完全幸福論

のどか

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~番外編~

開け空に星は輝くー3ー

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混乱しすぎて可笑しな自己完結をしているらしいステラを任せられたリヒトは困り顔で彼女をソファーに座らせた。
お茶を用意してやって誤解を解くために自分もステラの正面に座る。

「ステラ、どうしてそう思うの?」
「だ、だって。あれが本気だったら、アルバ様は私のことお嫁に来いって言えば頷く女だって思ってるってことでしょう?」

そんなの悲しすぎます。
グスンと涙を溜める妹分にリヒトは微苦笑をした。
たしかにあの言い方はマズイ。
セイラが怒るのも、無意識にステラが怒って否定するのもしかたない。
だけど、

「ステラ。アルバはステラのことそんな風に思っていないよ。
 そんな風には思ってないからこそというかアルバの甘えというか……。
 うーん」
「リヒト兄様?」
「あの子はね、心のどこかでステラはアルバだけのものだって思ってる。  
 だからね、結婚してって言えば笑って頷いてくれるって思ってたんだよ」
「そんなの!!」
「うん。あり得ないよね。でも、困ったことにあの子は本気で思ってるみたいなんだ」
「、」

困った顔をしながらも穏やかにそう言うリヒトにステラは言葉に詰まる。

「だから、ステラはセイラの言うとおりしばらくセイラのところにいなさい」
「リヒト兄様?」

まさかそんなことを言われるとは思っていなかったステラは目をまるくしてリヒトを見つめる。

「ステラは誰のものでもないことをお馬鹿さんにちゃーんと分からせないとね。 
 ステラ、選んでもいいんだよ。
 無理にアルバの側にいなくてもいい。
 だけど、もしもステラがこれからもあの子の側にいたいと思ってくれるなら、あの子が見つけた答えを君に告げた時に逃げないで答え合わせをしてあげて」
「……はい」

優しく笑うリヒトにステラはちょっぴり困った顔で頷いた。

ずっと、一緒にいた。
たくさんたくさん振りまわされた。
好きか嫌いかで言われたら好きだけど、ステラも自分でアルバをそういう意味でどう思っているのかは分からない。

ステラが欲しいのはノクトとルナの関係じゃなくて、セイラとリヒトの関係じゃなくて、ジオとニナの関係だ。
ノクトとルナみたいに甘い空気は憧れても自分には合わない、セイラとリヒトみたいに激しすぎる恋はちょっと怖い。
だから、両親のように構えなくてもいい自然な関係がいい。
側にいるのが当たり前で、喧嘩もするけど、すぐに仲直りして、甘すぎないけど、でもどっちもお互いが大好きなんだってことは分かってて。
それはあくまでも特殊なフィルターが掛かったステラの瞳に映る景色なのだけれどそれでもステラが憧れるのは大好きな両親の関係だった。 





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