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天界決戦帰還編
1 戦いが終わって帰り道!
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全てが終わった…長かった様で短かった戦いが……愛する人達とまたこの地で暮らしていける! 満足感で胸がいっぱいだったが…
「タケシさぁ晴れやかな顔してないでさぁどうするのさぁ…アタシ達…此処さ村松公園なんだけど…」
げっそりとした顔で俺を見てくる元神の使徒『渡辺茉希』
「私達、裸足なんですけど…アンタと茉希は服がボロボロなんですけど…トチもいるんですけど…」
猫を抱き抱えて不満そうな元女神の今は人間となった『八幡ヒエ』
「大丈夫よねアナタ! まだ早朝だし、誰にも見られないうちに!」
そう言って俺の腕に手を回してくる元女神の今はヒエと同じく人間となった『八幡ヤエ』
う~ん、つめが甘いよ唯一神になった『ノエ』、戦いが終わってボロボロのまま此処に放り出されて、俺達4人は只の人間に一時的に戻っている。俺と茉希の衣服は激しい戦いでボロボロ、元女神様も薄い布のローブに裸足だ。
俺の名前は『八神健』これまで幾つかの戦いを経験してきた人間もどきだ。
「とりあえず大きく手を伸ばして背伸びの運動! はいっ!」
「ラジオ体操かっ⁉︎ ってかどーするのさアパート迄! ヒエとヤエは裸足何だよ!」
「タクシーはダメぇ?」
「ヒエ、私達の姿を見たらタクシーは逃げ出すでしょうね」
そう、ここは五泉市村松公園。我が家であるアパートは、同じ五泉市でも此処から車で約10分。とーぜん車なんか無い…とりあえず3人に向けて笑顔で。
「歩いて帰ろう!」
ほとんどヤケクソだった、俺達あんなに頑張ったのに! 体力も気力も限界なんだよ!
「アンタねぇ私とヤエは裸足よ! おぶって!!」
「わかってるって…足に怪我なんかされたら大変だ、ほらヤエおいで! 茉希はヒエをお願いね」
「ごめんなさいアナタ…帰ったら、とびっきりの朝食を用意するから!」
「しょうがないかぁ…ほらヒエ!」
「ごめんね茉希! 帰ったらマッサージしてあげる!」
「にゃう…」
それぞれ2人と1匹を背中に乗せて歩き出すと。
「これ何時につくと思うタケシ?」
「考えるな…歩くんだ!」
ゆっくり朝陽が昇り、俺達の影が伸びながら歩いて行く道すがら。
「なぁヤエ、聞きたい事があるんだけど?」
「なぁにアナタ?」
「赤ちゃんのこと何だけど…ん…そのお腹の…」
その問いに対する答えはどうしても聞きたかった。俺の背に顔を埋めるとポツリと。
「ごめんなさい…アナタや茉希それにヒエにも黙ってて…」
茉希とヒエの顔も険しくなるのが分かる。あの時、操られたヤエが言った一言。
『この腹に宿った命も消し去る』
あの話が頭から離れなかった。どうしても俺には諦めきれなかった。新しい命の芽生えを…
「妊娠3ヶ月だったのもう少しハッキリしたら、驚かせようって思ってて…なのに私…」
「あのさぁ…少し落ち着いたら産婦人科行かないか?」
ケロッと答えた瞬間。茉希とヒエの顔が、お前はナニを言っているんだって顔になった。
「あの時も言ったけどさ、命ってきっとヤエ達が思っている以上に強いと思うんだ」
「だから俺は信じてる、ヤエのお腹にはきっと俺達の赤ちゃんがいるって!」
「アナタ……私は…怖いの、もし産婦人科に行って…」
そう言うと背中で泣き始めた、そんなヤエの感情も背中で受け止める。
「俺達は…」
