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気化囲兵 戦闘
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冷静だと思っていたことがよくなかった。
一体いつ間違えた。
と、我が身に問うても答えはない。
記憶を失って、辺りを歩いたのは悪くなかったはずだ。
周辺の様子を伺おうした矢先にいきなり戦闘が始まるのがおかしい。
そう、開き直ることにした。
私は周囲を散策していた。
何か手がかりを探していた。
鈍い銃声が、地面を揺らしたのは、それからすぐのことだった。
自然とその音には、聞き覚えがある。
戦闘が起こっていたのは、少し先に進んだところにある焼け野原だった。
東に布陣している集団は、槍や弓など比較的原始的な武器を手にしている。
対して西に位置する集団は、全身を、現代的な、鎧で覆っていた。
いや、鎧というよりそれは、体の一部のようで、SFのような機械兵であった。
西の軍の怒声とともに、双方が激突した。
東の軍は淡々と、慣れた手つきで、腕のあたりに張り付いていた、自動小銃を取り出し、全く乱れぬ列で、発砲を始めた。
西の軍は、槍を手に機械兵に突進していくが、一機も壊すことは叶わず、弾丸の雨に沈んだ。
妙な感じがした。
もう一度よく戦場をみる。
違和感の正体は、それとないほど、自然なことだった。
弾丸がただの一度も外れていないのだ。
威勢の良かった西の軍が撤退を始めた。
それを追う機械兵の一人が私の方に気づいた。
自動小銃を発砲された。
撤退する西の兵士に連れてい枯れているのに気づいたのは、それからしばらくしてからだった。
一体いつ間違えた。
と、我が身に問うても答えはない。
記憶を失って、辺りを歩いたのは悪くなかったはずだ。
周辺の様子を伺おうした矢先にいきなり戦闘が始まるのがおかしい。
そう、開き直ることにした。
私は周囲を散策していた。
何か手がかりを探していた。
鈍い銃声が、地面を揺らしたのは、それからすぐのことだった。
自然とその音には、聞き覚えがある。
戦闘が起こっていたのは、少し先に進んだところにある焼け野原だった。
東に布陣している集団は、槍や弓など比較的原始的な武器を手にしている。
対して西に位置する集団は、全身を、現代的な、鎧で覆っていた。
いや、鎧というよりそれは、体の一部のようで、SFのような機械兵であった。
西の軍の怒声とともに、双方が激突した。
東の軍は淡々と、慣れた手つきで、腕のあたりに張り付いていた、自動小銃を取り出し、全く乱れぬ列で、発砲を始めた。
西の軍は、槍を手に機械兵に突進していくが、一機も壊すことは叶わず、弾丸の雨に沈んだ。
妙な感じがした。
もう一度よく戦場をみる。
違和感の正体は、それとないほど、自然なことだった。
弾丸がただの一度も外れていないのだ。
威勢の良かった西の軍が撤退を始めた。
それを追う機械兵の一人が私の方に気づいた。
自動小銃を発砲された。
撤退する西の兵士に連れてい枯れているのに気づいたのは、それからしばらくしてからだった。
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