転生したらオークたん♪だった件

岸利トオル

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とりあえずは落ち着こう。

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 オークたんからすれば、クロエの体は、かなり軽くて小さい、まるで大きめのヌイグルミのように、自在に扱うことができる。



「つまりは、今回は記憶の継承と、黎明の書を奪われないパターンでの、ロコックの強さと手の内の確認、できれば人化の魔法を試しておきたいと言った所か…」



 クロエは全裸で壁に手を付き、下半身は宙に浮いている。



「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、…御剣って、、ロコック様の…いッッ…」



「そうだな、狂った狂戦士狂夜のことだ…」



 両方の褐色の太ももをつたって、つま先に続くしずくが、親指の先から床に滴る。



「ウッッくッッ……はいオッケーで~す。」



 ジョキン除菌ポトリ……



「ギャアアア~~アアアアア!!!!ジュニア~~~~!!!」



「はいはい、スグつけますです~」



 ペタ、チロチロチロ。



「はい!元通り~~~♪」



 いい顔しているクロエに対し、オークたんは目玉をひん剥いている。



「はい!元通り~~~♪じゃ!ネェよ!!」



「まあまあ、引っ付くんだから落ち着くです。」



「まだジュニアが頑張ってたでしょうがぁァあ!!」



「オークは無尽蔵ですから、任せてたら大変です。」



 オークたんは、クロエが少し悪い子になったと思った。



「確かに、クーオ様の話が本当なら、ロコック様をなんとかしない限り、私達に明日はないです。」



 クロエは、とりあえずここまでの話を信じることにした。



 そんなわけで、二人で話し合った結果、目的地につく前に、オークたんに派手に力を開放させ、それに気づいたノルン=オルガーノを説得、魔王城側は、まず、アルマに仕掛けられていると盗聴器を、戦闘の合間に何となく破壊し、攻略後は前回と同じ時間にロコックの元に戻り、万全の状態でロコックを迎え討つ。



 高官国の国境あたりの荒野で、決行するとこになった。



 乗っていたトレーラーハウスサイズの移動箱から降り、クロエはツヴァイハンダーを装備し、クロエルに強化魔法をかけ、バリア張っていた。



「じゃあいくよ~」



 オークたんが、邪気を開放すると、空に向かって力を放とうと集中した。



「なっなんて力です。、、」



 真っ黒い柱が、オークたんから真っすぐに天に立ち上がり、快晴の空は一瞬で黒雲に覆われた。



「こんなものか?」



 オークたんは力の開放を止めた。



「スグにでも雨が降りそうで…いや、雲ってこんなに黒かったです?」



 クロエは不思議そうに空を眺めている。



「斬人刀」



「なんじゃ?ワシに力を与える気にでもなったのか~?」



 いつもの無機質な表情と違い、誘うような雰囲気を感じる。



「やはり力が欲しいか?」



「先程の波動、あれこそ、ワシにさらなる力をもたらす力、アレをワシに注ぎ込めば、主様の思う最強の姿に近付くことじゃろう。」



 なるほど、あの姿は、俺の中の最強に基づいていたのか、道理でムキムキの男になったのか…



「俺は最強を望んでいないから却下だな」



 クロエは、男になった斬人刀を、ちょっと試してみたいと思った。



 新たなオモチャのヒントになるかもです。



「あっクーオ様、空が晴れて来たです。」



 黒い雲がミルミルと晴れていき、雲が完全になくなる頃、ノルン=オルガーノが空から現れた。



「やはり貴方様でしたか」



「久しぶりだな」



 正直、サキュバスになってるとは、思ってなかったけど。



「お久しぶりでございます。このノルン=オルガーノ、貴方様に再会いたす日を、それはそれは待ちわびておりました。それでわ、ご要件がございましたら、なんなり……」



 オークたんの前にひざまづいて顔を伏せる。



「じゃあ、そうだな」



 第三高官国の城壁付近に、いつでもでで来れるように、ダークエルフ達と潜伏しておくこと、ロコックに見つからないことを最優先とし、バレないように慎重にことを進めること、そして合図ですぐに出てくることろ。



「確かに、御用命聴受いたしました。」



 顔あげると、その口元は、少し微笑んでいた。



「失礼ではありますが、お一つ…お願いがございます。」



「言ってみろ」



「力を…」



「力を?」



「そうで御座います。力をお与えください!」



 ウットリとした目で、こちらを見ている。



「今の力では不十分か?」



「私自身は不満は御座いません、しかし私は、相性の問題があるとはいえ、聖女完敗しております。」



「ふむ…」



 確かに今の力では、正直、肉の壁が限界だもんな~



「メテオスターの適性者、真聖女ロコックが相手となれば、さらに厳しいかと…」



「ふむ…」



 まあ、確かにロコックの相手と考えれば、今の状態じゃ逃げるのも無理なんだよな~



「ですから力を!」



「力を~?」



「力を!!」



「う~ん仕方ないな~」
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