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春の11ページ
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それから月日が経ち、夏休みに入ろうとしていた。入学してからこれまでの間に、今までは常に4人で行動を共にしていたが、環境が変わればそれだけ周りの人間関係にも影響を及ぼす。それは、集団行動を共にする学校にも起こりうることである。
彼らはこれまでとは違う友達ができ、自然とバラバラになるようになっていたのだ。それは同時に、周りの人間が声をかけやすい環境ができるということ。つまり、4人は既に学校中に知れ渡るほどの、美男美女集団であり、そんな4人をほっておく訳もなく、常に告白やラブレターを貰う日々であった。
こういうことが面倒な春斗はと言うと・・・
屋上に逃げ込んでいた。しかし、突如扉が開き春斗は隠れ場所を探してキョロキョロと辺りを見回した。
その時・・・
「おい、何してんの?」
聞き覚えのある声に春斗が振り向くと、そこに居たのは玲だったのだ。
「玲じゃん。お前も逃げてきたのかよ・・・。」
その問いに答える玲。
「やっぱり春斗もここまで逃げてきたの?お互い大変だね?」
玲がいつものように笑顔で答える。
「けど、どうしてだろうね?いきなりこんなにモテるなんて・・・中学の頃は考えらんないよ」
玲の不思議そうな顔を見て春斗がため息をついた。
「よく思い出してみろよ、俺ら中学の頃は1年からほとんど4人でいただろ?けど、今の俺らはどうだ?4人でいるどころか皆バラバラになっちまっただろ?だからその頃より声掛けやすくなったってことだろ?」
玲がなるほどと感心していた。
「それじゃー、由紀も薫も同じような感じなのかな?」
玲がわざとなのか天然なのか分からない雰囲気で尋ねた。
「そうなんじゃねーの?てか、んなもん知るかよ・・・」
玲は春斗が拗ねていることに気が付いた。
「へ~、そっかー。由紀モテるもんねー、もしかするともう付き合ってるかもね?」
玲がニヤリと笑って春斗を見た。
「ば、ばか!あの由紀が?ないない、絶対ねーよ!」
少し考えて春斗が答えるが、玲がそれに対して話を続ける。
「でもさ、多分近すぎて見えなくなってるんじゃない?ほんとはさ、由紀のこと好きなんじゃないの?あの時はさ、謝るタイミングとか色々逃しちゃって言えなかったけどさ。ごめんね?ほんとは春斗が由紀を好きなの知ってたんだ~。でもさ、俺も由紀が好きなんだよね!」
その言葉に春斗が驚きながら玲を見る。
「でもね、ふられちゃった~」
それを聞いて春斗が安心する。しかし、玲がそれを見逃すはずはなく。
「ほらね?ほんとに素直じゃないよね~2人ともさ」
春斗が玲の言葉に疑問を抱く。
「2人?それってどういうことだよ!?まさか、由紀も?」
答えを言わずに玲がその場を離れる。
「さてと~、そろそろ教室戻らないとな~。」
「おい!ちょっと待てって!まだ話は終わってねーだろ!」
玲は逃げるように走り出した。春斗もそれを追うように走り始める。
「待てよ玲!どういうことだよ!!」
「さーねー、本人に聞けばいいじゃーん」
「んなもんできるかよ!てか、本人?は?何言ってんだよ!」
玲が曲がり角を曲がる所まで遠目で追いかける春斗だったが、春斗が玲が曲がったところに差し掛かった時、玲の姿はどこにもなかった。
玲を探す春斗だったが突然教室の扉が開き誰かとぶつかった。慌てて謝る春斗。春斗が頭をあげると、そこには由紀が立っていた。
「由紀・・・」
久しぶりにお互いに顔を合わせるも、今までは意識して話したことなどなく何を話せばいいか分からず、2人の間には気まずい空気が流れていた。
「あ、そうだ!玲見なかった?」
春斗が悩んだ末出した会話だったが、ここであることを思い出す。
(何やってんだよ、これじゃあん時と何一つ変わらねーじゃねーかよ!もう、十分過ぎるほど後悔しただろ!?いつまでも逃げ道に使ってんじゃねーよ!親友は言ったんだ、その上であいつは俺の事を応援してくれてんだぞ!いつまでもうじうじしてんじゃねーよ!)
