元女神様と現世でreSweetライフ!!

美味しい肉まん

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路地裏〜???

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「なっ!?」
 そんな馬鹿な! 何で……
「茉希ちゃんなのか……?」
「師匠! 会いたかった! その一心でアタシは今ここに居るんだ!」
「いや……本物?」
「そう言うと思ってた、これ見て」
 ネックレスを外すと俺に見せてきた、この指輪って……確かに4人で買った物だ間違いない、イニシャルも彫ってある。混乱していると事務所の明かりが消えた
「どういう事……って何で脱いで……」
「最後のショーコだよ見て」
 事務所の薄明かりでもハッキリ見える、茉希ちゃんと同じお腹の傷が……じゃあやっぱり。
「本当に茉希ちゃんなの……か……どうして」
「事務所の奥まで来て、そこで全部話すから……」
 一瞬嫌な予感が走るが……茉希ちゃんは意味深な表情を浮かべさっさと奥に行ってしまった。良い女になったんだなぁ……
「じゃまた来週ッ!」
「ちょっとまってぇーーーーーー! 帰らないで!」
 茉希ちゃんが一度引っ込んだ奥からダッシュで戻って来た。
「嫌だよ! もう嫌な予感しかしないんだよ帰る!」
「お願い! 奥に来て! そうすれば全部わかるから!」
 あぁこの感じ……俺の知ってる茉希ちゃんだ。
「もう帰らないとヤエ達が心配するからね、だから来週!」
「そんなのどうでも良い!!!」
「良くないんだよ! 頭が混乱しているとこなんだよ!」
「大丈夫なの! とにかく奥に来て!」
「ちょっと……」
 強引に腕を引かれ奥へと連れ込まれる。扉の前で立たされると。
「待ってて、邪魔が入らないよう『鍵』してくるから」
 うぅ……嫌だなぁ、この感覚は初めて塚田さんに呼び出された時に感じたあの感覚だ。
「おまたせ師匠、この奥だよ」
 茉希ちゃんがドアを開けると。



 其処は見覚えのある『無』だった、何もない闇が広がっていた……遠くに光が見える。
「あのさ……聞きたくないんだけど」
「良いから来る!」
「あそこでしょどうせ目的地!」
「そうだよ! もう待ってるから」
 って事は居るのは……あいつ等だよな?
「連れてきたよ2人共」
「「ありがとう茉希」」
 神装飾で着飾ったヤエとヒエだった。
「あっ……」
「我慢しなくて良いんじゃないヤエ?」
 茉希ちゃんがそう言うと。
「アナタ!! やっと逢えた! また逢えた!」
「ホントよもう……グスッ」
「何で2人とも泣いて……ん?」
 ちょっとまって……2人が神装飾で居る、ここは恐らくは神の座だ……多分、だがデカい問題が2つもある……何で茉希ちゃんが神の座に? それよりも俺の存在だ。
「アナタにはキチンと説明するわ……ここは知っての通り、神の座よ」
「だよな……って事は、人間界とは切り離された時間も何もかも全てを超えている?」
「そうよ、まぁ……人間の身でここに来れるのは、使徒と認められた者のみだけど普通の人間は……」
「使徒ってまさか……」
「そうアタシよ」
「何かあったんだな? 予想はつくけど」
「そう近い内にアナタが居なくなり消息不明になった、人間だった私達では探せなかった」
「それから3日後には私とヤエは神の座に戻された……良い? 私とヤエだけよ!」
「あ~俺がいない筈だ……って事は」
「何かしら面倒に巻き込まれて、私達の繋がりさえ絶ち切る様な何かに……」
「アナタと私達の繋がりは絶対の筈だったのに!! なのに帰って来ないの!!」
「ちなみにそれは何時頃の話だ?」
「人間界でもうすぐに起きるわ」
「ヤエの目でも見えないのか?」
「うん、アナタの気配なら地球だろうが宇宙の果だろうが探し出せる」
「って事は、その何かしらで死んだんだな俺」
「ヤエとヒエはいいさ……アタシは……立ち直れなくって鬱ぎ込んで泣いていたんだよ……気が付いたら10年過ぎてた」
「じゃ茉希ちゃんが使徒になったのは……」
「そう師匠を救う為、鬱ぎ込んでいた時にヤエとヒエの声が聞こえてね」
「そっか……で? どうすれば良いんだ? きっと……また戻せる時間は『あの時』何だろ」
「そうよ、アナタが消え去ってしまった以上、茉希を送り込むのにはそのタイミングでしか……」
「随分と綺麗になったね茉希ちゃん」
「それ師匠が生きてる時に聞きたかったよ……」
 そっか……じゃあ今の茉希ちゃんは……
「全て知っているわ」
 あれ? 俺声に出してないよな?
「私達は今再び繋がったのよ……幸か不幸か、今なら茉希と健の考えてる事は丸わかりよ」
「じゃあ茉希ちゃん……」
「良いんだよ……色々知っちゃたしキョーコの事もそれ以外のもっと酷い未来も……」
 3人を抱き締めた……
「やめてよ! そんな事考えるの! もう失いたくないからここに呼んだのよ!」
「ふざけないでこの大バカ!」
「どうしたのヤエ、ヒエ?」
「気持ちは有り難いけど俺は帰るよ、大切な家族が待ってるから」
「嫌よ行かせない! アナタはずっとここに居るの!! 強制力で拘束してでも!!」


「だから俺消えたんじゃね?」


「「「えっ!?」」」
「だってさ……ここに長時間つまり今の俺な、普通の人間が存在してていいのか?」
「俺は死ぬ迄は神核が発動しないんだよな? だけどここに居たらどうなる?」
「消滅するわね……使徒と認められた者なら別だろうけどね……あっ!」
 つまりマッチポンプって事になるのかなぁ? よく分からないけど……そういう訳だから。
「さっさと俺を事務所に戻せ! じゃないと俺は今まさに普通の人間だ! 消えちまう!」
「あっあれ? じゃあ私達……健! さっさと戻るわよ!!」
「長時間いたらそりゃ消えるわ!」
「ヤエのバカッ!!」
 大急ぎで神の座から飛び出すと事務所に戻った、あっぶねぇ! 消滅するところだったよ。
「おーまーえーらー!! 歴史を軽々しく改変するんじゃないよ!」
 ゴンッ! ゴンッ! ゴンッ!
「ふぎぃ!」
「あだっ!」
「いたい!」
「どうすんだ! この先! 茉希ちゃんを使徒にして俺まで消しかけて!」
「ごめんなさい……」
「ちょっとまて……使徒って事は茉希ちゃんの魂はどうなる?」
「師匠の代わりに一体化してて……あっあれ!」
「俺の魂はどこ行った! ヤエ様!」
「ちょっとまって探るから! 健ちょっと落ち着いてね」
 約10分後ヤエの目から蒼い光が消えた。
「あったのか?」
「はぃ……」
 頬が真っ赤に染まって妙にモジモジしてるが……って言う事は
「私の中にいた……アナタの魂が……♡」
「はぁ~良かったよ師匠!」
「もう固定しちゃって良いかなヒエ?」
「私は問題ないわよ! より強固にしましょう」
「アタシはどうなるのさ!」
「嫌じゃ無かったらだけどさ……私達とそのまま固定しない? 茉希の魂を」
「4人で一緒って事?」
「契りよ未来永劫続いて行く……結果として、そうなるわね」
「じゃヨロシク!」
 それから儀式の様な物が始まった……4人で手を繋ぎ、円を組み1つの光となり、新たに産まれた俺と茉希ちゃんをヤエ達が抱きしめた。

 さてと……まだ問題があるな、ヤエは今頃寝てるんだよな
「そうね、アナタの帰りを待って寝不足よ」
「そっか……ヒエは?」
「もうじき茉希と一緒に新聞配達の時間ね」
「そう、そこだよ問題は」
「何さ?」
「ちょっと確認だ、ヤエとヒエはこの後どうなる?」
「私達は一旦消滅するわね……歴史変わっちゃたし、今回の事は今の私達の心に何かしらの影響はするでしょうけどね」
「そこは良いけど……茉希ちゃんどうすんの?」
「「あっ!」」
「まさか……帰れないとか言うなよ?」
「あっ私達もうすぐ消えちゃいそうで……」
「ふざけんな! ヒエ!」
「この歴史に伍堂愛として……残って貰っちゃだめかなぁ~?」
「良いよそれでアタシは、師匠が死んだらアタシも神の座に?」
「そうよ? さっき固定しちゃったから魂」
「オールオッケー! アタシが稼がないと師匠困るしね」
 面倒くさい関係が出来上がったなぁ……おい……大女神様どうなってんの?


「あっもう時間ね……」
 2人の女神が光と共に消えかけて行く
「頼むよ女神様?」
「忘れないでねアナタ……私が愛してるって事を」
「当たり前だろ?」
「もう少し優しくしてね私を……」
「お前はつけ上がるから駄目だ!」
「ちょ!? ………………」

 人騒がせな女神様が消えて事務所には、俺と茉希ちゃんが残された……
「じゃ帰るんで……」
「駄目って言ったら? 縛ってでも……今のアタシは未だにその……師匠……だけ……何だから……」
「?」
「新聞配達が出発する迄……ねっ♡」

 こうして会社では上司としての茉希ちゃん、アパートでは大学生の茉希ちゃんが存在する事になり、2人がいつか巡り合わせることが来たときどうなる事やら……その時は……


 

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