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第3章~あなたの愛に完全幸福します~
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やってしまった。
セイラは今にも泣き出しそうな顔で談話室へと駆けこんだ。
そこでのんびり紅茶を啜っているルナにむぎゅっと抱きついて邪魔な男性陣を締め出した。
完全に談話室を占拠したセイラは恋する乙女の顔でルナに助けを求める。
「どうしよう、どうしよう、どうしよう!
ママ、私どうしたらいいの!?」
ニナはその珍しい光景に目を瞬かせながらココアを飲んで様子を見守る。
抱きつかれて縋られているルナもなんのことか分からずにきょとんと未だかつてないくらいにテンパっているらしい娘を見た。
同時刻、ノクトの執務室でもリヒトがソファーに座りこんで悶々と考えこんでいた。
「……リヒト」
「うーん」
「こっちはこっちでまた頭抱えてんのか」
追い出されたジオがうんうん唸るリヒトを見て呆れた顔をする。
「で、お前は何を考えこんでるんだ?」
ノクトの睨みを軽く受け流してリヒトの対面のソファーに座る。
「んー、親愛と家族愛と恋愛について……?」
「「……」」
それだけで大体の事情を察してしまった2人は頭を抱えたくなるのをぐっと我慢して更に話を聞こうと思ったところに脱力する声が割り込んできた。
「兄さん、頑張って」
「……」
「いつの間に」
「アルバ!?」
「覚悟しといたほうがいいよ。母さんとニナを巻き込んで何かしてたから」
「……おい、それは」
「トーゼン、父さんとジオも巻き込まれるってこと」
「「………」」
「あーもう考えるのやめた。
というかどうしてみんな俺たちの事情を知ってるわけ?」
「あれだけ駄々漏れだったらそりゃわかるだろ」
「ちい姫は何度お前にスル―されようと必死だったからなぁ」
「お見合いブチ壊しに行くくらいだし」
「それはお前もだろうが」
勝手に進められて行く会話にリヒトは言葉も出ない。
要するにセイラの気持ちに気付いていなかったのは自分だけ。
「ちなみに俺はどこの馬の骨とも知れない女より姉さんとくっついてくれる方がいい」
「俺もそっちの方がいいな。あのちい姫の手綱を握れるのはリヒトだけだろうし」
「お前ら次第だな」
おまけにこんなことを言われてしまってリヒトは本気で頭を抱えたくなった。
はじまりもしていない内に結婚の承諾を受けてしまった気分だ。
というか実際のところもうセイラをお嫁に貰うのは決定事項と言っても間違いない気がする。
当事者である自分とセイラを置き去りにして着々と話が纏まりつつあるような気がしてリヒトは小さく溜息を吐いた。
セイラは今にも泣き出しそうな顔で談話室へと駆けこんだ。
そこでのんびり紅茶を啜っているルナにむぎゅっと抱きついて邪魔な男性陣を締め出した。
完全に談話室を占拠したセイラは恋する乙女の顔でルナに助けを求める。
「どうしよう、どうしよう、どうしよう!
ママ、私どうしたらいいの!?」
ニナはその珍しい光景に目を瞬かせながらココアを飲んで様子を見守る。
抱きつかれて縋られているルナもなんのことか分からずにきょとんと未だかつてないくらいにテンパっているらしい娘を見た。
同時刻、ノクトの執務室でもリヒトがソファーに座りこんで悶々と考えこんでいた。
「……リヒト」
「うーん」
「こっちはこっちでまた頭抱えてんのか」
追い出されたジオがうんうん唸るリヒトを見て呆れた顔をする。
「で、お前は何を考えこんでるんだ?」
ノクトの睨みを軽く受け流してリヒトの対面のソファーに座る。
「んー、親愛と家族愛と恋愛について……?」
「「……」」
それだけで大体の事情を察してしまった2人は頭を抱えたくなるのをぐっと我慢して更に話を聞こうと思ったところに脱力する声が割り込んできた。
「兄さん、頑張って」
「……」
「いつの間に」
「アルバ!?」
「覚悟しといたほうがいいよ。母さんとニナを巻き込んで何かしてたから」
「……おい、それは」
「トーゼン、父さんとジオも巻き込まれるってこと」
「「………」」
「あーもう考えるのやめた。
というかどうしてみんな俺たちの事情を知ってるわけ?」
「あれだけ駄々漏れだったらそりゃわかるだろ」
「ちい姫は何度お前にスル―されようと必死だったからなぁ」
「お見合いブチ壊しに行くくらいだし」
「それはお前もだろうが」
勝手に進められて行く会話にリヒトは言葉も出ない。
要するにセイラの気持ちに気付いていなかったのは自分だけ。
「ちなみに俺はどこの馬の骨とも知れない女より姉さんとくっついてくれる方がいい」
「俺もそっちの方がいいな。あのちい姫の手綱を握れるのはリヒトだけだろうし」
「お前ら次第だな」
おまけにこんなことを言われてしまってリヒトは本気で頭を抱えたくなった。
はじまりもしていない内に結婚の承諾を受けてしまった気分だ。
というか実際のところもうセイラをお嫁に貰うのは決定事項と言っても間違いない気がする。
当事者である自分とセイラを置き去りにして着々と話が纏まりつつあるような気がしてリヒトは小さく溜息を吐いた。
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