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終幕
1.夜明け
しおりを挟む今までで最も長く激しくロゼを抱いたエアハルトは血相を変える侍女達に構わず、準備された浴室にそのまま入り、見ている方がむず痒くなってしまうほど丁寧に優しくロゼの身体を清めた。
案の定、初夜の時以上に激しく乱暴に求められたロゼはぐったりと気を失っている。
医者に安静にするよう言われたことをエアハルトはもう忘れたのかと責める使用人達の視線などものともせず、エアハルトはただ腕の中で気絶しているロゼを恭しく世話をした。
ロゼが目覚めていればエアハルトの過剰ともいえる献身に恐縮したであろう。
ゆっくりとロゼの身体の隅々まで湯をかけ、自分の身体が冷えるのも構わずエアハルトはロゼの身体を丹念に洗っていく。
ロゼ専用の花の香りのする石鹸や特殊な薬草などが入ったボディーソープの匂いを嗅ぎ、いつもロゼが使っているものを選んで泡立たせる。
側にいた侍女が特に何も言わないのでどうやらエアハルトが選んだものはロゼのお気に入りで間違いないらしい。
湯のおかげで少しずつ桃色に変わっていくロゼの瑞々しい肌を掌で堪能しながら、起きたときにロゼが少しでも楽になるように泡立てた石鹸を身体に塗り、そのまま丁寧にマッサージする。
髪もエアハルトは洗った。
エアハルトの髪とは違う、繊細なその黒髪を痛めないようにシャンプーで丁寧に洗っていく。
途中途中でロゼの世話をしている侍女達が慌てたようにもっと優しく、それでは奥様が痛みますっと声をかけてくる。
エアハルトはその言葉に逆らうことなく、言われた通りの手順でとにかくロゼの身体を壊れ物のように、この世に唯一としかない宝石のように優しく慎重に触れ、着実に綺麗にしていった。
髪の毛から足の爪先までとにかく細心の注意を払って洗う。
最後に花油を全身に塗りつけることももちろん忘れない。
エアハルトがごく自然にロゼの足を持ち上げ、踵から爪先まで丁寧にマッサージする様を見た侍女達は思わず一瞬動きをとめた。
彼女達もエアハルトの身体が冷えないように湯をかけたり、ロゼが少しでも痛い思いをしないように真剣な眼差しで見張っていたのだ。
それでもエアハルトの醸し出すロゼへの愛情があまりにも生々しく、顔を赤らめる者もいた。
エアハルトは何の躊躇いもなく、むしろ愛し気にロゼの下半身を洗い、最後にはその形の良い両足に自然な動作で口づけしたのだ。
その光景を見た侍女達は実に様々な反応を見せた。
信じられないと、今にも気絶しそうな者や、うっとりと頬を紅潮させて見入る者。
足に口づけすることの意味を、彼女達は理解していた。
そして現役の軍人であるエアハルトのその行為の意味は大きく、彼の妻への溺愛っぷりがよく分かるというものだ。
まさに、愛に溺れているとしか言いようのない愛情表現である。
動揺しそうになりながらも侍女達は、特にゲーアハルト家の侍女達は実によく働いた。
ゲーアハルト家の侍女達は目の前の惚れ惚れとする強靭な肉体を晒すエアハルトに動揺することなく、彼にロゼの世話の仕方をエアハルトに命じられるがままに事細かくに伝えている。
そしてエアハルトが冷えないように肩や背中に湯をかけたり、ロゼが少しでも苦しそうな姿勢になると容赦なくエアハルトに注意した。
エアハルトがロゼの太ももを開き、あられもない所に指を突っ込んで中のものを掻き出す様を見たときには彼女達も冷静さを失い、歴戦の戦士でも怖気づくような殺気をエアハルトに当てていたが。
ただ、エアハルトがロゼに中出しし、緊急避妊薬を用意させていたことは事前に知っていた。
また、初夜のエアハルトの暴走を知った公爵夫人の指示の元、侍女達はロゼに毎晩避妊薬を飲ませていた。
暴走したエアハルトの行動を見越しての裁量だったが、正に慧眼といえよう。
それでも愛する主ロゼの身体に無体を強いたであろうエアハルトに対する彼女達の好感度は今日も忙しく上下する。
目の前でこうも大事にロゼを世話して愛でる姿を見ると、怒りのぶつけ所がなくなるのだ。
そんな複雑なゲーアハルト家の侍女達の内心を知らないミュラー家の侍女達は純粋に彼女達のプロ意識の高さに驚いていた。
護衛役として浴室内を見張っているミュラー家の元軍人、元傭兵の侍女達は本物の侍女の凄さというものを目の当たりにしたのだ。
