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カルピスサワー 48
なんだかもう、びちゃびちゃでどろどろで、意識はしっかりしてるつもりなんだけど、多分それはつもりだけ。明るい浴室の洗い場で、ひっくりかえったまま腕一本も上げたくなくて、天井を見上げている俺を、宮下はかいがいしく世話をする。
後ろの、とろとろに蕩かされた穴がゆっくりとしぼんでゆく。そこに宮下の長い指を突っ込まれて、吐き出された精液をたらり、たらりと搔き出した。もう、その指の感触さえたまらなくて「ぁ、ぁ、」と声が上がる。
それはもう、完全に自分の意志とは別のところで、ある意味、身体と意識が切り離されたみたいな。勝手にうごめく身体が、勝手に指を締め付けて、意識がぼんやりとしたまま。勝手に追い上げられて行く。
「加藤さん……、その声やめて……」
「んっ……んん? んっ、む、り……」
「止まれなくなりますって!」
「それ、され、ると、かって、に、でるっ」
「……だって、中、そのままだとお腹こわすって……」
「そ、だけど……」
宮下とは付き合って半年ほど経つけれど、生のまましたことはほとんどない。酔っ払って勢いのまま雪崩れ込んだ時とかのほんの数回だけ。それも中に出すなんてほとんどしたことが無い。ほとんどってのは、ちょっとだけ抜くのが間に合わなかったとか、そんな理由。
だから、こんなに奥にしっかり射精されたのは初めてだったりする。
正直、これヤバいなってくらいには気持ちいい。挿入する側があると無しじゃ、無い方が気持ちいいってのは知っていたけれど、まさか生のまま挿れられるのが、こんなに気持ちがいいとは思わなかった。
ぐしょぐしょにローションを使って、しっかり解していても、薄いゴム使っても、なんというか……生がいちばんしっくりくる。異物感が無い。しっとりと馴染んでひとつになっているっていうその感覚。それから身体の中に吐き出されたそれに対する愛しさみたいな。
今、それを搔き出されているわけだけど……、感情でいうならそのままにして欲しい。
愛しくて食べたくなるっていう、それが満たされたみたいな感じだ。宮下を食っているみたいな、宮下の身体を俺の一部にしたみたいな。精液を飲みたいというのと似てているのかも知れない。
だから、優しさで搔き出してくれるのはわかっているんだけど、それが少し寂しいみたいな気もする。
……といっても、その搔き出す動作で快感を煽られているわけだけど。
「ちょ……、宮下いい」
「ん? 気持ちいい?」
「じゃ、なく、て……、俺、自分で、やるから……。それ、出すの……」
「えぇっ……」
「お前が、声、出すなっていったんだろ」
心底残念そうにいう宮下に、自分で言っときながらと突っ込む。
「……そう、ですけど」
「宮下がしてたら、無理だから……」
「俺がしたら気持ちいいってこと?」
「……ま、そう、だな」
「自分でしたら声出ないんですか」
「んー……まぁ、今よりは……」
宮下はしばらく考えた後、挿し込んでいた指を引き抜いて言った。
「…………、じゃあ、どうぞ」
「どうぞ、って」
「見てるので、宮下さん、やってください」
「えぇっ」
「サービスだと思って」
「何のサービスだよっ」
「俺へのサービス?」
しれっと言う宮下に胡乱な目を向ける。
「見られてたら嫌なんだけど」
「まあまあ、いいじゃないですか。一人だと思っていいですから」
「嫌だよ」
「んー……、じゃあ、見てないんでやってください。気にせずどうぞ」
と言いつつ、出しっぱなしで端に寄せられていたカミソリなんかを片つける。
「それ、見てるのと同じじゃねえかっ」
「大丈夫ですって、見てないです」
と言われても、わくわくと待っている宮下の視線が気になる。それを意識すると、ぞくりと中が疼くというか、ぞわぞわと期待みたいなものが湧き上がる。
どうしようか……。
迷っているそれさえも、なんていうか、見せたいみたいな期待みたいな……。見られている自分を意識すると、背中がぞわっとした。
たぶん、俺はまた発情したみたいな表情で宮下を見ている。
「どうします?」
宮下が、ぞくりとするような声で聞いた。
その声にのろのろと起き上がって、浴槽のふちに手をかける。
