元女神様と現世でreSweetライフ!!

美味しい肉まん

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女だらけの社員旅行その6

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 宿から少し離れた無料の足湯場に俺は居た。足を湯に入れたまま考え事をしていた、何時もならこんな時には大女神様が出てくると思ったんだけどな。色々あったけどまだ20時か……
「お子様はもう寝る時間だよ」
「へっちゃらです!」
「どうしたのさ? こんな所まで来て」
 ノエが横にちょこんと座って足湯に浸かる。
「今頃大騒ぎしてるんじゃないの?」
「みんなには寝て貰いました!」
「おいおい女神様それは駄目だよ……アイツ等後で怒るんじゃないか?」
「気付かないほうがどうかしているんですよ八神さん」
 声色が途端に変わった、雰囲気さえも幼女神じゃない、いや見た目は幼いままだが……。
「八神さんは気付いたじゃないですか私の気配を……」
「まぁね……だって結界を張られたら気付くって、しかもここまで気付きにくい様にして」
「流石は半神半人です!」
「その言い方やめて、俺は人間だよ」
「ごめんなさいです……」
 また雰囲気が幼女神に戻った、どっちが本性だ?
「とにかく! ちびっ子はお部屋に帰りなさい!」
「結界の中なら安心です!」
「いや問題はそこじゃないんだけど……しょうがない俺が一緒に帰るからこの結界消して」
「どうしてです?」
「俺の知り合いに『使徒』がいる、もしかするとこの結界にも気付いてる可能性がある」
「面倒事は嫌だろうお互いに?」
 ノエがパンと両手で叩くと結界が消えた、そう言えばどうしてここに来たんだろうノエ?
「どうしてここに来たんだ?」
「心配だったのです……私が……」
「心配なんて気にすんなよ、独りになりたかったのは別件だから」
「?」
「もう良いかな?」
 もう女子トークは終わった頃だろう、宿に戻ったら温泉入って寝よう。
「ほら一緒に、帰ろうか」
「本当に大丈夫です?」
「身体がちょっと冷えた、ノエももう一回お風呂に入って暖かくして寝なよ」
 そう言うとノエと手を繋いで宿へと帰っていった。

「それじゃまたな」
「はいです!」
 念の為ノエの部屋の前迄送り届けて、自分の部屋に入るとふっかふかの布団が敷かれていた。社長以外が寝息を立てている、遊んで呑んで疲れたのかな?
「おかえり八神君、ちょっと付き合って」
「俺もう一度風呂入って寝たいんですけど」
「じゃあさっさと入ってきて」
 声が怖いな……だが冷えた身体を温めるのが先だ、その間に寝てくれないかなぁ社長。たっぷり40分程温まって風呂から出ると、社長は寝ていた。

「計画通り」
 そう呟くと空いてる布団に潜り込み眠りについた。

 翌朝誰よりも早く起きてしまった、ちくしょう何でだよ……朝御飯は確かレストランでバイキングだったか、全員起こすか! 
「うぁ……朝……?」
「そうだよ、おはよう茉希ちゃん! 全員起こすの手伝って」
「うぇ……頭が……」
「まさか……茉希ちゃん?」
「うっ……皆起こすね……」
 呑んだのか呑まされたのか全く……全員起き上がるとヒエと社長も二日酔いらしく顔が青い、どんだけ呑んだんだこの2人は……
「うっ……みっ水……」
「アタシも……水……」
「2人共呑みすぎたようだね、ほら」
 冷蔵庫にあったミネラルウォーターのペットボトルを渡すと、物凄い勢いで飲み干す2人。
「おはよう……ございます……」
 ヤエもちょっと残ってるのかな?
「ほら、ヤエも水飲んで……支度したら朝御飯だよ」
「うん……わかった……」
 元気ないなぁ……わかった! 日常に戻りたくないんだな?
「気持ちはわかるけど、切り替えて! チェックアウトするまでは温泉まだ入れるから!」
「帰りたくない……まだまだチヤホヤされたい……」
「ヒエ、俺が頑張ってさ……こんなスイートルームは無理だけど、そうだなぁ半年に1回でどうだ?」 
「アナタだけが頑張らなくて良い、私達全員でね」
 ヤエが寄り添うように言ってきた。
「そうだよ! アタシと新聞配達頑張ろう!」
「うぅ……っ」
「ヒエさん、八神君の頑張りにもよるけど……また来年招待するよ」
 贅沢を知ってしまったか、また来れるように頑張ろうって普通の人ならそう考えると思うが、ヒエじゃ……
「頑張る……私は…………またここに絶対やって来る!」
 すげぇ! ヒエがヤル気になった、負けてられないな俺も!
 全員が支度を済ませるとレストランへ向かったのだが……
「おっ! ヤガミのオッサン! 朝飯か?」
 しまったコイツ等の存在を忘れてた! 4人が一斉に頭の上に ? となっている。
「まっまぁな、お前達もか?」
「おう! 先鋒だからな俺は場所取りよ!」
 それパシリじゃねぇか? さっさと俺達のテーブルに向かうか。スイートルーム専用の座席が俺達には用意されている。
「ふ~んじゃあな、頑張れよ」
「おう! なんかすげぇ美人達と一緒だな」
「社員旅行だよ」
「良いなぁ~オレも将来……」
「さっさと場所取りに行かないと無くなるぞ?」
「やっべえ! じゃあな!」
 そう言ってレストランの中へと消えていった。
 俺達も案内されたテーブルに座ると。
「今の男は知り合いかな八神君?」
「えぇ新潟で働いていた時の知り合いですよ」
「ふ~ん……」
 返事は素っ気無いが……やっべえ社長の目がキレるぞと言わんばかりに睨みつけてくる。あの馬鹿野郎の霊気ダダ漏れだったのを感じ取ったか……ヤバい霊気を纏った気配が4つ近付いてくる、ノエの気配は消してるな。だが社長の眉間が更に険しくなる思いっ切りガンつけられてる、不穏な気配を茉希ちゃんが察すると。
「ヒエ、ヤエ一緒に先ご飯取りに行こう!」
「えっえぇ……」
「うっうん……」
 不安そうな表情で席を立っていく、姿が見えなくなると……
「さぁ少し時間ができたね師匠?」
「あっ……はい……」
「さっさと答えて! 『連中』はなに!」
「新潟で護人をやってる人達です」
「で?」
「偶然宿が一緒……」
「本当に偶然?」
「うん偶然」
「わかった……取敢えず今はそれで良い」
 ホッ……
「明日、説明良いね?」
 短い言葉だが俺に向けた凄まじい怒りを感じる。最後の最後で失敗した……
 その後朝食を取ったが味は覚えていない、俺は蚊帳の外で女性陣は何事もなくお土産を買ったり、ヒエは気に入った地酒を買い宿を後にした……アパートに着くと全員で社長にお礼を言い、我が家へと戻っていった。

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