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昼食を済ませた4人。
「私先生に呼ばれてて職員室行かないと・・・」
そう言うと、薫は立ち上がり春斗に言った。
「春斗~、ついてきてくれない~?」
その言葉に反応する由紀。
「職員室くらい1人で行けるでしょ!」
由紀が薫に言った。玲が何か思い出したように由紀に言った。
「そういえば、由紀も図書委員あるんじゃなかった?」
玲の言葉に慌てる由紀。由紀と薫は自分たちの用事のためその場をあとにした。
「それじゃ、俺らも教室戻ろうぜ」
春斗が玲に提案した。玲は春斗にそっと近づくと、春斗の耳元でささやいた。
「気づいてる?あっちの校舎の影」
それに対して春斗が応える。
「あぁ、今日中庭で話してた時からだろ?玲も気がついてたか」
春斗も玲と同様に校舎の影からこちらを見る存在に気がついていた。
(あの顔・・・なんか見覚えあるんだよな・・・)
春斗が何か思い出そうと腕を組んだ。
「今考え事してるでしょ?」
玲が春斗の仕草を見て言った。
「え?あぁ、なんも考え事なんて・・・」
春斗が言い終える前に玲が言った。
「嘘だね?気づいてた?春斗って考え事とかしてる時、無意識かもしれないけど腕を組む癖あるんだよね」
玲がにっこりと笑って言った。
「まじかよ、全然気が付かなかった」
「嘘だけどね、だけどさすがに今のはわかるよ」
玲はイタズラが成功した子供のように無邪気な笑顔でクスクスと笑った。
(まじ玲の事だけはほんとに詠めねぇ)
苦笑いをしながら春斗が考えていると、玲が少し笑いながら言った。
「腕組む癖は自分でも認知してたんだね」
少しバカにしたように言った。
(俺、玲のこういうとこ苦手だわ・・・ほんと何考えてるのかわかんねー)
「気をつけろよ、俺たちの内どちらかが狙われていることは明白だ」
春斗が玲に注意を促す。
「わかってるよ。でも、俺たちだけが標的になるとも限らないんだ。なるべく皆で行動していた方がいいかもね。」
春斗は軽くうなづくと、2人は教室の方に戻った。
放課後になりいつも通り4人で下校していた。玲と春斗、薫と由紀のペアになるようにして2人はコソコソと話し始めた。
「気づいてるか?」
春斗が玲に尋ねた。玲は頷く素振りをして問に応えた。
「俺に考えがある、2人を任せれるか?」
「いいけど、なにかわかったの?」
玲が疑問に思う反面、信頼の意を込めて尋ねる。
「あぁ、何となくだけどわかっちまった」
春斗はそう言うと1人別の方向へ曲がった。(頼むぜ玲)春斗は神に願うように玲に2人を託した。
作戦は俺が1人で別行動をする。必ずどちらか片方の後をつけてくるはずだ。そうなっても玲の家はここから近い所にある。もしもの時は2人を連れて玲の家で待機してくれ。そしたら俺がストーカー野郎をぶちのめす!仮に俺がターゲットでもやることは変わらねー!
相変わらず無茶苦茶だよね・・・。
(どっちだ、俺か?玲か?)
人影に悟られないように視線のみで状況を判断する春斗。
(嫌な予感が当たっちまったか・・・)
そう、人影の狙いは春斗の読み通りだった。
春斗は公園の前に差し掛かると公園の中へ入っていった。
「おい、なんの用だよ?」
狙いは春斗だったのだ。
「お前の事ずっと思い出せなかったけどやっとさっき思い出せたぜ」
春斗の目付きが変わった。
「ガキ大将!いや、南雲将生!」
そうである、春斗が5歳の頃にガキ大将と呼ばれていた少年であった。
「まさかお前もおなじ学校だったとはな。お前、由紀のこと追って来たのか?」
その言葉に将生は怒りをあらわにしたような表情を向ける。
「お前が由紀を好きなことは知ってるぜ、だから由紀のことをいじめたり大切にしてる物が欲しかったんだろ?」
春斗の言葉を聞いて将生が反論をする。
「黙れ、お前に何がわかる」
春斗が煽るように続けた。
「それとも、俺が由紀に渡した髪飾りが気に食わなくて奪い取ろうとしたのか?お前、昔と変わらずこすいやり方してんじゃねーよ」
春斗が声を荒らげて言った。将生は唇をかみ締め悔しさと怒りの感情を堪えるように拳を握りしめていた。
「好きな奴のそばにいたいと思って何が悪い!振り向いて貰えない、気にもとめて貰えない!お前みたいに何もしなくてもずっと隣にいれるやつには到底理解なんざできないだろうな!」
「だからなんだよ?」
春斗が全てを否定するように言い返す。
「お前男だろ?男なら男らしく正々堂々やってみろよ!言い訳ばっかタラタラごねやがって、そんなことで振り向いて貰えると思ってんなら片腹痛いぜ」
将生が春斗の言葉に何も言い返すことが出来なかった。
「今だってそうだろ?本気で好きなら俺に反論でもなんでもしてみろよ?そんなこともできねーからこすいことしか出来ないんじゃねーのかよ!」
男見せろよ!
