2 / 21
少女
しおりを挟む
機械化王国にとって、人間は2種類に分かれる。
塀の中の人間と外の人間だ。
塀の中の人間にとって、塀の外の人間はゴミ以下だ。
そして、塀の外には人間のほかに、魔物と機械獣がいる。
機械獣は、塀の外の人間や獣を駆逐するために放たれているのだ。
塀の外にも町があり、人々は物資や情報を求めて集まってくる。
ここ、モスタウンもそんな町の一つだ。
「よお、ジャギーじゃねえか。
しばらく姿を見なかったが、生きてたんだな」
「よしてくれ、縁起でもねえ。
壊れたエアーバイクを修理してたんだ」
「ほう、エアーバイクなら20万で買い取ってやるぞ」
「よしてくれ、やっと手に入れた足なんだぜ。
それよりも、ショックガン用のガスチャージを頼む。三本だ」
「ほいよ、100ガルだ。
いつまでもそんなもん使ってないで、パルス銃に切り替えたらどうだ」
「パルス銃は、対策されたら役に立たねえだろう。
それに、こいつは親父の形見だからな」
「まあ、死なねえようにな。
ほい、チャージ完了だ。
それで、その後ろのスライム見てえのはなんだい」
「そのまんまスライムだよ」
「スライムなんぞテイムしても役にたたんだろうよ」
「まあ、気晴らしになるからいいんだ」
「物好きも程々にな」
「あいよ、また来る」
「新型の情報はいいのか?」
「また出たのかよ」
「ああ、5ガルだ」
「ちぇっ、はいよ」
情報はヘッドセットに転送してもらう。
野球帽に見えるが、ゴーグルと一体になった情報端末だ。
「よし、スラリン行こうぜ」
町から少し離れたところで、機械獣に追われている人間を発見した。
「うん?メタルキャットじゃねえか、あんなのに追われてるのか」
メタルキャットはどちらかといえば見張り役で、人間を襲うことはほとんどない。
ショックガン一発で沈黙した。
「大丈夫か?」
「は、はい」
「なんでメタルキャットなんか……目が見えねえのか」
「転んだ時にぶつけてしまったみたいで」
「しょうがねえな、うちまで送ってやるから案内しな……つっても無理か。
ヘッドセットにアクセスしていいか」
「は、はい、お願いします」
「なんだ、すぐ近くか。
よし、家まで行って、視覚系チェックだな」
襲われていたのは、同じくらいの女だった。
ヘッドセットの履歴から、簡単に家に到着する。
「すげえ設備だな」
「そうなんですか?」
「ああ、最新式の居住空間だな。
仲間はいないのか?」
「生まれた時から一人なんです」
珍しい事ではない。
俺は親父がいたけど、母親の顔は知らない。
「このタイプの視覚系統は……メタルパンサーだな。
よし、待ってろ、捕まえてくるからな」
塀の中の人間と外の人間だ。
塀の中の人間にとって、塀の外の人間はゴミ以下だ。
そして、塀の外には人間のほかに、魔物と機械獣がいる。
機械獣は、塀の外の人間や獣を駆逐するために放たれているのだ。
塀の外にも町があり、人々は物資や情報を求めて集まってくる。
ここ、モスタウンもそんな町の一つだ。
「よお、ジャギーじゃねえか。
しばらく姿を見なかったが、生きてたんだな」
「よしてくれ、縁起でもねえ。
壊れたエアーバイクを修理してたんだ」
「ほう、エアーバイクなら20万で買い取ってやるぞ」
「よしてくれ、やっと手に入れた足なんだぜ。
それよりも、ショックガン用のガスチャージを頼む。三本だ」
「ほいよ、100ガルだ。
いつまでもそんなもん使ってないで、パルス銃に切り替えたらどうだ」
「パルス銃は、対策されたら役に立たねえだろう。
それに、こいつは親父の形見だからな」
「まあ、死なねえようにな。
ほい、チャージ完了だ。
それで、その後ろのスライム見てえのはなんだい」
「そのまんまスライムだよ」
「スライムなんぞテイムしても役にたたんだろうよ」
「まあ、気晴らしになるからいいんだ」
「物好きも程々にな」
「あいよ、また来る」
「新型の情報はいいのか?」
「また出たのかよ」
「ああ、5ガルだ」
「ちぇっ、はいよ」
情報はヘッドセットに転送してもらう。
野球帽に見えるが、ゴーグルと一体になった情報端末だ。
「よし、スラリン行こうぜ」
町から少し離れたところで、機械獣に追われている人間を発見した。
「うん?メタルキャットじゃねえか、あんなのに追われてるのか」
メタルキャットはどちらかといえば見張り役で、人間を襲うことはほとんどない。
ショックガン一発で沈黙した。
「大丈夫か?」
「は、はい」
「なんでメタルキャットなんか……目が見えねえのか」
「転んだ時にぶつけてしまったみたいで」
「しょうがねえな、うちまで送ってやるから案内しな……つっても無理か。
ヘッドセットにアクセスしていいか」
「は、はい、お願いします」
「なんだ、すぐ近くか。
よし、家まで行って、視覚系チェックだな」
襲われていたのは、同じくらいの女だった。
ヘッドセットの履歴から、簡単に家に到着する。
「すげえ設備だな」
「そうなんですか?」
「ああ、最新式の居住空間だな。
仲間はいないのか?」
「生まれた時から一人なんです」
珍しい事ではない。
俺は親父がいたけど、母親の顔は知らない。
「このタイプの視覚系統は……メタルパンサーだな。
よし、待ってろ、捕まえてくるからな」
0
あなたにおすすめの小説
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ねえ、今どんな気持ち?
かぜかおる
ファンタジー
アンナという1人の少女によって、私は第三王子の婚約者という地位も聖女の称号も奪われた
彼女はこの世界がゲームの世界と知っていて、裏ルートの攻略のために第三王子とその側近達を落としたみたい。
でも、あなたは真実を知らないみたいね
ふんわり設定、口調迷子は許してください・・・
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
無自覚チートで無双する気はなかったのに、小石を投げたら山が崩れ、クシャミをしたら魔王が滅びた。俺はただ、平穏に暮らしたいだけなんです!
黒崎隼人
ファンタジー
トラックに轢かれ、平凡な人生を終えたはずのサラリーマン、ユウキ。彼が次に目覚めたのは、剣と魔法の異世界だった。
「あれ?なんか身体が軽いな」
その程度の認識で放った小石が岩を砕き、ただのジャンプが木々を越える。本人は自分の異常さに全く気づかないまま、ゴブリンを避けようとして一撃でなぎ倒し、怪我人を見つけて「血、止まらないかな」と願えば傷が癒える。
これは、自分の持つ規格外の力に一切気づかない男が、善意と天然で周囲の度肝を抜き、勘違いされながら意図せず英雄へと成り上がっていく、無自覚無双ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる