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第一章 底辺からの脱却編
第8話 闘神が降臨しました
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ズオオオ、と今までとは違う神気が俺の中に流れ込んでくる。
苦痛なんかはない。
だが、その神気の圧力に押し潰されそうになるのを必死に堪える。
「ぐ、おおお……」
歯を食いしばり、耐える俺に向けてレスティアはエールを送ってくれる。
『ノルク、耐えるんだよ! あ、それと言うの忘れてたけど……コンタクトを取ったとしても必ず力を貸してくれるとは限らないからね』
『あ、ああ……って、はあ?! ちょ、おま……それは初めに言うべき、ことだろ……』
いつまで神気が流れてくるのか、神気の総量が多すぎる。
ギリギリ、と耐えていると神気の流れが弱まった。
だんだん、光の柱は細くなっていき、やがて光は俺の中に収まった。
「はあ、はあ……ふぅ……」
どっと疲れが体にやってきて、俺は仰向けに倒れる。
すると、頭にレスティアとは別の意思が入ってきたのを感じた。
『おお……久しぶりじゃな……』
どこにでもいるようなおっさんの低い声が聞こえてきた。
どうやら、この人が闘神トルク様のようだ。
俺は出来るだけ最初の印象を良くしようと、下に出る。
『は、初めまして……あなたが闘神トルク様でしょうか?』
『あはは、ノルクが敬語になってる~』
『レスティア、お前は黙ってろ』
『ん? お前が今回の神降ろし者か……。えらく、しっかりしてる奴だな。うむ、気に入ったぞ。お前はワシのことを名前で呼ぶことを許そう。して、お前の名前は何と言う?』
『ありがとうございます。わ、私の名はノルクと申します』
闘神トルクは結構器の大きい人みたいだ。敬語で様を付けたら気に入られた。
やはり、神には敬意を持ち合わせるべきだ。
名前で呼ぶことを許してもらったが、敬語から変えていいのか分からないので継続する。
『堅苦しいの……。敬語もいらん、いつも通りに話してくれ』
トルクからいつも通りと注文があったので、レスティアと接する時と同じように戻す。
俺が一安心していると、トルクがレスティアに気付いたようで話している。
『おお……! レスティアも久しぶりじゃの』
『うん、トルクも相変わらずだね。うちのノルクはどう?』
『礼儀もしっかりしとるし、気に入ったぞ。この前のクソガキよりも100倍マシじゃ』
『中々の高評価……良かったね、ノルク』
『ああ、それでトルク……俺に力は貸してくれるのか?』
俺は早速本題に入った。目的はトルクと話すことでは無い。
闘神トルクを俺に降ろしてくれるのか、どうかだ。
『うむ、そのことなら。いいぞ。ただし、ワシを満足させる事ができたならの話しじゃが』
『満足って、何で満足させればいいんだ?』
『それはノルクで考えるのじゃ』
俺は内心舌打ちした。意外と頑固なオヤジのようだ。
満足って、何がいいんだ? やっぱり、女かな……?
