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働け八神さん! 『地元で』
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ちょっと前の話だった……忘れてたなんて言ったらきっと……考えただけで恐ろしくなる。大体の話! 確かに彼はあらゆる意味で恩人ではあり、無事に生活保護から抜け出し生活している筈だったが……この前の大地震の後、ヒエ様とヤエ様がやって来て原因を聞いたときは目眩がした位だった。こんな放っといて歩く何処かで、爆発しかねない爆弾みたいな人間は側に置いておきたいだろう……愛している人なら尚更……いや実際爆発死したけれど……
それよりも頼まれた仕事の斡旋何てどうしたら良いのだろうか、アテは確かにあるけれど先方に一度保留にされていたのである。多分彼なら勤まると思うんだけど……最悪私が保証人になってでも構わない事も伝えてある、そろそろ連絡してみようかしら?
連絡した先は私の元上司で先輩に当たる人だ、今は『呪い』で衰えた五泉市内活性化の為に事務所を構えると言って、3月に市役所を辞めて独立した人だ。そして仕事柄とはいえ私よりも恐ろしい女性だ、だが数少ない『事件』を知っている人だ信用は充分あるが……あえて私の事を棚に上げて言うが彼には、不思議と女難の相がある。そっちの意味で彼は大丈夫だろうか? 色々不安と疑問もあるが電話をしてみると、良い返事が帰って来た! 事務所も無事立ち上げ開業に向けて忙しくなり事務所の管理、事務業務、データ管理、電話番、事務所の掃除整理……つまり雑用係だったが、ヤエ様からどんなに給料が安くても全員で支え合うとの事だったので早速会って貰うことにした。
これでもうやっk……いえ相談事も上手く行けば終わることができる、ヤエ様にメールを入れて返事を待つ事にし業務に戻った。
夕方帰宅すると、ヤエ様から今電話しても良いかとメールが来たので私から電話するとすぐに出た。
「ヤエ様? お待たせしましたメールで伝えましたが」
「ありがとう京子! 後は健次第って事ね?」
「そうなりますね……ただ条件がありまして面接には、私も立ち会う事になっていますが……」
「ちょっと待って、えっ!? 健に変わるわね」
「もしもし塚田さん? 八神ですけど、すみませんヤエ達が無茶なお願いをして」
「いえお気になさらず、八神さんはちゃんと働いて収入があればいいんですから……」
「……と言う訳で私も立ち会う事になりました」
「一応確認しますけど面接って事ですよね?」
「そうですよ?」
「やっぱりスーツじゃないと不味いですか?」
「はぁ!? 当たり前でしょう!」
つい語尾に怒りが交じる、目の前にいたらきっと平手打ちしていただろう。そんな懐かしい感覚に襲われる。
「とにかくちゃんと用意して下さい! 私まで恥をかきたくありませんから! 良いですね!」
「ちょまっ!」
ピッ!
電話を切る答えは聞かない、そう言えば初めてあった時も選択権がない問いをかけたっけ、あれからもう少しで1年経ってしまうのか……彼が居なければ、遅かれ早かれこの街は滅んでいただろう。私の家族も新しい命も無かっただろう、なのに平手打ちをしたくなるのは何故だろう? 別に嫌いでは無いわよね? 何だかんだ言ってちゃんと動いてくれたのだから、心の奥底で何か許せなかった事があった様な……少し目眩がするとソファーに座って目を閉じる。
何処だろうここは……寒いここは、そう見覚えがある、傷付いた鷲尾さんが居る遠くにヒエ様とヤエ様がそして彼が『呪い』を囲んでいる、これはこの先は! 結末を知っている! 駄目! 足が動かない声も出せない! 鷲尾さんも動かない、そして……
彼の身体から……朝焼けより眩しい光を放ち、地に落ちる。そこに『呪い』は無かった。
「きょ……こ、お…ぃ…京子!」
「ママー!」
「どうしたんだ、そんなに寝ながら涙を流して」
「あっ! ごめんなさい私寝ちゃって」
「良いんだよ! お前は身重何だから! 横になってて夕飯は俺が作るからな」
「あっありがとう……」
「ママどこか痛いの? 何で泣いてるの?」
「ごめんね心配よねヒカル、ママは平気だから」
「本当に? 大丈夫?」
「大丈夫! さぁ宿題しないとね、ママが見てあげる」
「うん!」
さっき見たのは現実だろうか、夢にしてはリアル過ぎる。まるでお気に入りの映画を何度も見てシーンを覚えているような……
私が見たものはなに?
数日後、約束の時間より早く当然の様に彼は市役所のロビーにいた。初めて見る彼のスーツ姿は悪く無い、あれ? 意外と……気のせいか!
「おはよう御座います塚田さん! 今日はありがとうございます」
「おはよう御座います八神さん、お礼を言うのは終わってからにして下さい」
努めて冷静にするが、彼には悪いが内心笑いを堪えるのに必死だった。スーツ姿で緊張して立っている姿は、私が良く知る姿から遠く離れ滑稽だった似合っているんだけど……ギャップの高低差が激し過ぎる。私が堪えるのが精一杯ならヤエ様達は……
「どうです? この格好で大丈夫でしょうか?」
「どうしてでしょう?」
何となく答えが分かる気が……
「スーツを買いに行ったときに、ヤエは顔には出さなかったんですがね」
「他の2人が店内で腹を抱えて爆笑しましてね……」
「でしょうね」
「今何て?」
「とっとにかく向かいますよ! 覚悟は?」
「出来てますけど、何で顔を背けるんですか? やっぱり……」
「早く乗る!」
「はい!」
私の車に乗せて市役所から先輩が開いた駅前のビルまで向かう。
「確かこの辺だって聞いていたんですが……」
「そう言えば会社名って何ですか?」
「言ってませんでしたっけ? 伍堂イベントって名前です」
「それって彼処のフロアにダンボールが山積みの所ですか?」
彼に言われた方を見ると、あぁそう言えば仕事に対するバイタリティーはあるが……がさつな人でデスクは書類の山でいっぱいだったっけ。
「そこです……行きましょうか……」
力なく答えた。
「了解です!」
車から降りて伍堂イベントと紙で書かれた看板? のある玄関から入る。
「伍堂先輩! 塚田です! 居ますかー!」
テナントの奥から返事が聞こえてくる……
「あぁ今行くわ、ちょっと待ってて! そこら辺に椅子あるから適当に」
本当にこの先輩は……
「塚田さん座って」
彼がサッと椅子を差し出してきた、この中からもう見つけたの!?
「あっありがとう八神さん」
私が座ると、彼は椅子を更に2つ探し出してきた。
「八神さんも座ったらどうですか?」
「いえ結構です、俺はこのまま待ちます」
変に真面目な所があるわよね……この人、30分待たされてやっと目的の人物『伍堂愛』がやって来た。
「ごめんね京子、今進めてる企画の書類探してて」
「それよりもずっと立ってたの? え~っと」
「八神健です、宜しくお願いします」
「うん八神君ね、私社長って事で宜しく伍堂愛よ」
八神君!? 一応歳上なのに彼……取り敢えず紹介して様子を見守る、中々良い感じで進んでいるようね。
「じゃあ八神君採用ね! 京子のお墨付きだし」
「早速で悪いんだけど、これから事務所整理したいのよね……と言う訳でヨロシク!」
「「えっ!?」」
良くも悪くも先輩はこういう人だった……彼は困惑しながらも手伝いを始めている。彼は今働いている仕事はどうするんだろうか……ごめんなさい八神さん後は頑張って!
「それじゃ先輩! 私は失礼します! 八神さんを宜しくお願いします! 夕方に八神さんの契約書作るの手伝いに来ますから!」
「京子、アナタ身重何だから無茶しちゃ駄目よ!」
「ちゃんと契約書書かないと八神さんも不安でしょうから!」
「はいよ! じゃあ夕方に!」
伍堂プロジェクトに彼を置いて後にして、夕方になり市役所の仕事を終えて向かうと……フロアは綺麗に片付いていた、午前中はあれ程散らかっていたのに……未だに荷物はあるものの事務所としては綺麗になっていた。まぁ彼はネクタイを緩めワイシャツ姿は乱れていた。
「いや~八神君ね意外と几帳面でさ! 助かるよ!」
「そりゃどうも……ふぅ~」
何だろうもう馴れ合っている!? この人に付いていけるの!? 驚いていると
「京子! 八神君の契約書作るんでしょ、こっち!」
案内されると綺麗に並べられた椅子とテーブルがある事にさえ驚く、戸惑いながら座ると彼がコーヒーメーカーでコーヒーを淹れてくれた。そして3人で話し合い彼の契約書が出来た。
要約すると
月給17万円『残業代込』
国保雇用保険加入
休日週2日
五泉じゃこんなところでしょうか?
そういう訳で働け八神さん!
それよりも頼まれた仕事の斡旋何てどうしたら良いのだろうか、アテは確かにあるけれど先方に一度保留にされていたのである。多分彼なら勤まると思うんだけど……最悪私が保証人になってでも構わない事も伝えてある、そろそろ連絡してみようかしら?
連絡した先は私の元上司で先輩に当たる人だ、今は『呪い』で衰えた五泉市内活性化の為に事務所を構えると言って、3月に市役所を辞めて独立した人だ。そして仕事柄とはいえ私よりも恐ろしい女性だ、だが数少ない『事件』を知っている人だ信用は充分あるが……あえて私の事を棚に上げて言うが彼には、不思議と女難の相がある。そっちの意味で彼は大丈夫だろうか? 色々不安と疑問もあるが電話をしてみると、良い返事が帰って来た! 事務所も無事立ち上げ開業に向けて忙しくなり事務所の管理、事務業務、データ管理、電話番、事務所の掃除整理……つまり雑用係だったが、ヤエ様からどんなに給料が安くても全員で支え合うとの事だったので早速会って貰うことにした。
これでもうやっk……いえ相談事も上手く行けば終わることができる、ヤエ様にメールを入れて返事を待つ事にし業務に戻った。
夕方帰宅すると、ヤエ様から今電話しても良いかとメールが来たので私から電話するとすぐに出た。
「ヤエ様? お待たせしましたメールで伝えましたが」
「ありがとう京子! 後は健次第って事ね?」
「そうなりますね……ただ条件がありまして面接には、私も立ち会う事になっていますが……」
「ちょっと待って、えっ!? 健に変わるわね」
「もしもし塚田さん? 八神ですけど、すみませんヤエ達が無茶なお願いをして」
「いえお気になさらず、八神さんはちゃんと働いて収入があればいいんですから……」
「……と言う訳で私も立ち会う事になりました」
「一応確認しますけど面接って事ですよね?」
「そうですよ?」
「やっぱりスーツじゃないと不味いですか?」
「はぁ!? 当たり前でしょう!」
つい語尾に怒りが交じる、目の前にいたらきっと平手打ちしていただろう。そんな懐かしい感覚に襲われる。
「とにかくちゃんと用意して下さい! 私まで恥をかきたくありませんから! 良いですね!」
「ちょまっ!」
ピッ!
電話を切る答えは聞かない、そう言えば初めてあった時も選択権がない問いをかけたっけ、あれからもう少しで1年経ってしまうのか……彼が居なければ、遅かれ早かれこの街は滅んでいただろう。私の家族も新しい命も無かっただろう、なのに平手打ちをしたくなるのは何故だろう? 別に嫌いでは無いわよね? 何だかんだ言ってちゃんと動いてくれたのだから、心の奥底で何か許せなかった事があった様な……少し目眩がするとソファーに座って目を閉じる。
何処だろうここは……寒いここは、そう見覚えがある、傷付いた鷲尾さんが居る遠くにヒエ様とヤエ様がそして彼が『呪い』を囲んでいる、これはこの先は! 結末を知っている! 駄目! 足が動かない声も出せない! 鷲尾さんも動かない、そして……
彼の身体から……朝焼けより眩しい光を放ち、地に落ちる。そこに『呪い』は無かった。
「きょ……こ、お…ぃ…京子!」
「ママー!」
「どうしたんだ、そんなに寝ながら涙を流して」
「あっ! ごめんなさい私寝ちゃって」
「良いんだよ! お前は身重何だから! 横になってて夕飯は俺が作るからな」
「あっありがとう……」
「ママどこか痛いの? 何で泣いてるの?」
「ごめんね心配よねヒカル、ママは平気だから」
「本当に? 大丈夫?」
「大丈夫! さぁ宿題しないとね、ママが見てあげる」
「うん!」
さっき見たのは現実だろうか、夢にしてはリアル過ぎる。まるでお気に入りの映画を何度も見てシーンを覚えているような……
私が見たものはなに?
