51 / 161
【51】ボロンゴの街 〜世界が煌めいて〜
しおりを挟む
「ハイヒールも履かせてあげまショ、俺のお姫様」
サニーはダニエルの足元に傅き、脚をとった。
そしてベロア生地のハイヒールを履かせた後、ツツツ…と脹脛を撫でた。
触り方に性的なニュアンスが漂っていて、ドキリとさせられる。
生理中、他所の女のところへ行ってしまうかと思ったサニーは意外にも誠実で、夜遅くなることはあったが真っ直ぐ帰宅し、ダニエルの体を労わってくれた。
時折、愛しむように抱きしめ、頭を撫でてくれ、キスもしてくれたが、エッチな雰囲気にはならなかった。
しかし今サニーの深い青紫色の瞳には欲望の炎が見え隠れし、ダニエルの胸にも期待と欲望の火をつける。
「参りましょうか、俺のお姫様」
差し出されたサニーの手に手を重ねれば、ダニエルは最高潮に胸を高鳴らせた。
ユージンが手配した馬車に乗って、二人はボロンゴの街へと繰り出した。
中心街の広場で馬車を降りると、虹色の空にライトアップされた噴水が美しく水飛沫をあげている。
サニーと一緒だとシャンパンの泡のように世界が煌めき、ダニエルは見るもの全てに心を躍らせた。
「サニー、あの店に入ろ!コートレットが美味しいって聞いたことがあるの」
ダニエルはサニーの腕に手を回し、レストランへと誘った。
紳士にエスコートされるのが礼儀だが、今はそんな格式ばった風習は抜きでいいよね。
「いいけど……レストランを予約してあるヨ。ディディの大好きなお肉が美味しいお店のネ」
「お肉!!……残念だけど、コートレットは別の機会にしたほうがいいわね」
「あぁ、ユージンに頼んで明日のランチに出してもらおう」
「やったぁ!!じゃあ予約したレストランに行こ!ここから近いの?」
「歩いてすぐそこダヨ」
サニーが案内したのは、首都セーラスのオペラ座に負けず劣らず豪華な歌劇場だった。
貴族や裕福な商人達が通る正門ではなく、一部のVIPしか入れない重厚な横門をくぐる。
レッドカーペットに鮮やかな壁紙壁画天井画シャンデリアが連なり、黒服の男達が出迎えてくれる。
紅蓮のカーテンに仕切られた個室へ案内されると、サニーは椅子をひいてくれた。
伝統的な馬蹄型の歌劇場は、一番安い一階席を囲んで二階のボックス席、三階のバルコニー席となっており、その中でもダニエルが通されたバルコニー席は舞台の正面かつ視界を遮るように左右を銅像で囲まれており、周囲の客からは中が見えないように配慮されたプレミア席だ。
サニーはダニエルの足元に傅き、脚をとった。
そしてベロア生地のハイヒールを履かせた後、ツツツ…と脹脛を撫でた。
触り方に性的なニュアンスが漂っていて、ドキリとさせられる。
生理中、他所の女のところへ行ってしまうかと思ったサニーは意外にも誠実で、夜遅くなることはあったが真っ直ぐ帰宅し、ダニエルの体を労わってくれた。
時折、愛しむように抱きしめ、頭を撫でてくれ、キスもしてくれたが、エッチな雰囲気にはならなかった。
しかし今サニーの深い青紫色の瞳には欲望の炎が見え隠れし、ダニエルの胸にも期待と欲望の火をつける。
「参りましょうか、俺のお姫様」
差し出されたサニーの手に手を重ねれば、ダニエルは最高潮に胸を高鳴らせた。
ユージンが手配した馬車に乗って、二人はボロンゴの街へと繰り出した。
中心街の広場で馬車を降りると、虹色の空にライトアップされた噴水が美しく水飛沫をあげている。
サニーと一緒だとシャンパンの泡のように世界が煌めき、ダニエルは見るもの全てに心を躍らせた。
「サニー、あの店に入ろ!コートレットが美味しいって聞いたことがあるの」
ダニエルはサニーの腕に手を回し、レストランへと誘った。
紳士にエスコートされるのが礼儀だが、今はそんな格式ばった風習は抜きでいいよね。
「いいけど……レストランを予約してあるヨ。ディディの大好きなお肉が美味しいお店のネ」
「お肉!!……残念だけど、コートレットは別の機会にしたほうがいいわね」
「あぁ、ユージンに頼んで明日のランチに出してもらおう」
「やったぁ!!じゃあ予約したレストランに行こ!ここから近いの?」
「歩いてすぐそこダヨ」
サニーが案内したのは、首都セーラスのオペラ座に負けず劣らず豪華な歌劇場だった。
貴族や裕福な商人達が通る正門ではなく、一部のVIPしか入れない重厚な横門をくぐる。
レッドカーペットに鮮やかな壁紙壁画天井画シャンデリアが連なり、黒服の男達が出迎えてくれる。
紅蓮のカーテンに仕切られた個室へ案内されると、サニーは椅子をひいてくれた。
伝統的な馬蹄型の歌劇場は、一番安い一階席を囲んで二階のボックス席、三階のバルコニー席となっており、その中でもダニエルが通されたバルコニー席は舞台の正面かつ視界を遮るように左右を銅像で囲まれており、周囲の客からは中が見えないように配慮されたプレミア席だ。
10
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる