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爆弾魔の暇つぶし
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飛島
「結局間に合ったのか?」
飛島は、深く考えずに口に出した。
「そうだな、あれはいい試合だった」
と甲が思いを馳せるように答えた。
「試合の感想は大いに結構だが、お前は下見に行ったんじゃなかったのか?」
そうだぞ?、と甲が悪びれもせずに行ったのを聞き、乙のため息が出てきた。
「いやぁ、あの試合は良かったぞ。リーグの終盤で、2位と16位が戦ったんだがな、お互い優勝と残留とで必死だからな、選手たちの気迫といったら凄かったぞ。それになぁ、席とコートが近いんだ、臨場感が溢れているってのは、ああいうのをいうんだろうな」
又しても始まった甲の演説を聞く気にもならず、
「そうなのか?」
と乙に確認を取った。
「いや、俺はスタジアムの構造の確認で必死だった。よくあの中で試合を楽しめたと思う」
と乙が、苦々しそうに、甲に攻撃を仕掛けると、
「俺の観察力はすごいからな」
と何故か自慢げに胸を張った。
そんなことより、と甲が話し始めた。
なんだ?、と落合が胡散臭いものを見るかのような目を向けた。
「水平思考ゲームでもをやろうじゃないか。暇だろ?」
「久々の休日を喫茶店で楽しんでいたところに押しかけておいて、ひどい言い草なのは、まあ置いておこう」
「うん、それは置いといてくれ。まだ命は惜しいので」
「それで?既存の問題じゃとても暇潰しにはならないぞ」
「落合、俺はお前にも謝罪を求めたいのだが?」
「まあそこは任せておけ」
そう言って飛島の発言を遮った甲が話し出したのは、スタジアムでの話だった。
帰宅の言い訳を探し始める。
「結局間に合ったのか?」
飛島は、深く考えずに口に出した。
「そうだな、あれはいい試合だった」
と甲が思いを馳せるように答えた。
「試合の感想は大いに結構だが、お前は下見に行ったんじゃなかったのか?」
そうだぞ?、と甲が悪びれもせずに行ったのを聞き、乙のため息が出てきた。
「いやぁ、あの試合は良かったぞ。リーグの終盤で、2位と16位が戦ったんだがな、お互い優勝と残留とで必死だからな、選手たちの気迫といったら凄かったぞ。それになぁ、席とコートが近いんだ、臨場感が溢れているってのは、ああいうのをいうんだろうな」
又しても始まった甲の演説を聞く気にもならず、
「そうなのか?」
と乙に確認を取った。
「いや、俺はスタジアムの構造の確認で必死だった。よくあの中で試合を楽しめたと思う」
と乙が、苦々しそうに、甲に攻撃を仕掛けると、
「俺の観察力はすごいからな」
と何故か自慢げに胸を張った。
そんなことより、と甲が話し始めた。
なんだ?、と落合が胡散臭いものを見るかのような目を向けた。
「水平思考ゲームでもをやろうじゃないか。暇だろ?」
「久々の休日を喫茶店で楽しんでいたところに押しかけておいて、ひどい言い草なのは、まあ置いておこう」
「うん、それは置いといてくれ。まだ命は惜しいので」
「それで?既存の問題じゃとても暇潰しにはならないぞ」
「落合、俺はお前にも謝罪を求めたいのだが?」
「まあそこは任せておけ」
そう言って飛島の発言を遮った甲が話し出したのは、スタジアムでの話だった。
帰宅の言い訳を探し始める。
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