春斗が心の中で葛藤していた。
「玲?ごめん、私見てないや・・・。」
「ありがとう!てか、なんで由紀はこんなとこいんだよ?」
その質問に由紀が指を上に向けて言った。
「図書委員だから」
そう言って由紀が振り返った時・・・。後ろから強く抱きしめられた。由紀が顔を赤くして言った。
「ちょ、ちょっと何してんの?ここ、廊下だよ?誰かに見られたらどうすんの?」
恥ずかしがる由紀に言った。
「ごめん、俺も驚いてる」
春斗が由紀を強く抱き締めた。
「ど、どうしたの?なんか、春斗らしくないね・・・」
由紀の言葉に少しだけ照れるも、いつもの調子で答えた。
「俺さ、ずっと由紀に言わなきゃなって思ってたことがある。でもさ、俺って不器用だしどうやって伝えたらいいのかも分からないし、何よりお前との関係も壊したくなかった。」
動揺を隠しきれない由紀、春斗がずっと隠してきたこととは一体なんなのか・・・
彼らはこれまでとは違う友達ができ、自然とバラバラになるようになっていたのだ。それは同時に、周りの人間が声をかけやすい環境ができるということ。つまり、4人は既に学校中に知れ渡るほどの、美男美女集団であり、そんな4人をほっておく訳もなく、常に告白やラブレターを貰う日々であった。
こういうことが面倒な春斗はと言うと・・・
屋上に逃げ込んでいた。しかし、突如扉が開き春斗は隠れ場所を探してキョロキョロと辺りを見回した。
その時・・・
「おい、何してんの?」
聞き覚えのある声に春斗が振り向くと、そこに居たのは玲だったのだ。
「玲じゃん。お前も逃げてきたのかよ・・・。」
その問いに答える玲。
「やっぱり春斗もここまで逃げてきたの?お互い大変だね?」
玲がいつものように笑顔で答える。
「けど、どうしてだろうね?いきなりこんなにモテるなんて・・・中学の頃は考えらんないよ」
玲の不思議そうな顔を見て春斗がため息をついた。
「よく思い出してみろよ、俺ら中学の頃は1年からほとんど4人でいただろ?けど、今の俺らはどうだ?4人でいるどころか皆バラバラになっちまっただろ?だからその頃より声掛けやすくなったってことだろ?」
玲がなるほどと感心していた。
「それじゃー、由紀も薫も同じような感じなのかな?」
玲がわざとなのか天然なのか分からない雰囲気で尋ねた。
「そうなんじゃねーの?てか、んなもん知るかよ・・・」
玲は春斗が拗ねていることに気が付いた。
「へ~、そっかー。由紀モテるもんねー、もしかするともう付き合ってるかもね?」
玲がニヤリと笑って春斗を見た。
「ば、ばか!あの由紀が?ないない、絶対ねーよ!」
少し考えて春斗が答えるが、玲がそれに対して話を続ける。
「でもさ、多分近すぎて見えなくなってるんじゃない?ほんとはさ、由紀のこと好きなんじゃないの?あの時はさ、謝るタイミングとか色々逃しちゃって言えなかったけどさ。ごめんね?ほんとは春斗が由紀を好きなの知ってたんだ~。でもさ、俺も由紀が好きなんだよね!」
その言葉に春斗が驚きながら玲を見る。
「でもね、ふられちゃった~」
それを聞いて春斗が安心する。しかし、玲がそれを見逃すはずはなく。
「ほらね?ほんとに素直じゃないよね~2人ともさ」
春斗が玲の言葉に疑問を抱く。
「2人?それってどういうことだよ!?まさか、由紀も?」
答えを言わずに玲がその場を離れる。
「さてと~、そろそろ教室戻らないとな~。」
「おい!ちょっと待てって!まだ話は終わってねーだろ!」
玲は逃げるように走り出した。春斗もそれを追うように走り始める。
「待てよ玲!どういうことだよ!!」
「さーねー、本人に聞けばいいじゃーん」
「んなもんできるかよ!てか、本人?は?何言ってんだよ!」
玲が曲がり角を曲がる所まで遠目で追いかける春斗だったが、春斗が玲が曲がったところに差し掛かった時、玲の姿はどこにもなかった。
玲を探す春斗だったが突然教室の扉が開き誰かとぶつかった。慌てて謝る春斗。春斗が頭をあげると、そこには由紀が立っていた。
「由紀・・・」
久しぶりにお互いに顔を合わせるも、今までは意識して話したことなどなく何を話せばいいか分からず、2人の間には気まずい空気が流れていた。
「あ、そうだ!玲見なかった?」
春斗が悩んだ末出した会話だったが、ここであることを思い出す。
(何やってんだよ、これじゃあん時と何一つ変わらねーじゃねーかよ!もう、十分過ぎるほど後悔しただろ!?いつまでも逃げ道に使ってんじゃねーよ!親友は言ったんだ、その上であいつは俺の事を応援してくれてんだぞ!いつまでもうじうじしてんじゃねーよ!)
春斗が心の中で葛藤していた。
「玲?ごめん、私見てないや・・・。」
「ありがとう!てか、なんで由紀はこんなとこいんだよ?」
その質問に由紀が指を上に向けて言った。
「図書委員だから」
そう言って由紀が振り返った時・・・。後ろから強く抱きしめられた。由紀が顔を赤くして言った。
「ちょ、ちょっと何してんの?ここ、廊下だよ?誰かに見られたらどうすんの?」
恥ずかしがる由紀に言った。
「ごめん、俺も驚いてる」
春斗が由紀を強く抱き締めた。
「ど、どうしたの?なんか、春斗らしくないね・・・」
由紀の言葉に少しだけ照れるも、いつもの調子で答えた。
「俺さ、ずっと由紀に言わなきゃなって思ってたことがある。でもさ、俺って不器用だしどうやって伝えたらいいのかも分からないし、何よりお前との関係も壊したくなかった。」
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