春斗の言葉で目が覚めたのか、将生が握りしめた拳を春斗に向けて殴り掛かる。
「私先生に呼ばれてて職員室行かないと・・・」
そう言うと、薫は立ち上がり春斗に言った。
「春斗~、ついてきてくれない~?」
その言葉に反応する由紀。
「職員室くらい1人で行けるでしょ!」
由紀が薫に言った。玲が何か思い出したように由紀に言った。
「そういえば、由紀も図書委員あるんじゃなかった?」
玲の言葉に慌てる由紀。由紀と薫は自分たちの用事のためその場をあとにした。
「それじゃ、俺らも教室戻ろうぜ」
春斗が玲に提案した。玲は春斗にそっと近づくと、春斗の耳元でささやいた。
「気づいてる?あっちの校舎の影」
それに対して春斗が応える。
「あぁ、今日中庭で話してた時からだろ?玲も気がついてたか」
春斗も玲と同様に校舎の影からこちらを見る存在に気がついていた。
(あの顔・・・なんか見覚えあるんだよな・・・)
春斗が何か思い出そうと腕を組んだ。
「今考え事してるでしょ?」
玲が春斗の仕草を見て言った。
「え?あぁ、なんも考え事なんて・・・」
春斗が言い終える前に玲が言った。
「嘘だね?気づいてた?春斗って考え事とかしてる時、無意識かもしれないけど腕を組む癖あるんだよね」
玲がにっこりと笑って言った。
「まじかよ、全然気が付かなかった」
「嘘だけどね、だけどさすがに今のはわかるよ」
玲はイタズラが成功した子供のように無邪気な笑顔でクスクスと笑った。
(まじ玲の事だけはほんとに詠めねぇ)
苦笑いをしながら春斗が考えていると、玲が少し笑いながら言った。
「腕組む癖は自分でも認知してたんだね」
少しバカにしたように言った。
(俺、玲のこういうとこ苦手だわ・・・ほんと何考えてるのかわかんねー)
「気をつけろよ、俺たちの内どちらかが狙われていることは明白だ」
春斗が玲に注意を促す。
「わかってるよ。でも、俺たちだけが標的になるとも限らないんだ。なるべく皆で行動していた方がいいかもね。」
春斗は軽くうなづくと、2人は教室の方に戻った。
放課後になりいつも通り4人で下校していた。玲と春斗、薫と由紀のペアになるようにして2人はコソコソと話し始めた。
「気づいてるか?」
春斗が玲に尋ねた。玲は頷く素振りをして問に応えた。
「俺に考えがある、2人を任せれるか?」
「いいけど、なにかわかったの?」
玲が疑問に思う反面、信頼の意を込めて尋ねる。
「あぁ、何となくだけどわかっちまった」
春斗はそう言うと1人別の方向へ曲がった。(頼むぜ玲)春斗は神に願うように玲に2人を託した。
作戦は俺が1人で別行動をする。必ずどちらか片方の後をつけてくるはずだ。そうなっても玲の家はここから近い所にある。もしもの時は2人を連れて玲の家で待機してくれ。そしたら俺がストーカー野郎をぶちのめす!仮に俺がターゲットでもやることは変わらねー!
相変わらず無茶苦茶だよね・・・。
(どっちだ、俺か?玲か?)
人影に悟られないように視線のみで状況を判断する春斗。
(嫌な予感が当たっちまったか・・・)
そう、人影の狙いは春斗の読み通りだった。
春斗は公園の前に差し掛かると公園の中へ入っていった。
「おい、なんの用だよ?」
狙いは春斗だったのだ。
「お前の事ずっと思い出せなかったけどやっとさっき思い出せたぜ」
春斗の目付きが変わった。
「ガキ大将!いや、南雲将生!」
そうである、春斗が5歳の頃にガキ大将と呼ばれていた少年であった。
「まさかお前もおなじ学校だったとはな。お前、由紀のこと追って来たのか?」
その言葉に将生は怒りをあらわにしたような表情を向ける。
「お前が由紀を好きなことは知ってるぜ、だから由紀のことをいじめたり大切にしてる物が欲しかったんだろ?」
春斗の言葉を聞いて将生が反論をする。
「黙れ、お前に何がわかる」
春斗が煽るように続けた。
「それとも、俺が由紀に渡した髪飾りが気に食わなくて奪い取ろうとしたのか?お前、昔と変わらずこすいやり方してんじゃねーよ」
春斗が声を荒らげて言った。将生は唇をかみ締め悔しさと怒りの感情を堪えるように拳を握りしめていた。
「好きな奴のそばにいたいと思って何が悪い!振り向いて貰えない、気にもとめて貰えない!お前みたいに何もしなくてもずっと隣にいれるやつには到底理解なんざできないだろうな!」
「だからなんだよ?」
春斗が全てを否定するように言い返す。
「お前男だろ?男なら男らしく正々堂々やってみろよ!言い訳ばっかタラタラごねやがって、そんなことで振り向いて貰えると思ってんなら片腹痛いぜ」
将生が春斗の言葉に何も言い返すことが出来なかった。
「今だってそうだろ?本気で好きなら俺に反論でもなんでもしてみろよ?そんなこともできねーからこすいことしか出来ないんじゃねーのかよ!」
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