「ヤエ…私と茉希も行くわよ? 何となくだけど健の言っている事が分かる気がするの」
「アタシらが助けたんだきっと大丈夫だよ!」
かっこいいこと喋ろうとしたら2人に遮られた…
「ヒエ…茉希………うん…わかった」
俺の背中でヤエが頷くと。
「行くわ、私もなんだか諦めきれないし…」
「とりあえず帰ったらヤエの美味しい飯食って、4人でテーブル囲んでお茶しながら考えようか!」
「そうだね! アタシら2日間ロクなの食べてないもんね! ヤエ! 美味しいのお願いね!」
「あ~そういえば私もお腹空いてきたかも!」
「みんな……うん美味しいの作るから!」
ちょっと皆んなの雰囲気が和んだ。今現在、時計もないから時間もわからない、でも街が動き出してる。喉が渇いてもお金も無い。それでも4人で談笑しながら歩き続けてそこの角を曲がれば、アパートの手前というところで俺は立ち止まった。
「どったのタケシ? 立ち止まって?」
「いや…アパートちゃんと有るかなって…」
「そっか…」
「大丈夫よ! あんなオンボロアパート何て唯一神になったノエが言ってたでしょ!」
「行きましょうアナタ!」
「うん」
歩き出すとゆっくりと景色が動き出す、いつもと変わらない風景…一度は蹂躙され崩れ落ちたアパートが……えっ⁉︎
「なんかスッゴイ綺麗になってるっうぅう‼︎」
「あるぇえっ⁉︎」
「えぇ……ノエかぁ?」
我が家であるアパートが、まるで新築当時の様になって眼前に聳え立っていた。
「やったじゃない健! きっとノエだよ!」
ヤエとヒエを地面に下ろすと、改めて建物を見る…すっげぇな…戻すとは言っていたが…部屋がある2階に続く階段を上ると
「タケシ! 階段が頑丈になってる! 凄いよ!」
「取り敢えずこの鍵で開くかなぁ? 俺達の部屋…」
「貸して!」
そう言うと、トチを抱えたまま鍵をひったくりヒエが玄関を開けた。ヒエに続き部屋に入ると、壁紙が柱が台所がトイレも風呂も何もかもが…
「アナタ見て! キッチンが広くなってるわ!」
「お風呂もだよ! システムバスになってる!」
「健! トイレが洋式なの‼︎」
「間取り変わらないのに! やりすぎだああっぁああノエ様あぁっ‼︎」
そう叫ぶと意識を失った……
「タケシさぁ晴れやかな顔してないでさぁどうするのさぁ…アタシ達…此処さ村松公園なんだけど…」
げっそりとした顔で俺を見てくる元神の使徒『渡辺茉希』
「私達、裸足なんですけど…アンタと茉希は服がボロボロなんですけど…トチもいるんですけど…」
猫を抱き抱えて不満そうな元女神の今は人間となった『八幡ヒエ』
「大丈夫よねアナタ! まだ早朝だし、誰にも見られないうちに!」
そう言って俺の腕に手を回してくる元女神の今はヒエと同じく人間となった『八幡ヤエ』
う~ん、つめが甘いよ唯一神になった『ノエ』、戦いが終わってボロボロのまま此処に放り出されて、俺達4人は只の人間に一時的に戻っている。俺と茉希の衣服は激しい戦いでボロボロ、元女神様も薄い布のローブに裸足だ。
俺の名前は『八神健』これまで幾つかの戦いを経験してきた人間もどきだ。
「とりあえず大きく手を伸ばして背伸びの運動! はいっ!」
「ラジオ体操かっ⁉︎ ってかどーするのさアパート迄! ヒエとヤエは裸足何だよ!」
「タクシーはダメぇ?」
「ヒエ、私達の姿を見たらタクシーは逃げ出すでしょうね」
そう、ここは五泉市村松公園。我が家であるアパートは、同じ五泉市でも此処から車で約10分。とーぜん車なんか無い…とりあえず3人に向けて笑顔で。
「歩いて帰ろう!」
ほとんどヤケクソだった、俺達あんなに頑張ったのに! 体力も気力も限界なんだよ!