生粋の侍女として厳しく育てられたゲーアハルト家の侍女達にミュラー家の侍女達はこのとき初めて心の底からの尊敬を抱いたという。
ロゼの身体を真剣に洗いながらも、エアハルトは全裸のまま堂々と勃起していたのだ。
そんな状況の中でゲーアハルト家の侍女達はエアハルトの昂った下半身を目にしても逸らすことも凝視することもなく平然と対応している。
あくまで彼女達が気に掛けるのはロゼの容態であり、エアハルトの下半身はこの場で暴走さえしなければどうでもいいらしい。
万が一、また我慢できずにロゼにこの場で手を出そうとすれば最近密かに鍛えている細い身体を盾にしてロゼを死ぬ気で守ったであろうが。
そんなゲーアハルト家の侍女達とは違い、あまりにも立派な主のそれに視線が行きそうになるのをミュラー家の侍女達は鋼の精神で耐えていた。
どうにか無表情を貫くが、時折、ロゼがエアハルトの手つきに意識を失ったまま甘い声を上げると妙な気持ちになってしまう。
ロゼが甘い声を上げるたびに、エアハルトのそれの形が進化していく様につい目が行ってしまうが、それは仕方がないであろう。
むしろ平然と、少し洗い方が不埒です、我慢してくださいとエアハルトに苦言を呈せるゲーアハルト家の侍女達がおかしいのだ。
落ち着かず、内心でそわそわしたままの彼女達はこれも精神を鍛えるための鍛錬だと自分自身に言い聞かせて時間が過ぎるのを待った。
一人だけ、日付が変わったということで謹慎はもう終わりと勝手に浴室の見張りについているリリーだけはただ護衛対象であるロゼを凝視していたが。
その視線に少しばかり不純な色があり、ロゼが甘い声を上げるたびに視線が鋭くなっていることに、幸いにも気づく者はいなかった。
皆が皆、他のことに構う余裕がなかったせいである。
ロゼの目が覚めると、エアハルトは満足に椅子に座れない彼女のために自らがソファー兼給仕として世話をした。
寝室の寝台に胡坐をかき、その上にロゼを座らせる。
硬い胸板を背もたれ代わりにして、少しでもロゼが楽になるよう向きを変えたりする。
もちろんロゼは最初は断った。
だがあまり我儘を言うとお仕置きだと低い声で楽しそうに囁かれ、腰を撫でられては大人しくするほかない。
そしてロゼを抱えたまま、エアハルトは料理長に命じて作らせた野菜のスープや口に軽い果物のデザートを器用にロゼに食べさせたのだ。
まるで赤ん坊のようだと羞恥で顔を赤くするロゼの様子を楽しそうに見つめながら、スープを掬い、火傷しないように息まで吹きかける。
ロゼの口元にスプーンを持っていき、なかなか口を開こうとしないその桃色の頬を軽く人差し指でつっついて口を開けさせる。
少し上目遣いに頬を染めて見つめてくるロゼの可愛らしさと、それに反しての口を開けたときに見える赤い小さな舌の動きが艶めかしく、エアハルトを刺激する。
こくんっと小さく喉を鳴らしてスープを嚥下するロゼの姿はとにかく可憐で、どことなく背徳的でもあり、エアハルトはもう既に癖になりそうだった。
水を与えるときにわざとらしく、口の端に零して舌で舐めとったり、スープの味を確かめることを口実にロゼの口内を味わったりと、エアハルトは毎朝こうしてロゼの世話をしたいと思った。
むしろ夫として当然の義務ではないかと思い始めている。
エアハルトの行動を一瞬、咎めようとしても最後は従順に受け入れ、エアハルトの不埒な仕草に感じてしまう自身の身体に羞恥を感じながら、必死に耐えて身体を震わすロゼの健気な姿に、エアハルトはこの場に邪魔者がいなければすぐさま寝台に押し倒してやりたいと思った。
寝室には邪魔者という名の侍女長や執事長などもいて、彼らはエアハルトのあまりの変わりように絶句していた。
他の使用人は寝室から追い出され、侍女長と執事長だけがエアハルトがもう忘れかけているライナスとルナの処分について部屋に訪れていたのだ。
本来ならばロゼには聞かせたくない内容だが、ロゼ本人の詳細を知りたいという声にエアハルトが渋々二人を招いたという遣り取りがあった。
ロゼの朝食が終わるまで待てと言われた二人もまさか目の前で幼い頃から知っているエアハルトの変わり果てた姿を見ることになるとは思わなかっただろう。
その実に幸せそうな、蕩けた表情に喜べばいいのか悲しめばいいのか今だ判断できずにいた。
一体昨夜何が起こったのか知らない二人は良くも悪くも人は変わるということをその歳になって身に染みたという。
*
侍女長が差し出したライナスの地下室での発言が事細かく詳細に記された巻物をロゼは無言で読んだ。
ロゼを抱えながら、エアハルトもまたそのライナスの心の闇とも言える内容を眉間に皺を刻みながら読んでいた。
エアハルトが知る事実もあれば、あまり詳しく知らなった事実も載っている。
目の前で無言で真剣に読むロゼに居た堪れない気持ちでいっぱいであった。
出来ることならすぐさまに燃やして灰にしてしまいたい。
あれだけの深い愛情を語ったロゼがエアハルトを軽蔑する可能性は低い。
しかし、ライナスの毒やルナの異常性、そして一人命を落とした娼婦のことを知り、ロゼが何を感じて何に悩むのか、想像ができない。
エアハルトは不安になる自身の心を隠しながら、そっとロゼを腕の中に囲む。
ロゼが、逃げてしまわないように。
もしも、万が一エアハルトの腕から離れようするならば容赦はしない。
そんなエアハルトの思いなど知らず、ロゼは驚くほど冷静にライナスの話を受け入れた。
ルナの出生やエアハルトとの出会い、そして妊娠の真実。
エアハルトが贔屓にし、誤解によって死んだ名も知らない娼婦のこと。
侍女長や執事長、エアハルトは緊張しながらロゼが読み終わるのを見守る。
「ルナの、容態はどうですか? 川に飛び込んだとありますが、子は無事でしょうか?」
ロゼがまず発したのはルナの容態とその子についてだ。
ロゼらしいと思いながら、侍女長が恭しく頭を下げて告げる。
「副官のライナス殿のお話しの後、旦那様がお連れしました町医者に診察をさせました。驚くほど条件の悪い中で、奇跡的に母体ともども子は無事とのことです。このまま順調に安静にしていれば予定通りに子が生まれるだろうとのことです」
「そう…… 彼女は今は落ち着いているのかしら?」
「……それは、奥様がお気になさらなくとも良いことです。あの手の者は私も過去に何人か遭遇したことがございますが…… 自らの虚言に縋り、それを罪悪なく真実と信じる輩はどの時代でも厄介事しか起こしません。奥様がいくら慈悲深くとも、あの娘にこれ以上関わってはお互い良い結果にはならないでしょう」
「……そうね」
侍女長が強く言い切る。
本来ならば不敬に問われそうな強すぎる発言だったが、そこには心底ロゼの身を案じる彼女の忠誠があり、ロゼは何も言えなかった。
侍女長の発言に同意するように無言で頷く執事長や、黙ったままロゼの反応を伺うエアハルト。
ロゼは、正直に言えば自分でも驚くほどルナに対して憐れみを抱いていない。
それはロゼ自身にとっても意外だった。
彼女は自覚有る無しに貧しい者に対して負い目のようなものを常に抱いている。
自分が恵まれすぎていることがどこか心苦しく、ロゼは人から何か搾取する行為に嫌悪感と恐怖を抱いているのだ。
それなのにルナに対して何か援助してあげたいとか、何か優しい言葉をかけてあげたいとか、生まれた子のために何かしてあげたいとか、そういった善意の気持ちが驚くほど湧かない。
エアハルトが結局ルナを抱いていたという事実に嫉妬しているからなのかもしれないし、どこか冷静な部分でロゼがルナを哀れむことが一番ルナの自尊心と脆い精神を壊すものだと分かっているからかもしれない。
それは、ライナスの話に出ていた死んでしまった娼婦にも通じる。
亡くなってしまった娼婦を今更哀れんだとして彼女の魂が天国に行くわけではない。
エアハルトに愛され、執着されている今のロゼが祈りの言葉を捧げれば、よりその魂は傷ついてしまうだろうとロゼは思っている。
エアハルトにロゼがまだ愛されている内はだが。
エアハルトも含め、侍女長達はロゼを誤解している。
ロゼは確かに慈悲深く、寛容すぎる面もあるが、見境もなく全ての者に自身の財産や慈愛を差し出すわけではない。
そして、エアハルトとの恐ろしいぐらいの交わりでロゼは少し変わったのだ。
それは諦めにも等しい、ロゼなりの妥協である。
「ルナは、娼館に帰ってもらう。もうあれとの契約は終え、代価も払い終えている。今回は仕方なくその身柄を預かっただけだ。……あとは支配人の裁量とルナの意思に任せるしかない」
エアハルトの冷淡な物言いに、ロゼは少し安堵する自分がいることに気づいた。
だが、もう散々エアハルトに全て曝け出したのだ。
今更、醜い自身の感情を無視しても意味はない。
全てを受け入れるしかないのだと、ロゼはもう諦めている。
驚くほど、穏やかに。
「だが、あいつがまた娼館を抜け出し、俺たちの前に現れるのなら…… 次は容赦はしない」
