女王陛下、誤解です〜ヤリチン王子が一穴主義になったのはアタシのせいじゃありません!!〜

アムロナオ

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【22】一人の朝Re 〜…またヤリ捨て?〜

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「んん”~……」

翌日、陽の光を感じてダニエルは目を覚ました。

ベッド脇の大窓から快い光と風が吹き込んでいる。


秋空はカラリと晴れ、清々しい一日だ。

ダニエルは気持ちよく寝返りをうったが、直後、背中から腰にかけてピキッと筋肉が引き攣った。


「……あ”の”や”ろ”ぉ”」

ダニエルは枕を握りしめ、シーツに突っ伏し怒りに震える。


爽やかな朝から一転、気分は最悪だ。

寝坊だわ、股関節は筋肉痛だわ、お股はちょっとひりひりするわで、これぞ三重苦。


ダニエルはボサボサになった髪をかき上げ、ため息をついた。

なんで流されちゃうかなぁ……そりゃあ気持ちよかったよ。

良かった、けども!

翌日に響くセックスはダメだよなぁ。


「ん”ん、けほっ、っ!」

喉からはお婆さんみたいなしゃがれた声。


乾いた痛みにダニエルは水差しを探す。

幸い果物が入った水差しとグラスがサイドテーブルに用意してあり、薄いレース製のナイトローブとスリッパまで準備してあった。

身体もさっぱり清められており、延々と続けられた饗宴の痕跡は跡形も無い。


「アフターフォローは上手いけどさぁ……」

ダニエルはベッドの上でぶつぶつ文句を言いながら、ストレッチして筋肉を揉みほぐした。

幸いすぐに筋肉痛は和らぎ、股のひりつきも気にならなくなった。



「ふー……頑丈なあたしに感謝ね。えらいぞ、あたし!でも、やられっ放しはダメよ。これからはあの淫獣を躾けなきゃ。」

ダニエルは鼻息を荒げ決意した。


「みてなさいっ、サニー!あんたを私好みの男に調教してやるわぁぁぁ!あははははは、ははは……」

一人で高笑いしてみても、キングサイズベッドにはダニエル一人。

くだんの男は何処に行ったんだ。


「また一人の朝…またヤリ捨て?自分が起きる時に一緒に起こしてくれたっていいのに。あたしを朝一人にしないことから、お願いしなきゃ」

ダニエルは枕を抱えたまま、重みのあるベロアのガウンを引き摺り隣室のドアに向かった。


「どうせ優雅に珈琲とか飲んでるんでしょ。この枕爆弾をおみまいしてやるわ!…………っサ”ニ”ィィーーーー」



枕を振り上げたまま勢いよくドアを開けると、広い室内には複数の人影。

コの字に並んだ応接ソファーに腰掛ける軍服姿の親衛隊の面々。

それも隊長クラスの方々が、一斉に振り返った。


「………ふぁれ?」

大理石の応接テーブルには地図や写真、姿絵が並べられ、軍議中なのは一目瞭然だ。


「あれじゃないでしょう……今、何時だと思ってるんですか」

流石は親衛隊の皆様、誰も表情を崩さない。

表情を変えたのは眉間に皺を寄せ小言を吐いたユージンと、仕方ないなぁと苦笑いしたサニーだけだ。


「あわわっわ、す、すみません!!」

ダニエルは枕に顔を埋めて、寝室へと引っ込んだ。
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