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八ノ巻
炎と水の乱舞
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凪紗がティアマトを受け入れることに成功し、互いに心を通わせた2人。辰也とサラマンドラのように、精神世界での対話をしていたが、突如藍色の勾玉が光だし、辰也とサラマンドラ同様に、本来の人格であるサツキが目を覚ました。
サツキは凪紗と違い、時の流れに逆らうことも、周りの環境の変化にも対応できる。それはまるで押しては返す波のような美少女だ。
年齢は恐らく辰也やフレイアと同じ歳くらいだろうが・・・。凪紗と比べると少しお姉さんと言ったところだろうか。
サツキはティアマトの性格を理解しているようで、目が覚めるなりティアマトの変化に気がついた。
「ウチが寝てる間に落ち着いたね。」
サツキがティアマトを見て最初に感じた印象だった。サツキの言葉に照れたようにそっぽを向くティアマトだったが、眠りについている間の出来事を何も知らないサツキに説明をする。
「・・・とまぁ、これまでの一連の出来事な訳だが・・・。俺としたことがやり方を間違えてしまった。凪紗にはすまないと思っている。」
ティアマトの情けない言葉にサツキが喝を入れる。
「あんたのしたことはほんとに間違えてるしバカだとしか言えないわね。第一、この子は私よりも断然歳が下じゃない!ティアマト、今回ばかりはあなたに失望したと言いたくなるほどよ?」
サツキが今までにないほど怒りを露わにしていた。ティアマトは何も言うことが出来ず、ただ言われるがままサツキの言葉に頷いていた。
「けど、誰にだって間違いはあるものよ。だけど、次はないからね?ウチはこれでもあんたのこと信頼してるんだから!これ以上間違いは許さないわよ?」
サツキがティアマトにこれでもかと念を押した。
「で、辰也くん・・・じゃなくてフレイアくん達に手を貸せばいいのよね?」
サツキがティアマトに再確認をした。ティアマトが「そうだ」と返事をすると、サツキがホッとしたような笑顔で言った。
「あの人達はウチらの恩人でしょ?ここで断ったらウチらただのダメ人間じゃん?もちろん手を貸すわ。それに、この闘いを終わらせるためにはより多くの仲間が必要になることはまず間違いないんだから・・・。それはきっと彼もわかっているからこそ、今の主に委ねたんじゃないかしら?」
そう言い終えると、サツキがティアマトを見た。ティアマトはサツキの様子を見て言った。
「フッ・・・。やはり俺の目に狂いはなかったようだ。それに、凪紗もただの臆病者ってわけでも無さそうだしな。お前の血族のことだけはあるな。冷静になった時の凪紗は強いぞ。だが、安心は出来ない・・・。この臆病な性格が治るまではサツキの力が必要だ。」
ティアマトが申し訳なさそうに言った。その姿を見てサツキが呆れたように言った。
「手を貸すって言ったでしょ?それはあなたにだって同じことよ?この藍色の勾玉を手にした時からウチら一心同体じゃん?この子もいつか闘えるようになるから!」
サツキが笑顔でティアマトに言った。
「で、早速で悪いんだが・・・。この気配は・・・。リザードマンか。結構な数だな・・・。」
ティアマトの言葉にサツキが笑った。
「汚名返上と行きますか!ウチらの力見せてやろうよ!」
一方、辰也とサラマンドラは・・・。
「辰也、ちょいとばかしまずいかもしれん。もう1度フレイアと変われるか?」
サラマンドラの少し焦った様子にただ事じゃないことを悟った辰也が頷く。それと同時にフレイアの身体から紅い蒸気が溢れ出る。
「それじゃ、今回は凪紗には眠っててもらうよ!」
時を同じくして、サツキの身体からも藍色の蒸気が溢れ出る。すると、2人の体に蒸気が集約した。その瞬間、2人の雰囲気がかわり臨戦態勢に入った。
「ティアマト!どの方角から来る?」
サツキの言葉にティアマトが指示を出す。
「真正面から複数の群れがこちらに向かっている。」
2人の会話を聞いていたフレイアがサラマンドラに現状を尋ねた。
「おい、サラマンドラ。これは一体どうなってんだ?話に方がついたと思ったら・・・。」
サラマンドラがすかさず切り返す。
「そんなことより今は集中しろ。くるぞ!」
サラマンドラとティアマトの言葉通り、リザードマンの群れが飛びかかってきた。その群れにいち早く突っ込むサツキ。
「ウチらの力見せるよ!水龍の爪」
水で出来た龍の爪で5体のリザードマンを一気に吹き飛ばした。
「へ~、中々やるじゃん。俺らも行くか!炎龍の咆哮」
攻撃を終えたサツキの真上から炎の大玉を吹き出しリザードマンの群れの半数を一掃した。その威力にサツキがニヤリと笑った。
「あなたやるじゃない!この調子で・・・。」
