
「ああ、だからこそマリアだけは何としても助けるぞ」
「承知いたしました」
シンジは闇に潜ったまま、ガンダルカン城を探っていた。
ふいに”ザン”と切り付けられた。
咄嗟に地下へ逃れる。
「ネズミか……」
皇帝ジャン・ガンダルカンその人である。
「まさか、闇を切り裂く能力があるとは思わなかった……
うん?地下牢か」
「だ、だれか……いるのか……」
鎖につながれた老人が一人。
「なぜ、囚われているのですか?」
「わしは、皇帝じゃ……」
そういって老人は意識を失った。
「皇帝?……どういうこと?」
老人の鎖を外し、闇の中に連れ込んだ俺は、考えた挙句にミシティー城へ向かった。
「モウジュ様ですか?」
「マリアか、安心しろ追手はかかっていない」
「王子に似ていらっしゃるのですね」
「ああ、皇帝の母方の血筋じゃからな。
うん?誰だそいつは」
「本人は皇帝だと言って意識を失いました。
城の地下牢に幽閉されていたようです」
「なに……うーん、確かにジャンのようにも見えるが……」
「とにかく、静養させて本人の口から聞かなければと思い、ここに連れてきました」
「ああ、誰かに面倒を見させよう」
「もし、皇帝本人だとすると……」
「不審な点は多かったのじゃ。
妃もおらんのに、突然子供を3人も連れてくるし、ミシティー攻撃にしても、元々は王同士仲は良かったのじゃ。
それが、ある日突然ミシティー攻撃を指示しおった……」
「すると、今の皇帝は偽物だと……」
「そう考えると合点がいくということじゃ」
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