いつも隣に君がいて

sunflower

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遠足2

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よく晴れた日。
今日は楽しみにしてた遠足の日。

「幸!おはよう!今日は晴れてよかったね。今朝少し雨降ってたから。」

「えっ?そうなの?全然気付かなかったよ(笑)」

なんて言う話をしながら私たちは動物園に向かった。

動物園の入り口には健吾と拓也はもう来ていた。

「おす!幸、あかりおはよ!早く行こーぜ!!」

相変わらず健吾は元気だなぁ。拓也は逆に落ち着いてるけど。

「おはよう2人とも。健吾、30分前から待ってたんだって。バカみたいでしょ(笑)」

「お、おい!それ言うなよ!!ほら、行くぞ!」

健吾が私以上に楽しみにしてたんだと思うと少し嬉しくなった。

パンダ、ライオン、さる、キリン、ゾウ、たくさん歩き回ってたくさんの動物をみんなで一緒にみた。お昼には料理上手(らしい)拓也がお弁当を作ってくれていて、拓也の卵焼きは絶品だった。


陽も落ちてきてそろそろ帰ろうかとしている時私は健吾に呼ばれた。

「幸!」

「健吾?どうしたの?」

「これ…やるよ。」

そう言って健吾は私に小さな袋を渡してどっか行っちゃった。その時の健吾は夕陽のせいか、少し赤く染まっているように見えた。

健吾からもらった袋には可愛いストラップが入っていた。きっと今日のことを忘れないように健吾は私にくれたのかなと思った。

帰り道。

「ねえ、あかり。」

「ん?なあに?」

「今日、すっごく楽しかったね!あとね、健吾がストラップくれたんだよ。」

あかりは少し黙ってしまった。もしかして何か変なことを言ってしまったのかな?あかりはしばらくしてから私に言った。

「あのさ!幸が気にすると思って言ってなかったんだけどね!」

すごく言いづらそうにあかりは言った。

「健吾は幸と前みたいになりたいんだと思うの。だからそのストラップを幸に渡したんだよ。」

「前…みたいに?」

あかりは静かにうなづいた。

「それって私が記憶をなくす前…?」

あかりはまた静かにうなづいた。

私はそのあとの言葉を怖くて聞くことができなかった。






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