俺はこっそりとレスティアに尋ねた。察するに、トルクとは長い付き合いのようだし。
『レスティア、トルクって何が好きなんだ?』
『うーん、酒を飲ませていればいいと思うよ。でも、酒にはうるさいから気をつけてね』
『酒か……。ちなみに、トルクが最近酒飲んだのっていつか分かるか?』
『ああ、それなら220年前だね。それがどうしたの?』
『いや、ありがとう。何とかなりそうだよ』
レスティアの言葉を聞いて、自信が出てきた。特に知り合いに酒のスペシャリストがいるわけではない。
だが、220年前ならその時代と現代の酒では大きな差がある。
酒も日々進化しているのだ。そこらにある店の酒で満足してもらえるはずだ。
◇
その日の夜、俺は街へ繰り出していた。トルクに酒を飲ませるためだ。
『ノルクよ、どこへ行くのだ?』
『トルクは酒が好きなんだろ? だから、酒を飲ませてあげるよ』
『ふうむ……ワシは酒にはうるさいぞ?』
『大丈夫だって、とびっきりの酒を飲ませてやるから』
俺は行きつけではないが、そこそこ行っている店にやって来た。時間が時間なので、席はほどほどに埋まっている。
カウンター席に案内され、着席した。ここで、俺はふと思い出したことをトルクに聞いた。
『なあ、トルクって実体化できるのか? そもそも意識だけじゃ酒は飲めないだろ?』
『安心せい、ワシはレスティアと違って数十分間だけなら可能じゃ。実体化はかなりの量の神気が持っていかれるから頻繁には使えん。じゃから、その間に浴びるほど飲む』
『へー、まあ体は壊すなよ』
俺は店員にエールを2杯注文した。困った時はとりあえず、エールを頼んでおけば間違いない。
注文直後に、トルクか神気で実体化を始め俺の隣に座った。
周囲からは見えてないようだ。
1分も経たないうちに、木製ジョッキいっぱいに注がれたエールがきた。
シュワシュワと泡がたっており、いい匂いだ。
それじゃあ乾杯と思い、隣を見るとトルクはすでに飲んでいた。
こいつ、待てないのかよ……。
ぐびぐび、と喉を鳴らし止まることなく飲み続けている。
トルクは全部のみほし、ぷはぁと息を漏らす。
「ど、どうだ?」
「美味い! 美味すぎるぞ! 数百年の間にここまだ進化したのか。酒職人には頭が下がるの……ノルク、もう10杯じゃ!」
「分かったから、でどうなんだ? 力は貸してくれるのか」
「おお、ええぞ。酒を飲ませてくれるならいくらでも貸したるわ!」
その言葉を聞き、俺は安堵の息を漏らす。これで、神降ろしが使えるようになる。
トルクが催促してくるので、店員にもう10杯注文する。
その後、トルクは浴びるようにエールを飲み続け、10分間で合計15杯のエールを飲み干した。
全く、とんでもない大酒喰らいだな。俺はトルクの酒代だけで結構な額が飛んでいきそうで、心配になった。
◇
翌日、トルクが正式に力を貸してくれるようになったので、俺のスキル【神降ろし】を試してみる。
『じゃあ、やるぞ』
『うん』
『うむ』
俺は神降ろしの口上を述べる。
「神よ、我に宿れ……来い! 闘神トルク!」
次の瞬間、俺の体にトルクが降り、宿ったのだった。
苦痛なんかはない。
だが、その神気の圧力に押し潰されそうになるのを必死に堪える。
「ぐ、おおお……」
歯を食いしばり、耐える俺に向けてレスティアはエールを送ってくれる。
『ノルク、耐えるんだよ! あ、それと言うの忘れてたけど……コンタクトを取ったとしても必ず力を貸してくれるとは限らないからね』
『あ、ああ……って、はあ?! ちょ、おま……それは初めに言うべき、ことだろ……』
いつまで神気が流れてくるのか、神気の総量が多すぎる。
ギリギリ、と耐えていると神気の流れが弱まった。
だんだん、光の柱は細くなっていき、やがて光は俺の中に収まった。
「はあ、はあ……ふぅ……」
どっと疲れが体にやってきて、俺は仰向けに倒れる。
すると、頭にレスティアとは別の意思が入ってきたのを感じた。
『おお……久しぶりじゃな……』
どこにでもいるようなおっさんの低い声が聞こえてきた。
どうやら、この人が闘神トルク様のようだ。
俺は出来るだけ最初の印象を良くしようと、下に出る。
『は、初めまして……あなたが闘神トルク様でしょうか?』
『あはは、ノルクが敬語になってる~』
『レスティア、お前は黙ってろ』
『ん? お前が今回の神降ろし者か……。えらく、しっかりしてる奴だな。うむ、気に入ったぞ。お前はワシのことを名前で呼ぶことを許そう。して、お前の名前は何と言う?』
『ありがとうございます。わ、私の名はノルクと申します』
闘神トルクは結構器の大きい人みたいだ。敬語で様を付けたら気に入られた。
やはり、神には敬意を持ち合わせるべきだ。
名前で呼ぶことを許してもらったが、敬語から変えていいのか分からないので継続する。
『堅苦しいの……。敬語もいらん、いつも通りに話してくれ』
トルクからいつも通りと注文があったので、レスティアと接する時と同じように戻す。
俺が一安心していると、トルクがレスティアに気付いたようで話している。
『おお……! レスティアも久しぶりじゃの』
『うん、トルクも相変わらずだね。うちのノルクはどう?』
『礼儀もしっかりしとるし、気に入ったぞ。この前のクソガキよりも100倍マシじゃ』
『中々の高評価……良かったね、ノルク』
『ああ、それでトルク……俺に力は貸してくれるのか?』
俺は早速本題に入った。目的はトルクと話すことでは無い。
闘神トルクを俺に降ろしてくれるのか、どうかだ。
『うむ、そのことなら。いいぞ。ただし、ワシを満足させる事ができたならの話しじゃが』
『満足って、何で満足させればいいんだ?』
『それはノルクで考えるのじゃ』
俺は内心舌打ちした。意外と頑固なオヤジのようだ。
満足って、何がいいんだ? やっぱり、女かな……?
