いつも隣に君がいて

sunflower

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伝えたい気持ち

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文化祭の日。私は退院することができた。

「じゃあ、お父さん、お母さん、行ってくるね。」


「気をつけてな。無理はするなよ。」

心配そうに父が言った。
両親に笑顔を向けて、私は学校に向かおうとすると前にあかりの姿が見えた。

「幸ーーーー!!!迎えにきったよーん!!」

ハイテンションでこっちに向かってくるあかりを見て私は笑った。

「学校行こー!」

「うん!」

2人で学校に向かいながら話をした。

「ねえ、幸は文化祭で何する?何食べる??」

「えっとねぇ…、たこ焼き食べたいなぁ。」

「私お化け屋敷行きたい!!」

「え!?お、お化け屋敷…?」

「行ってみよ?」

「私、実は怖がりなんだけど…行ってみようかな。」

「ほんと?大丈夫だよ!私が幸を守るから!」

「あかりったらイケメン~」

学校に着いてからあかりと2人でいろんなところに行った。

「ねえ幸。健吾のところ行きたくない??」

「え?」

「よし行こー!」

私まだ何も言ってないけど…( ゚д゚)
ま、いっか。ちょっと行きたかったし。

あかりに連れられ健吾のいる教室に行ったら、そこは大行列が出来ていた。 

「わ、すごいね。」

「わたしもこんなに大盛況だとは思わなかった。」

健吾のいる教室はカフェで、中に入ると健吾と拓也がウェイトレスをしていた。

「かっこいい…。」

思わず口に出してしまい、私は恥ずかしくなった。
健吾が私に近づいてきて耳元でささやいた。

「文化祭が終わったら屋上きて。待ってるから。」

言い終えると健吾はすぐに行ってしまった。  



文化祭も終わり、後夜祭が始まった。

「幸!グラウンドいこ!」

「ごめんあかり。先に行ってて。」

あかりの誘いを断って私は屋上に向かった。するとそこには健吾がいた。

「本当に来てくれたんだ。」

「うん…。」

私たちの後ろには花火が打ち上げられていた。

「きれいだね。」

「そうだな。」

ふと健吾の顔を見ると、少し頬が赤く染まっているように見えた。健吾は私に言った。

「なあ幸。」

「ん?なに?」

「好きだよ。幸が記憶をなくして俺が過去の存在になってだとしても、俺はずっと幸が好きだ。」

健吾の言葉が私の中にすっと入ってくる。

「もう一度俺と付き合って下さい。」
 
私の中から何かがこみ上げてきて、すごく熱くなった。私は健吾の言葉に対してうなづき言った。

「はい。私も健吾が好き…。多分これは記憶をなくしてた時にすでに気づいてた。ずっと苦しめててごめんね…。」

健吾は私を優しく、そして強く抱きしめた。

「ずっと大切にする。絶対に不安にさせないから。」

「うん。」

気づくと私の頬には涙がつたっていた。
私は健吾の腕の中で安心しながらポロポロ涙を流した。 


私たちはここからゆっくりと歩んで行くんだ。


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