女王陛下、誤解です〜ヤリチン王子が一穴主義になったのはアタシのせいじゃありません!!〜

アムロナオ

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【33】ごめん 〜恋しくて切なくて〜

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「ディディ、おいで」

サニーはダニエルを抱き上げベッドに引き上げた。

そして膝の上で横抱きにし背中を撫ぜてやると、大人しくなった。


この隙に部屋を出て行けと、サニーはユージンに目で合図する。

ついでに「今夜の会食はなしだ」と口パクすると、ユージンは仕方ないですねと肩をすくめた。


ここ数週間、毎晩会食続きだったのだ。

今日くらいダニエルと時間を過ごしたって文句は言われまい。



ユージンが去った後、薄暗い室内にダニエルが鼻を鳴らす音だけが響く。

「ディディ、俺のお姫様……泣かないでくれ」

サニーはできる限り優しく話しかけるが、ダニエルの涙は止まらない。


もしも……の話をしていたのに、彼女がこんなに取り乱すなんて。

ダニエル=マッキニーはハツラツとした元気な女性。

真夏の太陽みたいな彼女の笑顔はとても眩しく、サニーを焼き尽くさんばかりに魅了している。


しかし彼女は今、暗い部屋でしおれている。

その姿にサニーは今までにないくらい罪悪感を刺激された。

彼女の願いを叶えれば、解決するのだろうか。


「ディディがそんなに悩んでるなんて知らなかったよ。俺は…………そうだな、正直に言うよ。キミをサロンや会食場に連れて行きたくなかった。貴族達に合わせてなヤツを演じる時があるからね。令嬢や娼婦達をその気にさせて情報を聞き出すことだってあるし。キミ以外の女性を褒め称える様子をキミには見られたくないんだ。下心があるからじゃないヨ。キミを不快にさせたくなかったから……それに仕事だと割り切らねばならない場面で、不要な罪悪感を抱きたくなかったんだ」


ダニエルは力なく首肯しゅこうした。

アリャーリャ村での出来事を思い出すだけで、こんなにイライラしてしまうのだ。

目の前で見せつけられたら、相手の女を引っぱたいてしまうかもしれない。



「それに……これは俺のエゴだけど。貴族のジジイ共の目にキミを晒したくなかった。彼奴あいつら、エロ親父だからサ」

「……ごめんなさい」

「俺もごめん。ディディが他の男に抱かれる姿を想像したら嫉妬で我慢できなくて……ブチ切れちゃったヨ」


ダニエルはサニーを見上げた。

男の瞳が切なげに揺れている。


「ふふ、やっとこっちを向いてくれたネ、俺のお姫様」

サニーは笑みをこぼし、ダニエルのおとがいにそっと触れた。

そして導くように顔を傾けさせ、彼の唇が近づいてくる。

男の吐息を感じ、ダニエルは目を瞑り口づけを待った。
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