サツキが次の攻撃に移ろうとしたその時、リザードマンが森の中へと逃げ帰った。
これで終わったかと息をついたその時、森の奥から大きなうめき声が聞こえた。
サツキは凪紗と違い、時の流れに逆らうことも、周りの環境の変化にも対応できる。それはまるで押しては返す波のような美少女だ。
年齢は恐らく辰也やフレイアと同じ歳くらいだろうが・・・。凪紗と比べると少しお姉さんと言ったところだろうか。
サツキはティアマトの性格を理解しているようで、目が覚めるなりティアマトの変化に気がついた。
「ウチが寝てる間に落ち着いたね。」
サツキがティアマトを見て最初に感じた印象だった。サツキの言葉に照れたようにそっぽを向くティアマトだったが、眠りについている間の出来事を何も知らないサツキに説明をする。
「・・・とまぁ、これまでの一連の出来事な訳だが・・・。俺としたことがやり方を間違えてしまった。凪紗にはすまないと思っている。」
ティアマトの情けない言葉にサツキが喝を入れる。
「あんたのしたことはほんとに間違えてるしバカだとしか言えないわね。第一、この子は私よりも断然歳が下じゃない!ティアマト、今回ばかりはあなたに失望したと言いたくなるほどよ?」
サツキが今までにないほど怒りを露わにしていた。ティアマトは何も言うことが出来ず、ただ言われるがままサツキの言葉に頷いていた。
「けど、誰にだって間違いはあるものよ。だけど、次はないからね?ウチはこれでもあんたのこと信頼してるんだから!これ以上間違いは許さないわよ?」
サツキがティアマトにこれでもかと念を押した。
「で、辰也くん・・・じゃなくてフレイアくん達に手を貸せばいいのよね?」
サツキがティアマトに再確認をした。ティアマトが「そうだ」と返事をすると、サツキがホッとしたような笑顔で言った。
「あの人達はウチらの恩人でしょ?ここで断ったらウチらただのダメ人間じゃん?もちろん手を貸すわ。それに、この闘いを終わらせるためにはより多くの仲間が必要になることはまず間違いないんだから・・・。それはきっと彼もわかっているからこそ、今の主に委ねたんじゃないかしら?」
そう言い終えると、サツキがティアマトを見た。ティアマトはサツキの様子を見て言った。
「フッ・・・。やはり俺の目に狂いはなかったようだ。それに、凪紗もただの臆病者ってわけでも無さそうだしな。お前の血族のことだけはあるな。冷静になった時の凪紗は強いぞ。だが、安心は出来ない・・・。この臆病な性格が治るまではサツキの力が必要だ。」
ティアマトが申し訳なさそうに言った。その姿を見てサツキが呆れたように言った。
「手を貸すって言ったでしょ?それはあなたにだって同じことよ?この藍色の勾玉を手にした時からウチら一心同体じゃん?この子もいつか闘えるようになるから!」
サツキが笑顔でティアマトに言った。
「で、早速で悪いんだが・・・。この気配は・・・。リザードマンか。結構な数だな・・・。」
ティアマトの言葉にサツキが笑った。
「汚名返上と行きますか!ウチらの力見せてやろうよ!」
一方、辰也とサラマンドラは・・・。
「辰也、ちょいとばかしまずいかもしれん。もう1度フレイアと変われるか?」
サラマンドラの少し焦った様子にただ事じゃないことを悟った辰也が頷く。それと同時にフレイアの身体から紅い蒸気が溢れ出る。
「それじゃ、今回は凪紗には眠っててもらうよ!」
時を同じくして、サツキの身体からも藍色の蒸気が溢れ出る。すると、2人の体に蒸気が集約した。その瞬間、2人の雰囲気がかわり臨戦態勢に入った。
「ティアマト!どの方角から来る?」
サツキの言葉にティアマトが指示を出す。
「真正面から複数の群れがこちらに向かっている。」
2人の会話を聞いていたフレイアがサラマンドラに現状を尋ねた。
「おい、サラマンドラ。これは一体どうなってんだ?話に方がついたと思ったら・・・。」
サラマンドラがすかさず切り返す。
「そんなことより今は集中しろ。くるぞ!」
サラマンドラとティアマトの言葉通り、リザードマンの群れが飛びかかってきた。その群れにいち早く突っ込むサツキ。
「ウチらの力見せるよ!水龍の爪」
水で出来た龍の爪で5体のリザードマンを一気に吹き飛ばした。
「へ~、中々やるじゃん。俺らも行くか!炎龍の咆哮」
攻撃を終えたサツキの真上から炎の大玉を吹き出しリザードマンの群れの半数を一掃した。その威力にサツキがニヤリと笑った。
「あなたやるじゃない!この調子で・・・。」
サツキが次の攻撃に移ろうとしたその時、リザードマンが森の中へと逃げ帰った。
これで終わったかと息をついたその時、森の奥から大きなうめき声が聞こえた。
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