エアハルトの深く冷たい言葉を当然のように侍女長達は受け入れる。
彼らからすれば娼館を抜け出し、エアハルトのもとへ来た事もそれを見逃してしまった娼館にも責任を問う必要があり、むしろこれは寛大な処置だと思っている。
これがミュラー家というものなのかと思うと共に、もしかしたらロゼが知らないだけで公爵家にもこんな他者に冷たく身内を守るために冷酷な判断を下す一面があるかもしれないと思いなおす。
いくらロゼが大人ぶろうとも、世の汚いことから遠ざけられ、ただただ甘やかされただけの令嬢ではそれを推し量ることは不可能である。
そんな風に物事を見るようになったのが成長なのかどうかは今はまだ判断できないが。
「では、ライナス様はどうされるのですか?」
「あれは、お前が気にすることではない。穢れてしまう」
随分なエアハルトの言い分に、ロゼ以外は誰も反論しない。
むしろしみじみと同意するように無言で頷いている者が二人いる。
ロゼはエアハルトのなんとも言えない怒りを抑えたような声の震えを感じていたが、少し不満そうにその不機嫌な顔を見上げる。
「……それでは、ルナと同じではありませんか」
不満があることを主張するように少し唇を尖らせる姿に、エアハルトは一瞬で機嫌が直ってしまった。
ロゼ本来の子供っぽい一面が見れるのが嬉しい。
エアハルトにとってはロゼのどんな感情も表情も全てが好ましく見える。
エアハルトを拒絶するものでなければという注釈がつくが。
「本来ならば、ルナもライナスもお前に近づけるつもりはなかった」
二人の行動を甘く見ていた自分の甘さにエアハルトがどれだけ後悔し、怒ったことか。
しかし、この二人がいなければエアハルトはまだロゼへの恋情や愛情を知ることもなかった。
ロゼの愚かな不安や内に秘めていた本人ですら気づかなかった願望を知ることもなかったのだ。
知らなければよかったのかもしれない。
少なくともロゼにとってはその方が好ましかっただろう。
だが、エアハルトは全てを知ることができて素直に満足している。
ロゼの苦悩がエアハルトにとっては極上の毒に過ぎず、愛おしさが増し、狂おしいほどの欲を抱くきっかけになり、そして全てをロゼが受け止めたからだ。
多少強引な意地悪や悪戯をしてもロゼがエアハルトのことを嫌うことがないと知っただけでも収穫ものである。
だが、それでライナス達の行動が許されるはずがない。
ライナスのエアハルトに向ける感情も、エアハルトは知っていた。
ライナスが一度血迷ったときにエアハルトは死ぬぎりぎりまでの制裁を与え、それでもエアハルトに尽くしたいと懇願するライナスの心意気を買って処分しなかった過去がある。
全てはそのときのエアハルトの甘さが今回の騒動を生んだともいえる。
エアハルトにとってはルナよりもライナスの方がずっと危険であり、プライベートに近い今回の出来事だけではライナスを公式に裁くことはできない。
エアハルトもライナスの地位も高くなりすぎてしまった今では簡単に私刑にすることもできず、ただ無難に適当な理由をつけてライナスを遠くの僻地に飛ばすのが精々だろう。
無論、ミュラー家の総力を尽くして他の罪をでっち上げることも、内密にライナスの身柄を処分することもできた。
しかし、全ての事情を知ってしまったロゼにそんなミュラー家の闇を見せる訳にはいかない。
もちろん、ロゼがもう少し大人になれば未来のミュラー侯爵の妻として全てを知り受け止めなくてはならないが、今はまだ早いとエアハルトは思っている。
だが、ロゼを甘やかす周りとは別にロゼは一度ライナスに会わなければならないと思っていた。
会って、ロゼは自分の考えを伝えるべきだと。
「ねぇ、旦那様」
ロゼの甘えたような可愛らしい声に、エアハルトは優しく答えた。
「どうした、ロゼ? 何か欲しいのか?」
「私、旦那様にお願い事がありますの」
「お前は普段、我儘を言わないからな。なんでも言え。全部叶えてやる」
エアハルトの凛々しい表情とは裏腹に、その声は酷く甘い。
主夫婦の姿を見守っていた侍女長と執事長の二人はそのでれでれと称していいエアハルトの姿にここ最近慣れてしまった疲れるような脱力感に襲われていた。
この二人の主導権は一体どちらにあるのか今だ読めないことに自らの修行不足を痛感したとのちに二人は語り合う。
「私、ライナス様とお話ししたいのです。二人だけで」
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