女王陛下、誤解です〜ヤリチン王子が一穴主義になったのはアタシのせいじゃありません!!〜

アムロナオ

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【13】 降参 〜三度目はーー?〜

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初めて身体を重ねた時は、お互い遊びと割り切ったワンナイト。

二度目は半ば強引に感じさせられて、なし崩し的に。

じゃあ、三度目はーー?


「ディディ、いいって言って。じゃなきゃ、挿れない」

もう一度、サニーはダニエルに同意を求めた。


漆黒の瞳孔が色欲しきよくで底光りし、今にも爆発しそうだ。

けれど今夜はダニエルの許可がなければ、これ以上先に進む気はないらしい。



二人の間に駆け引きの火花が散った。

新しい関係のスタートをきるか、それともここで終わるか。

サニーは決定権をダニエルに握らせた。


拒んだら、あたし達どうなる?

あたしをベッドから追い出して、別の女性を呼ぶの?

その女性をお姫様扱いして、あたしにしたことを全部するの!?


ーーそんなの絶対にヤダっ!!!



サニーが別の女性を抱く姿を想像しただけで、ダニエルの心は張り裂けそうになる。

視界がじわりと滲み、声を出そうとしたが、喉は虚しくヒュウと空回るだけ。


ずるいわ、この悪魔!ヤリチン!

ダニエルは心の中でサニーを罵倒ばとうした。


腹がたつほどエッチが上手な男。

勝手にダニエルの身体を開発し、忘れられない快楽を与えたくせに。

彼の性技は麻薬のようにダニエルをむしばみ、今だってこんなにも感じさせて……ここで放り出されるなんて、堪えられない。


そもそもダニエルから関係を迫ったわけではない。

勝手に素性を調べ追ってきたのはサニーのほう。

女王陛下や上司の前で関係を暴露し、外堀を埋めて逃げられなくさせ、護衛として此処まで連れてきたくせに。


飄々ひょうひょうとした仕草に騙されるが、実はすごく自分勝手な男である。

いつだってダニエルに選択肢はなかったのに、此処で選ばせるなんて!



ーー降参するしかない

だって彼が欲しくて仕方がないんだもん。

ダニエルは答えの代わりに、サニーを見つめた。

言葉にしなくても、わかるでしょ?


必死に目で訴えるが、サニーは表情を変えない。

ダニエルを甘やかし、大概は彼の方から折れ、謝り、下手にでてお姫様扱いしてくれる男性だが、目前の彼は驚くほど頑なで、瞳はくらい憂いを帯びている。


ダニエルは唇を噛んだ。

そして結んだ唇を解き、求めるまま腕を広げ、「きて」と一言。



その瞬間サニーの瞳から闇が晴れ、輝きを取り戻した。

真一文字に結んだ口元もほどけていく。

彼も不安だったのだろう、翼をもがれた鳥のようにダニエルの腕の中にちてきた。



大きく硬く重い、男の身体。

イランイランに混ざり汗の香りが漂ってきて、ダニエルは胸いっぱいに吸い込み、男の広い背中を抱き締めた。
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