数日後、約束の時間より早く当然の様に彼は市役所のロビーにいた。初めて見る彼のスーツ姿は悪く無い、あれ? 意外と……気のせいか!
「おはよう御座います塚田さん! 今日はありがとうございます」
「おはよう御座います八神さん、お礼を言うのは終わってからにして下さい」
努めて冷静にするが、彼には悪いが内心笑いを堪えるのに必死だった。スーツ姿で緊張して立っている姿は、私が良く知る姿から遠く離れ滑稽だった似合っているんだけど……ギャップの高低差が激し過ぎる。私が堪えるのが精一杯ならヤエ様達は……
「どうです? この格好で大丈夫でしょうか?」
「どうしてでしょう?」
何となく答えが分かる気が……
「スーツを買いに行ったときに、ヤエは顔には出さなかったんですがね」
「他の2人が店内で腹を抱えて爆笑しましてね……」
「でしょうね」
「今何て?」
「とっとにかく向かいますよ! 覚悟は?」
「出来てますけど、何で顔を背けるんですか? やっぱり……」
「早く乗る!」
「はい!」
私の車に乗せて市役所から先輩が開いた駅前のビルまで向かう。
「確かこの辺だって聞いていたんですが……」
「そう言えば会社名って何ですか?」
「言ってませんでしたっけ? 伍堂イベントって名前です」
「それって彼処のフロアにダンボールが山積みの所ですか?」
彼に言われた方を見ると、あぁそう言えば仕事に対するバイタリティーはあるが……がさつな人でデスクは書類の山でいっぱいだったっけ。
「そこです……行きましょうか……」
力なく答えた。
「了解です!」
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「伍堂先輩! 塚田です! 居ますかー!」
テナントの奥から返事が聞こえてくる……
「あぁ今行くわ、ちょっと待ってて! そこら辺に椅子あるから適当に」
本当にこの先輩は……
「塚田さん座って」
彼がサッと椅子を差し出してきた、この中からもう見つけたの!?
「あっありがとう八神さん」
私が座ると、彼は椅子を更に2つ探し出してきた。
「八神さんも座ったらどうですか?」
「いえ結構です、俺はこのまま待ちます」
変に真面目な所があるわよね……この人、30分待たされてやっと目的の人物『伍堂愛』がやって来た。
「ごめんね京子、今進めてる企画の書類探してて」
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「八神健です、宜しくお願いします」
「うん八神君ね、私社長って事で宜しく伍堂愛よ」
八神君!? 一応歳上なのに彼……取り敢えず紹介して様子を見守る、中々良い感じで進んでいるようね。
「じゃあ八神君採用ね! 京子のお墨付きだし」
「早速で悪いんだけど、これから事務所整理したいのよね……と言う訳でヨロシク!」
「「えっ!?」」
良くも悪くも先輩はこういう人だった……彼は困惑しながらも手伝いを始めている。彼は今働いている仕事はどうするんだろうか……ごめんなさい八神さん後は頑張って!
「それじゃ先輩! 私は失礼します! 八神さんを宜しくお願いします! 夕方に八神さんの契約書作るの手伝いに来ますから!」
「京子、アナタ身重何だから無茶しちゃ駄目よ!」
「ちゃんと契約書書かないと八神さんも不安でしょうから!」
「はいよ! じゃあ夕方に!」
伍堂プロジェクトに彼を置いて後にして、夕方になり市役所の仕事を終えて向かうと……フロアは綺麗に片付いていた、午前中はあれ程散らかっていたのに……未だに荷物はあるものの事務所としては綺麗になっていた。まぁ彼はネクタイを緩めワイシャツ姿は乱れていた。
「いや~八神君ね意外と几帳面でさ! 助かるよ!」
「そりゃどうも……ふぅ~」
何だろうもう馴れ合っている!? この人に付いていけるの!? 驚いていると
「京子! 八神君の契約書作るんでしょ、こっち!」
案内されると綺麗に並べられた椅子とテーブルがある事にさえ驚く、戸惑いながら座ると彼がコーヒーメーカーでコーヒーを淹れてくれた。そして3人で話し合い彼の契約書が出来た。
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