「アンタねぇ私とヤエは裸足よ! おぶって!!」
「わかってるって…足に怪我なんかされたら大変だ、ほらヤエおいで! 茉希はヒエをお願いね」
「ごめんなさいアナタ…帰ったら、とびっきりの朝食を用意するから!」
「しょうがないかぁ…ほらヒエ!」
「ごめんね茉希! 帰ったらマッサージしてあげる!」
「にゃう…」
それぞれ2人と1匹を背中に乗せて歩き出すと。
「これ何時につくと思うタケシ?」
「考えるな…歩くんだ!」
ゆっくり朝陽が昇り、俺達の影が伸びながら歩いて行く道すがら。
「なぁヤエ、聞きたい事があるんだけど?」
「なぁにアナタ?」
「赤ちゃんのこと何だけど…ん…そのお腹の…」
その問いに対する答えはどうしても聞きたかった。俺の背に顔を埋めるとポツリと。
「ごめんなさい…アナタや茉希それにヒエにも黙ってて…」
茉希とヒエの顔も険しくなるのが分かる。あの時、操られたヤエが言った一言。
『この腹に宿った命も消し去る』
あの話が頭から離れなかった。どうしても俺には諦めきれなかった。新しい命の芽生えを…
「妊娠3ヶ月だったのもう少しハッキリしたら、驚かせようって思ってて…なのに私…」
「あのさぁ…少し落ち着いたら産婦人科行かないか?」
ケロッと答えた瞬間。茉希とヒエの顔が、お前はナニを言っているんだって顔になった。
「あの時も言ったけどさ、命ってきっとヤエ達が思っている以上に強いと思うんだ」
「だから俺は信じてる、ヤエのお腹にはきっと俺達の赤ちゃんがいるって!」
「アナタ……私は…怖いの、もし産婦人科に行って…」
そう言うと背中で泣き始めた、そんなヤエの感情も背中で受け止める。
「俺達は…」
「ヤエ…私と茉希も行くわよ? 何となくだけど健の言っている事が分かる気がするの」
「アタシらが助けたんだきっと大丈夫だよ!」
かっこいいこと喋ろうとしたら2人に遮られた…
「ヒエ…茉希………うん…わかった」
俺の背中でヤエが頷くと。
「行くわ、私もなんだか諦めきれないし…」
「とりあえず帰ったらヤエの美味しい飯食って、4人でテーブル囲んでお茶しながら考えようか!」
「そうだね! アタシら2日間ロクなの食べてないもんね! ヤエ! 美味しいのお願いね!」
「あ~そういえば私もお腹空いてきたかも!」
「みんな……うん美味しいの作るから!」
ちょっと皆んなの雰囲気が和んだ。今現在、時計もないから時間もわからない、でも街が動き出してる。喉が渇いてもお金も無い。それでも4人で談笑しながら歩き続けてそこの角を曲がれば、アパートの手前というところで俺は立ち止まった。
「どったのタケシ? 立ち止まって?」
「いや…アパートちゃんと有るかなって…」
「そっか…」
「大丈夫よ! あんなオンボロアパート何て唯一神になったノエが言ってたでしょ!」
「行きましょうアナタ!」
「うん」
歩き出すとゆっくりと景色が動き出す、いつもと変わらない風景…一度は蹂躙され崩れ落ちたアパートが……えっ⁉︎
「なんかスッゴイ綺麗になってるっうぅう‼︎」
「あるぇえっ⁉︎」
「えぇ……ノエかぁ?」
我が家であるアパートが、まるで新築当時の様になって眼前に聳え立っていた。
「やったじゃない健! きっとノエだよ!」
ヤエとヒエを地面に下ろすと、改めて建物を見る…すっげぇな…戻すとは言っていたが…部屋がある2階に続く階段を上ると
「タケシ! 階段が頑丈になってる! 凄いよ!」
「取り敢えずこの鍵で開くかなぁ? 俺達の部屋…」
「貸して!」
そう言うと、トチを抱えたまま鍵をひったくりヒエが玄関を開けた。ヒエに続き部屋に入ると、壁紙が柱が台所がトイレも風呂も何もかもが…
「アナタ見て! キッチンが広くなってるわ!」
「お風呂もだよ! システムバスになってる!」
「健! トイレが洋式なの‼︎」
「間取り変わらないのに! やりすぎだああっぁああノエ様あぁっ‼︎」
そう叫ぶと意識を失った……
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