2 / 2
1章
思い出と挑戦
しおりを挟む
俺がAtoに出場しようと思ったきっかけは8歳のときに初めて見たAtoの試合を見た時だ。
そのときの優勝者は「タイム・ルール」という人だ。12年たった今でも鮮明に覚えている。
能力は『時間を止める』能力だ。そのときの戦いはとにかく凄まじかった。言葉で言い表せないほどの。
見事にタイムは神の国へと行った。
俺が11歳のときは「ノア・メンテ」という女性が優勝した。Atoでは女性が優勝するのはとても珍しい。10人いたら1人いるかどうかの割合だ。彼女の能力は『自分の血を操る』能力だった気がする。
この能力は俺が見てきた中で一番強かった印象だ。彼女はいつも自分の指を歯で噛むとその一瞬でその相手を血で覆いつくした。3回戦目で傷を負ったが自分の血の流れをを変えたのかすぐに出血が止まった。まぁ話すまでもないが余裕で優勝した。
13歳から19歳まで故郷の「ルビー」に帰っていたから今までその2つの試合しか見ていない。久しぶりの「ミカツキ」だ。俺がAtoに出場しようとした決定的なきっかけは子供のころに30代半ばの見知らぬおじさんから
「Atoで優勝したら王様になれるよ。」
というような会話で男心に火が付いたからだ。何故か分からないがそのおじさんは俺をとてもかわいがってくれたのを覚えている。気づいたら家のベットで寝ていたからその後は分からない。
Atoは第1回戦目から3回戦目まで1:1で4回戦目から4:4のチーム戦。そして5回戦目は約30人の中から6人になるまでの個人戦。6回戦目は1:1:1で最後の決勝、7回戦目は1:1のタイマンだ。
Atoに出場するにはロボットと戦って勝つ必要がある。Ato出場者からは「選抜ロボット」と呼ばれている。そのロボットは見たこともないような金属で覆われている。前に『触れた金属を分解する』という能力者がいて選抜ロボットに触り分解しようとしたが…できなかったらしい。
純正の鉄のボールとかは分解できず刀とかは金属が混ざっているから分解できる…。つまり選抜ロボットは1つの金属で出来ているか、能力で作られているかのどちらかだ。…という言い伝えというか噂が毎回待機所での選手の間で交わされる。
Atoでの参加申し込みの日、俺は能力を書いた。
「『時間を巻き戻す能力』っと。」
この能力が反則にならないのかなと思いつつも申し込んだ。
この世界に不思議なことに同じ能力の人はいない。いたとしても既に死んでいる人と被った。という感じだ。
能力を仕事に使う人もいるし、趣味で使う人もいる。
俺は……使うとしたら株にかな。ギャンブルはあのリングを付けられた状態でするから使おうにも使えない。まぁ俺はやり終わったあとに使えば何回でも挑戦できるけどな。
選抜ロボットとの対戦は1ヶ月後に決まった。それに向けて能力の特訓をちまちまと始めた。
練習をしていたらあることに気がついた。それは時間が戻っても自分の姿は変わらないということ。いいことでもあるが悪いことでもある。まず、いいことは過去に好きなものを持っていけること。何かトラブルがあった後にそれを阻止できるものを持っていけば防げるかもしれない。
そして悪いことは怪我をしたときにそのまま怪我が残るということ。そのときは臨機応変に動かなければならない。
最大の弱点は使いすぎるとどんどん年をとっていくということ。同じ時間に過ごしていても他の人と1年ぐらい同じ場面を繰り返すことがあるからちゃんと使うときだけにしなければならない。よくよく考えてみると面倒な能力だ。
1ヶ月後
今日は選抜ロボットとの戦いの日だ。
大きなスタジアムに満杯ほどの人がいる。実に35412人だ。これから500人が選ばれるのだから今回の選抜は厳しいものとなるだろう。
一人一人呼ばれていき、順々と通路に入っていく。
「ファリム・バード様。通路にお越しください。」
きた!!
ついに選抜ロボットとの戦いだ。
キィィィと門が開き、人型ロボットが歩いてきた。
プーッとブザーが鳴り、戦いが始まった。
いきなりロボットの腕が振り落とされ、反射的に避けたが今さっきまでいた場所の地面が粉々にすり潰された。
「は!?そんなのありかよ!!」
機械音が部屋中に響き渡りロボットの脚で蹴られようとした。
「ッぶねー」
……?ロボットがクルッと1回転したときに後ろの首元に赤いスイッチが見えた。
「もしかして……」
俺はそのスイッチが勝利の道であることを信じてロボットが入ってきた入口の門のところへ行った。もちろん腕を振り回され、殺されそうになった。ロボットに察されたのか俺を掴もうとズカズカと走ってくる。
「残念だったな。」
能力発動
目の前にロボットが現れ、そして赤いスイッチが見えた。
思ったより高い。急いで俺はジャンプし………スイッチを押した。
そのときの優勝者は「タイム・ルール」という人だ。12年たった今でも鮮明に覚えている。
能力は『時間を止める』能力だ。そのときの戦いはとにかく凄まじかった。言葉で言い表せないほどの。
見事にタイムは神の国へと行った。
俺が11歳のときは「ノア・メンテ」という女性が優勝した。Atoでは女性が優勝するのはとても珍しい。10人いたら1人いるかどうかの割合だ。彼女の能力は『自分の血を操る』能力だった気がする。
この能力は俺が見てきた中で一番強かった印象だ。彼女はいつも自分の指を歯で噛むとその一瞬でその相手を血で覆いつくした。3回戦目で傷を負ったが自分の血の流れをを変えたのかすぐに出血が止まった。まぁ話すまでもないが余裕で優勝した。
13歳から19歳まで故郷の「ルビー」に帰っていたから今までその2つの試合しか見ていない。久しぶりの「ミカツキ」だ。俺がAtoに出場しようとした決定的なきっかけは子供のころに30代半ばの見知らぬおじさんから
「Atoで優勝したら王様になれるよ。」
というような会話で男心に火が付いたからだ。何故か分からないがそのおじさんは俺をとてもかわいがってくれたのを覚えている。気づいたら家のベットで寝ていたからその後は分からない。
Atoは第1回戦目から3回戦目まで1:1で4回戦目から4:4のチーム戦。そして5回戦目は約30人の中から6人になるまでの個人戦。6回戦目は1:1:1で最後の決勝、7回戦目は1:1のタイマンだ。
Atoに出場するにはロボットと戦って勝つ必要がある。Ato出場者からは「選抜ロボット」と呼ばれている。そのロボットは見たこともないような金属で覆われている。前に『触れた金属を分解する』という能力者がいて選抜ロボットに触り分解しようとしたが…できなかったらしい。
純正の鉄のボールとかは分解できず刀とかは金属が混ざっているから分解できる…。つまり選抜ロボットは1つの金属で出来ているか、能力で作られているかのどちらかだ。…という言い伝えというか噂が毎回待機所での選手の間で交わされる。
Atoでの参加申し込みの日、俺は能力を書いた。
「『時間を巻き戻す能力』っと。」
この能力が反則にならないのかなと思いつつも申し込んだ。
この世界に不思議なことに同じ能力の人はいない。いたとしても既に死んでいる人と被った。という感じだ。
能力を仕事に使う人もいるし、趣味で使う人もいる。
俺は……使うとしたら株にかな。ギャンブルはあのリングを付けられた状態でするから使おうにも使えない。まぁ俺はやり終わったあとに使えば何回でも挑戦できるけどな。
選抜ロボットとの対戦は1ヶ月後に決まった。それに向けて能力の特訓をちまちまと始めた。
練習をしていたらあることに気がついた。それは時間が戻っても自分の姿は変わらないということ。いいことでもあるが悪いことでもある。まず、いいことは過去に好きなものを持っていけること。何かトラブルがあった後にそれを阻止できるものを持っていけば防げるかもしれない。
そして悪いことは怪我をしたときにそのまま怪我が残るということ。そのときは臨機応変に動かなければならない。
最大の弱点は使いすぎるとどんどん年をとっていくということ。同じ時間に過ごしていても他の人と1年ぐらい同じ場面を繰り返すことがあるからちゃんと使うときだけにしなければならない。よくよく考えてみると面倒な能力だ。
1ヶ月後
今日は選抜ロボットとの戦いの日だ。
大きなスタジアムに満杯ほどの人がいる。実に35412人だ。これから500人が選ばれるのだから今回の選抜は厳しいものとなるだろう。
一人一人呼ばれていき、順々と通路に入っていく。
「ファリム・バード様。通路にお越しください。」
きた!!
ついに選抜ロボットとの戦いだ。
キィィィと門が開き、人型ロボットが歩いてきた。
プーッとブザーが鳴り、戦いが始まった。
いきなりロボットの腕が振り落とされ、反射的に避けたが今さっきまでいた場所の地面が粉々にすり潰された。
「は!?そんなのありかよ!!」
機械音が部屋中に響き渡りロボットの脚で蹴られようとした。
「ッぶねー」
……?ロボットがクルッと1回転したときに後ろの首元に赤いスイッチが見えた。
「もしかして……」
俺はそのスイッチが勝利の道であることを信じてロボットが入ってきた入口の門のところへ行った。もちろん腕を振り回され、殺されそうになった。ロボットに察されたのか俺を掴もうとズカズカと走ってくる。
「残念だったな。」
能力発動
目の前にロボットが現れ、そして赤いスイッチが見えた。
思ったより高い。急いで俺はジャンプし………スイッチを押した。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
使い捨て聖女の反乱
あんど もあ
ファンタジー
聖女のアネットは、王子の婚約者となり、瘴気の浄化に忙しい日々だ。 やっと浄化を終えると、案の定アネットは聖女の地位をはく奪されて王都から出ていくよう命じられるが…。 ※タイトルが大げさですがコメディです。
いい子ちゃんなんて嫌いだわ
F.conoe
ファンタジー
異世界召喚され、聖女として厚遇されたが
聖女じゃなかったと手のひら返しをされた。
おまけだと思われていたあの子が聖女だという。いい子で優しい聖女さま。
どうしてあなたは、もっと早く名乗らなかったの。
それが優しさだと思ったの?
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
おばさんは、ひっそり暮らしたい
蝋梅
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる