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【12】絶頂 ① ー甘美な極みー

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「ゃあ!そこイヤ……や、やだ、怖い」
「奥はイヤですか。なら……此処はどうですか、お姫様」

 サニーは根元まで挿し込んだ肉棒を引き抜く。
 そして入り口付近で、ゆったりと腰を揺すった。


「ぁ…、ぁ、ん、いい」
「浅い場所はお好きデスか。俺のチンポを好きになってもらえるよう、私、頑張りマスね」

 サニーの戯けたような口調に、何を馬鹿な事をと、苦笑が漏れる。
 少しだけ緊張がほぐれた。


 一方でサニーは、ジョークではないと至極真面目にピストンを繰り返す。
 緩急をつけながら、時折回すように。

 ダニエルの身体を難なく抱え、思うがままに角度を変えて。
 あの手この手で、硬い肉棒を挿し込んでは、その反応を確認される。

 パンパンと肉がぶつかる音がして、その度にユサユサとダニエルの大きなおっぱいが揺れた。

「ぁぁ!、ぁっ、やぁ、ぁぁあ!」
「ん、ここが好いんだね」

 秘豆の裏側の膣壁をカサのはった部分でごりごり抉られると、漏れそうになった。

 実際に尿意があるわけではない。
 でもそれに近い疼きが、身のうちに溜まっていく。

 腰がしびれて、理性にもやがかかったように、頭の中が快楽を追うことに占められた。


「はぁ!、ぁぁ、ぁ、はぁ、んぁ!」
「ディー……イケそう?」

 尻たぶを鷲掴みされ、振動するようにダダダダッと膣壁を押し上げられる。
 所謂いわゆるGスポットと呼ばれる場所を、こんなにも的確に、しかも適度な力加減で突いてきた人は初めて。


「んぅ、は、っま、た、ぃ…つ、あぁぁ!」
「しまるっ……」

 ダニエルは熱く激しい悦楽に全身を包まれ、背を仰け反らせて絶頂した。
 目の前がチカチカして、身体中の血液が逆流するかのようだ。
 背中、額の生え際、膝裏など、身体中の汗腺から汗が噴き出した。

 サニーも眉に皺をよせ、腹筋がブルブルと硬直している。
 ギュッと締まった膣襞にイカされないように、必死に堪えていた。


「ふーっ、はぁ……すっげぇ締めつけ。やばいよ、ディディ。俺、もう少しでイカされるとこだった」
「んぁ、っ、は、っ、っ!」

 サニーの言葉は耳に入ってこない。
 ダニエルは全速力で走ったあとみたいに、ゼェゼェと荒い呼吸を繰り返した。


 間をおかず、彼は腰の下にあった枕を抜き取り上体を倒してくる。
 大きな男の身体がダニエルにのしかかり、豊満な胸を押しつぶした。

「ん!は、ま…待って…」
「待てませーん!」

 サニーはダニエルの頭の横に片腕をついた。
 そしてもう片方の手で肉棒の根元を握り、奥まで挿入りこまないようにしながら、抜き挿しを再開する。

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