俺はこっそりとレスティアに尋ねた。察するに、トルクとは長い付き合いのようだし。
『レスティア、トルクって何が好きなんだ?』
『うーん、酒を飲ませていればいいと思うよ。でも、酒にはうるさいから気をつけてね』
『酒か……。ちなみに、トルクが最近酒飲んだのっていつか分かるか?』
『ああ、それなら220年前だね。それがどうしたの?』
『いや、ありがとう。何とかなりそうだよ』
レスティアの言葉を聞いて、自信が出てきた。特に知り合いに酒のスペシャリストがいるわけではない。
だが、220年前ならその時代と現代の酒では大きな差がある。
酒も日々進化しているのだ。そこらにある店の酒で満足してもらえるはずだ。
◇
その日の夜、俺は街へ繰り出していた。トルクに酒を飲ませるためだ。
『ノルクよ、どこへ行くのだ?』
『トルクは酒が好きなんだろ? だから、酒を飲ませてあげるよ』
『ふうむ……ワシは酒にはうるさいぞ?』
『大丈夫だって、とびっきりの酒を飲ませてやるから』
俺は行きつけではないが、そこそこ行っている店にやって来た。時間が時間なので、席はほどほどに埋まっている。
カウンター席に案内され、着席した。ここで、俺はふと思い出したことをトルクに聞いた。
『なあ、トルクって実体化できるのか? そもそも意識だけじゃ酒は飲めないだろ?』
『安心せい、ワシはレスティアと違って数十分間だけなら可能じゃ。実体化はかなりの量の神気が持っていかれるから頻繁には使えん。じゃから、その間に浴びるほど飲む』
『へー、まあ体は壊すなよ』
俺は店員にエールを2杯注文した。困った時はとりあえず、エールを頼んでおけば間違いない。
注文直後に、トルクか神気で実体化を始め俺の隣に座った。
周囲からは見えてないようだ。
1分も経たないうちに、木製ジョッキいっぱいに注がれたエールがきた。
シュワシュワと泡がたっており、いい匂いだ。
それじゃあ乾杯と思い、隣を見るとトルクはすでに飲んでいた。
こいつ、待てないのかよ……。
ぐびぐび、と喉を鳴らし止まることなく飲み続けている。
トルクは全部のみほし、ぷはぁと息を漏らす。
「ど、どうだ?」
「美味い! 美味すぎるぞ! 数百年の間にここまだ進化したのか。酒職人には頭が下がるの……ノルク、もう10杯じゃ!」
「分かったから、でどうなんだ? 力は貸してくれるのか」
「おお、ええぞ。酒を飲ませてくれるならいくらでも貸したるわ!」
その言葉を聞き、俺は安堵の息を漏らす。これで、神降ろしが使えるようになる。
トルクが催促してくるので、店員にもう10杯注文する。
その後、トルクは浴びるようにエールを飲み続け、10分間で合計15杯のエールを飲み干した。
全く、とんでもない大酒喰らいだな。俺はトルクの酒代だけで結構な額が飛んでいきそうで、心配になった。
◇
翌日、トルクが正式に力を貸してくれるようになったので、俺のスキル【神降ろし】を試してみる。
『じゃあ、やるぞ』
『うん』
『うむ』
俺は神降ろしの口上を述べる。
「神よ、我に宿れ……来い! 闘神トルク!」
次の瞬間、俺の体にトルクが降り、宿ったのだった。
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