「見るな、よ」
なんて、いかにも見て欲しいって言ってるみたいだと分かっていて、それでも言った。
浴槽を掴む手でふらりとかしぐ身体を支えてしゃがみ込む。どうしようかと羞恥で迷う手をのろのろと股間に伸ばす。茂みがなくなったふっくらとしたおかの向こうの、たらりと精液がしたたるその場所。
そこは触れると、いつも熱を持ってよりぷくりと腫れているようだった。ふにふにと柔らかな周りを確認して、それからぬめる場所にそっと指を挿し込む。
「んっ……」
ふわふわにとろけた肉穴は抵抗なく指を飲み込んでいく。たらりと手に伝う生あたたかい体液の感触。中はどこに壁があるかもわからない。ただ柔らかくてあたたかなものが指に絡みついている。
子どもの頃、夢中で遊んだどろどろのスライムみたいな、どこまでもやわらかく沈み込んでいきそうな、そんな感じ。指を伸ばして息をつめると、入口と中の壁の奥の方がゆると動いて、ゆっくりと肉壁が指をこする。
自分の指を飲み込ませて中を探る俺を、宮下の熱っぽい視線が捕らえている。恥ずかしくて宮下の方なんて見えないんだけど、視線の熱をぞくぞくするほど感じた。
誘惑に抗えずにちらりと宮下を見る。真っ直ぐにこちらを見る宮下と目が合って……。
ふにゃりと柔らかい唇が触れた。宮下が近付いて俺の身体を抱きとめて支える。挿し込んだままの指がきゅと締められた。ぱたりと宮下に身を預けて、んっと上がる声を抑えながら、中を探る。
ぞわぞわと足裏から登る快感に身体がふるえた。指が締め付けられて中がうごめく。唇が触れているだけ。それだけで他はさっきと何も変わらないのに、あっという間に指先までしびれていく。
ん、と息をつめてがくがくとふるえる。小さな絶頂に肉壁に囲まれた指が、入口で締め付けられ、中で絡みつかれる。
触れていた唇をペロリと舐められて、我を取り戻す。 ぱちぱちとまばたきをして、間近にある宮下の顔を見ると急に恥ずかしくなった。
「あ……」
へらっとごまかして笑って、入れたままになっていた指を抜き取った。ふかふかの布団のような居心地の良い場所でふやけた指に、残っていた精液が絡んでいる。
少し動いただけでさっきよりもくらりとして、やばいな、と宮下を掴む。風呂場でなんかやるから……と、どこかで自分の声が聞こえた。
後ろの、とろとろに蕩かされた穴がゆっくりとしぼんでゆく。そこに宮下の長い指を突っ込まれて、吐き出された精液をたらり、たらりと搔き出した。もう、その指の感触さえたまらなくて「ぁ、ぁ、」と声が上がる。
それはもう、完全に自分の意志とは別のところで、ある意味、身体と意識が切り離されたみたいな。勝手にうごめく身体が、勝手に指を締め付けて、意識がぼんやりとしたまま。勝手に追い上げられて行く。
「加藤さん……、その声やめて……」
「んっ……んん? んっ、む、り……」
「止まれなくなりますって!」
「それ、され、ると、かって、に、でるっ」
「……だって、中、そのままだとお腹こわすって……」
「そ、だけど……」
宮下とは付き合って半年ほど経つけれど、生のまましたことはほとんどない。酔っ払って勢いのまま雪崩れ込んだ時とかのほんの数回だけ。それも中に出すなんてほとんどしたことが無い。ほとんどってのは、ちょっとだけ抜くのが間に合わなかったとか、そんな理由。
だから、こんなに奥にしっかり射精されたのは初めてだったりする。
正直、これヤバいなってくらいには気持ちいい。挿入する側があると無しじゃ、無い方が気持ちいいってのは知っていたけれど、まさか生のまま挿れられるのが、こんなに気持ちがいいとは思わなかった。
ぐしょぐしょにローションを使って、しっかり解していても、薄いゴム使っても、なんというか……生がいちばんしっくりくる。異物感が無い。しっとりと馴染んでひとつになっているっていうその感覚。それから身体の中に吐き出されたそれに対する愛しさみたいな。
今、それを搔き出されているわけだけど……、感情でいうならそのままにして欲しい。
愛しくて食べたくなるっていう、それが満たされたみたいな感じだ。宮下を食っているみたいな、宮下の身体を俺の一部にしたみたいな。精液を飲みたいというのと似てているのかも知れない。
だから、優しさで搔き出してくれるのはわかっているんだけど、それが少し寂しいみたいな気もする。
