Ato 〜このゲームの全て〜

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1章

20歳の誕生日

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「やっと二十歳だー!」

今日は俺、ファリム・バードの誕生日だ。やっと自分の能力が使える。

最近はAto (Ability-thorought-originalityの略。アートと言って親しまれている)といった自分の能力を使って戦い合うというゲームが人気だ。

能力は二十歳までは腕のリングのせいで使うことができない。その腕のリングはただ単に「リング」と呼ばれていて、とることができない。前に自分の能力を使いたくて腕を切った少年がいたらしい。だが、その少年の能力は『自分の指から水が出る』能力だったらしい。まぁ当然のごとく後悔したらしいが。

最初に使うまでは自分の能力は分からない。そしてリングは専用施設に行けば簡単に取ってもらえる。

早速俺は施設に行ってリングをとってもらい、外で能力を発動しようとしたが…何も起こらなかった。

能力を使うにはある発動条件がある場合がある。どうやら俺はその内の一人らしい。

片っ端から自分の部屋のものを触っても発動しなかった。

大抵自力で見つけられる人がいるが、それでも見つからない人のために100ベールを払えば

自分の能力と発動条件が分かるようになる……が月40ベールしか稼げない俺には難しい話だ。

借りるあてはある。たくさんの人が利用していると思うが銀行だ。

「100ベールを貸してくれ」と言ったらすぐ貸してくれた。



 「また来たのか」と施設の職員の人から見られたがスルーして能力が分かる機械にかけてもらった。

すると係員が

「貴方の能力は『時間を巻き戻せる』能力です。」

いまいちピンとこないが、一応発動条件を聞いてみた。

「そ、それで発動条件は?」

「と…時計を持つことです。」

時計!?まさかとは思ったが能力に関することかと驚いた。

「あ、ありがとうございました。」

会計を済ませて家にある腕時計を付け、心の中で念じた。するとみるみる時計の針が戻って3時間前に戻った。

確かこれから銀行にお金を借りに行く時間だ。だが銀行にお金を借りにいったのは能力を知るため。

その能力はもう分かってるから銀行に行く必要はない!

「めっちゃいい能力じゃん!」

ついそんな独り言を漏らしてしまった。でも未来には行けないから少し不便さはあったが十分強いと思った。

そしてAtoにも出場できるのはと心楽しみにしながらその日は寝た。



 Atoは3年に一度しか開催されない超貴重な世界的大会だ。

その開催地は「神の国」がある真下でもあり今ここに住んでいる。

「ミカツキ」というところだ。

Atoで優勝したら「神の国」に行ける。その名の通りこの世界で一番高く、神に近い空中都市だ。

そこにはそこで生まれた住民と歴代のAto優勝者しか住めない。今の人口は100人と呼ばれている。

大体Atoに応募するのはこのミカツキの6000万人のうちの3000人くらいだからとても狭き門だ。

「神の国」に入ったら今の能力を捨てて2つの能力を貰うか、今の能力+一つの能力を貰う。ということになっている。

大抵残り一つの能力を貰うだけの人が多い。そして「神の国」の名前の由来でもある神様とも戦うことが

出来る。

神様も前は一人の人間だった。神様は世界最初の能力者で能力は「空中都市を作れる」能力だったらしい。

条件が20歳になってからという由来から20歳までリングをはめる風習になったらしい。

神様が20歳の誕生日になったときに「神の国」を作ったと言われている。

その後神様が「神の国」に行った後、その日以降生まれる子供が能力を持って生まれ始めた。

それは668年も前のことだったが、まだ神の国はあるからきっと神様は生きているのだろう。

神様と戦うことができる条件は歴代のAto優勝者のうち1人に勝てばいいということ。

今まで神様に勝ったことがいないらしいけどもしも勝てたら3つ目の能力が手に入る。

しかもその能力は自分で決めることができ、好きな自分の位を決めることができる。

国の王様とか神様になるとか。まだ誰も神様に勝ったことはないけれど。



 Atoが開催されるのは運がよく3ヶ月先だ。その前に「選抜ロボット」と呼ばれているロボットに勝てないと出場できない。いつもそれで2500人も脱落する。運よく俺が勝てれば「神の国」に行けるチャンスが増えるということ!

みんなそれを目指して頑張っている。
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