……といっても、その搔き出す動作で快感を煽られているわけだけど。
「ちょ……、宮下いい」
「ん? 気持ちいい?」
「じゃ、なく、て……、俺、自分で、やるから……。それ、出すの……」
「えぇっ……」
「お前が、声、出すなっていったんだろ」
心底残念そうにいう宮下に、自分で言っときながらと突っ込む。
「……そう、ですけど」
「宮下がしてたら、無理だから……」
「俺がしたら気持ちいいってこと?」
「……ま、そう、だな」
「自分でしたら声出ないんですか」
「んー……まぁ、今よりは……」
宮下はしばらく考えた後、挿し込んでいた指を引き抜いて言った。
「…………、じゃあ、どうぞ」
「どうぞ、って」
「見てるので、宮下さん、やってください」
「えぇっ」
「サービスだと思って」
「何のサービスだよっ」
「俺へのサービス?」
しれっと言う宮下に胡乱な目を向ける。
「見られてたら嫌なんだけど」
「まあまあ、いいじゃないですか。一人だと思っていいですから」
「嫌だよ」
「んー……、じゃあ、見てないんでやってください。気にせずどうぞ」
と言いつつ、出しっぱなしで端に寄せられていたカミソリなんかを片つける。
「それ、見てるのと同じじゃねえかっ」
「大丈夫ですって、見てないです」
と言われても、わくわくと待っている宮下の視線が気になる。それを意識すると、ぞくりと中が疼くというか、ぞわぞわと期待みたいなものが湧き上がる。
どうしようか……。
迷っているそれさえも、なんていうか、見せたいみたいな期待みたいな……。見られている自分を意識すると、背中がぞわっとした。
たぶん、俺はまた発情したみたいな表情で宮下を見ている。
「どうします?」
宮下が、ぞくりとするような声で聞いた。
その声にのろのろと起き上がって、浴槽のふちに手をかける。
「見るな、よ」
なんて、いかにも見て欲しいって言ってるみたいだと分かっていて、それでも言った。
浴槽を掴む手でふらりとかしぐ身体を支えてしゃがみ込む。どうしようかと羞恥で迷う手をのろのろと股間に伸ばす。茂みがなくなったふっくらとしたおかの向こうの、たらりと精液がしたたるその場所。
そこは触れると、いつも熱を持ってよりぷくりと腫れているようだった。ふにふにと柔らかな周りを確認して、それからぬめる場所にそっと指を挿し込む。
「んっ……」
ふわふわにとろけた肉穴は抵抗なく指を飲み込んでいく。たらりと手に伝う生あたたかい体液の感触。中はどこに壁があるかもわからない。ただ柔らかくてあたたかなものが指に絡みついている。
子どもの頃、夢中で遊んだどろどろのスライムみたいな、どこまでもやわらかく沈み込んでいきそうな、そんな感じ。指を伸ばして息をつめると、入口と中の壁の奥の方がゆると動いて、ゆっくりと肉壁が指をこする。
自分の指を飲み込ませて中を探る俺を、宮下の熱っぽい視線が捕らえている。恥ずかしくて宮下の方なんて見えないんだけど、視線の熱をぞくぞくするほど感じた。
誘惑に抗えずにちらりと宮下を見る。真っ直ぐにこちらを見る宮下と目が合って……。
ふにゃりと柔らかい唇が触れた。宮下が近付いて俺の身体を抱きとめて支える。挿し込んだままの指がきゅと締められた。ぱたりと宮下に身を預けて、んっと上がる声を抑えながら、中を探る。
ぞわぞわと足裏から登る快感に身体がふるえた。指が締め付けられて中がうごめく。唇が触れているだけ。それだけで他はさっきと何も変わらないのに、あっという間に指先までしびれていく。
ん、と息をつめてがくがくとふるえる。小さな絶頂に肉壁に囲まれた指が、入口で締め付けられ、中で絡みつかれる。
触れていた唇をペロリと舐められて、我を取り戻す。 ぱちぱちとまばたきをして、間近にある宮下の顔を見ると急に恥ずかしくなった。
「あ……」
へらっとごまかして笑って、入れたままになっていた指を抜き取った。ふかふかの布団のような居心地の良い場所でふやけた指に、残っていた精液が絡んでいる。
少し動いただけでさっきよりもくらりとして、やばいな、と宮下を掴む。風呂場でなんかやるから……と、どこかで自分の声が聞こえた。
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